2020'05.12
Netflixの台湾ドラマ「次の被害者」全8話 を見ました。
面白かったです。
ちょっと凄惨なシーンがあるのでそういうのが苦手でなければ、おすすめです。
なんとなーく「バーニングアイス」みたいだったらいいなと思って見始めました。
冒頭からショッキングな殺人被害者の描写があって、これは期待できそう!!
と思ったんですが、ミステリーの部分はちょっと疑問もありました…。
でもドラマとしてはとっても見ごたえがありました。
まず、キャラがよかった。
主人公は若いころから周囲の空気を読まないのでいじめられたり嫌われたり。
アスペルガー症候群と言われています。
しかし頭脳は抜群によく、記憶力もすごいのです。
成長した主人公、ファン・イーレンは警察の鑑識で働いています。
学校時代と同じく人間関係は良くないのですが、優秀な鑑識です。
そこに凄惨な殺人事件が起きるのですが、証拠品の中からイーレンの娘シャオモンの指紋が出てきたのです。
監視カメラの映像からもシャオモンの姿が確認され、彼女が容疑者となってしまいます。
無理やり捜査班に加わったイーレンは、独自の捜査で娘を探そうとしますが、事件は連続殺人の様相を帯びます。
台湾のドラマって初めて見たのかな。映画は多少見てますけど。
警官や記者のクルマが日本車で驚きましたが、あとで調べたら台湾では日本車が市場の7割を占めているんだそうですね。知らなかったです。
ほんとうはやっぱりトヨタ車が多いみたいだけど、ドラマでは三菱と日産が目立ちました。
ドラマには直接関係ないけど、目についたので(^_^;)
台湾と言えば、数年前にジェイ・チョウにドはまりしましたが、そういうことは知らなかったです。
以下、ネタバレの感想です。
結末にも触れます。
ドラマ未鑑賞の方は絶対に読まないでくださいね!!!
殺人遺体は、実は別人が「成りすまし」により殺された遺体で、その本人はまた別のところで、別人に「成りすまし」で殺されているという、すごく込み入った特殊な犯行で、冒頭から釣り込まれました。
それを追う主人公はすごく優秀で頭が切れるので胸がすく思いで、全8話スピーディーに展開して次を早く見たくなるドラマでした。
不愛想な主人公にもだんだんと共感出来て、好きになっていきました。
正直、冒頭に「映像に自殺など暴力的なシーンを含みます。ご視聴の前に再度ご検討ください」というテロップが流れてきますが、中盤で「これ、ネタバレやん!!」と思いました(^_^;)
そう、殺人事件じゃなく自殺なんですよね。
しかしただの自殺ではなく、自殺サークルを作ってそれぞれの自殺をほう助した「真犯人」がいました。
メンバーの死ぬ前の最後の希望をかなえ、それから死ぬように手配したみたