2022'03.21
このご時世に「チェリノブイリ」を見てしまいました。
U-NEXT見放題で「チェリノブイリ」を見る?
(アマプラはレンタルです)
こちらHBOの作品です。
ずっと見たかったのだけど、「いま」になってしまいました。
チェリノブイリ原子力発電所が事故を起こしたのは36年前のことです。
当時は何が何やらわからないまま、原発の怖さにおののきました。
日本でも1999年には東海村で臨界事故があり被害者が出ました。
「朽ちていった命:被曝治療83日間の記録 (新潮文庫) 」Amazonという本を読んだことがあります。
私の感想はこちら
その前も後も小さな事故を繰り返し、ついには11年前の福島の地震による事故。。
そして今回のロシアによるウクライナへの侵略戦争、でのチェリノブイリ原発への攻撃。
核って本当に怖いです。
このドラマを見たら、その恐ろしさを思い知ると思います。
結局は「人間」なんです、と私は思いますね。
このドラマ、全5話と短い尺です。
しかし、大変よくできていて事故の全貌に迫っています。
いつもHBOのドラマには感心させられますが、今回は図抜けて圧巻です。壮絶です。
第1話 1時23分45秒
第2話 現場検証
第3話 KGB
第4話 掃討作戦
第5話 真実
じつは最初のほうはイマイチ何が起きているのかわかりません。
二度見してようやく、そういうことか!とわかるぐらい混乱している、けれども現場は本当に混乱していて見ているこちらにもその混乱が伝わり、何がなんやらわからなかったのかもしれませんね。
そんな中で被爆していく職員や消防隊員たち。
あ~~~核って怖い!こんな風になるんや、と、ぞっとします。
「朽ちていった命」で書かれていたように、細胞が破壊されてしまうから決して再生しないんですよ。
最初は軽いやけどのような症状です。
それが…
中には「顔がなかった」という被害者も。
いったいどんな??こわいよ。。。
それをまたトップが隠蔽しようとするんだから…。
原子炉が爆発しているのに、「タンクが爆発しただけで炉は無事だ」と思い込もうとしています。
その報告を真に受けて深刻に受け取らない官僚。
そんなところに原子力の権威、レガソフ博士が呼ばれて、事なかれ主義のごまかしばかりの会議にて真実を告げる。
大事にしたくない政府側
普段はそうやって真実を閉じ込めてきたんでしょう。
けれども今回ばかりはとてもそんなことはできない。
事態は緊急を要し一刻の猶予もない。だけども原子炉の爆発という前代未聞の大惨事の前に打つ手がない!!
事態はどうやって収拾したんだろうか??
ということが、このドラマでよくわかった…気がします。
官僚のボリスとレガソフは最初は対立しています。
ボリスが尊大でレガソフを馬鹿にし切っていました。
しかしあまりにも事態が重大なので、ボリスもレガソフに頼るしかなく、事態の収拾に尽力するうちに次第に二人には連帯感が生まれていました。
この二人は実在の人物で、事故後の人生もドラマの通りのようです。
隠ぺい体質国家…
それって本当に恐ろしい。
原発のことをそうとう軽く甘く見ていたのか、それとも市民の命をそうとうに軽視していたのか。
放射能汚染の恐ろしさを誰もわかってない感じなんですよ。
職員や消防署員や医療関係者たちがどんどん放射能に侵されていく描写がリアルで(と、経験もしていない私が言うのもなんですが…)めちゃくちゃ怖いです。
近隣住民にいたっては、原発が爆発しているというのに、少なくとも轟音がして煙が上がっているのが見えているのに、のんきにそれを見物とは。
その時にどうするべきか、どれほど恐ろしいのか、周知されていなかったのでしょうかね。
夫が消防署員で被爆してしまった女性は、今わの際の夫のそばに行き、手を握ったりしていました。
妊娠しているというのに。
このように、なかには無知による被害もあったようで、切なくなりました。
住民にはガイドラインを徹底的に周知するべきでした。
それから、ペットに関して。つらいです。ワンコ好きの人は読まないで!↓
住民が避難する場面がありました。
なかにはワンコと一緒に避難しようとした少女がいました。
だけど、避難を誘導する兵士にワンコを取り上げられていました。
別のワンコはバスに乗って避難する飼い主を追いかけて、バスを追いかけて走っていました(涙)
そんな風に取り残されたワンコたち
ワンコだけじゃなく猫もだし牛や豚も、、、
みんな残っている動物たちは処分、銃殺です。
被爆しているからです!
飼い犬たちは、自分を銃殺に来たとは知らず、人間がやってきたことで喜び勇んで駆け寄ります。
そんなワンコを殺すのです。
なんという悲しさ。
そして彼らも最初こそは抵抗があるけれども、次第に慣れていくのです。
ワンコを殺すことに。
原発っていざ事故を起こすとこんなにも危険なんですね。
そして、ドラマの中でも何度か「広島原爆の何個分、という言葉が出てきました。
広島原爆の2個分の放射能を1時間ごとに出している、一日では広島原爆の48個分、それが毎日!!
日本人なら誰でも原爆による被ばくの恐ろしさを聞いているけれど、ほかの国の人たちは分かってるんだろうか。
知らない人のほうが多いんじゃないだろうか?
核の恐ろしさを知らないのではないでしょうか???
そもそもなぜチェリノブイリは爆発したのか。
明らかに「人災」です。
現場の統率の不備。
現場職員たちの知識と、教育や訓練の圧倒的な不足、
危機管理が甘すぎること
人材もふさわしくなかった
国家ぐるみで事実を隠ぺいしようとして初動が遅れた
なによりも、原発建設に当たり費用を抑えようと、安価な黒鉛を使った!
などなど。
それらを突き止めていく原子力学者たちの尽力に感動してしまいました。
しかし報われないんですよね。
もう、何もかもがつらい。
そして福島を経験している日本人である私たち、
このドラマをしかと教訓としないといけないのではないでしょうか。
ドラマの中で唯一ほっとしたのは、死ぬに違いないといわれた作業員がその後も、現在までも生存していることや、子どもは生めないといわれた女性がその後出産し、今でも親子で健在とか、命の強さ、不思議を感じて厳粛な気持ちになりました。
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ずっと見たかったのだけど、「いま」になってしまいました。
チェリノブイリ原子力発電所が事故を起こしたのは36年前のことです。
当時は何が何やらわからないまま、原発の怖さにおののきました。
日本でも1999年には東海村で臨界事故があり被害者が出ました。
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私の感想はこちら
その前も後も小さな事故を繰り返し、ついには11年前の福島の地震による事故。。
そして今回のロシアによるウクライナへの侵略戦争、でのチェリノブイリ原発への攻撃。
核って本当に怖いです。
このドラマを見たら、その恐ろしさを思い知ると思います。
結局は「人間」なんです、と私は思いますね。
このドラマ、全5話と短い尺です。
しかし、大変よくできていて事故の全貌に迫っています。
いつもHBOのドラマには感心させられますが、今回は図抜けて圧巻です。壮絶です。
第1話 1時23分45秒
第2話 現場検証
第3話 KGB
第4話 掃討作戦
第5話 真実
じつは最初のほうはイマイチ何が起きているのかわかりません。
二度見してようやく、そういうことか!とわかるぐらい混乱している、けれども現場は本当に混乱していて見ているこちらにもその混乱が伝わり、何がなんやらわからなかったのかもしれませんね。
そんな中で被爆していく職員や消防隊員たち。
あ~~~核って怖い!こんな風になるんや、と、ぞっとします。
「朽ちていった命」で書かれていたように、細胞が破壊されてしまうから決して再生しないんですよ。
最初は軽いやけどのような症状です。
それが…
中には「顔がなかった」という被害者も。
いったいどんな??こわいよ。。。
それをまたトップが隠蔽しようとするんだから…。
原子炉が爆発しているのに、「タンクが爆発しただけで炉は無事だ」と思い込もうとしています。
その報告を真に受けて深刻に受け取らない官僚。
そんなところに原子力の権威、レガソフ博士が呼ばれて、事なかれ主義のごまかしばかりの会議にて真実を告げる。
大事にしたくない政府側
普段はそうやって真実を閉じ込めてきたんでしょう。
けれども今回ばかりはとてもそんなことはできない。
事態は緊急を要し一刻の猶予もない。だけども原子炉の爆発という前代未聞の大惨事の前に打つ手がない!!
事態はどうやって収拾したんだろうか??
ということが、このドラマでよくわかった…気がします。
官僚のボリスとレガソフは最初は対立しています。
ボリスが尊大でレガソフを馬鹿にし切っていました。
しかしあまりにも事態が重大なので、ボリスもレガソフに頼るしかなく、事態の収拾に尽力するうちに次第に二人には連帯感が生まれていました。
この二人は実在の人物で、事故後の人生もドラマの通りのようです。
隠ぺい体質国家…
それって本当に恐ろしい。
原発のことをそうとう軽く甘く見ていたのか、それとも市民の命をそうとうに軽視していたのか。
放射能汚染の恐ろしさを誰もわかってない感じなんですよ。
職員や消防署員や医療関係者たちがどんどん放射能に侵されていく描写がリアルで(と、経験もしていない私が言うのもなんですが…)めちゃくちゃ怖いです。
近隣住民にいたっては、原発が爆発しているというのに、少なくとも轟音がして煙が上がっているのが見えているのに、のんきにそれを見物とは。
その時にどうするべきか、どれほど恐ろしいのか、周知されていなかったのでしょうかね。
夫が消防署員で被爆してしまった女性は、今わの際の夫のそばに行き、手を握ったりしていました。
妊娠しているというのに。
このように、なかには無知による被害もあったようで、切なくなりました。
住民にはガイドラインを徹底的に周知するべきでした。
それから、ペットに関して。つらいです。ワンコ好きの人は読まないで!↓
住民が避難する場面がありました。
なかにはワンコと一緒に避難しようとした少女がいました。
だけど、避難を誘導する兵士にワンコを取り上げられていました。
別のワンコはバスに乗って避難する飼い主を追いかけて、バスを追いかけて走っていました(涙)
そんな風に取り残されたワンコたち
ワンコだけじゃなく猫もだし牛や豚も、、、
みんな残っている動物たちは処分、銃殺です。
被爆しているからです!
飼い犬たちは、自分を銃殺に来たとは知らず、人間がやってきたことで喜び勇んで駆け寄ります。
そんなワンコを殺すのです。
なんという悲しさ。
そして彼らも最初こそは抵抗があるけれども、次第に慣れていくのです。
ワンコを殺すことに。
原発っていざ事故を起こすとこんなにも危険なんですね。
そして、ドラマの中でも何度か「広島原爆の何個分、という言葉が出てきました。
広島原爆の2個分の放射能を1時間ごとに出している、一日では広島原爆の48個分、それが毎日!!
日本人なら誰でも原爆による被ばくの恐ろしさを聞いているけれど、ほかの国の人たちは分かってるんだろうか。
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核の恐ろしさを知らないのではないでしょうか???
そもそもなぜチェリノブイリは爆発したのか。
明らかに「人災」です。
現場の統率の不備。
現場職員たちの知識と、教育や訓練の圧倒的な不足、
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国家ぐるみで事実を隠ぺいしようとして初動が遅れた
なによりも、原発建設に当たり費用を抑えようと、安価な黒鉛を使った!
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それらを突き止めていく原子力学者たちの尽力に感動してしまいました。
しかし報われないんですよね。
もう、何もかもがつらい。
そして福島を経験している日本人である私たち、
このドラマをしかと教訓としないといけないのではないでしょうか。
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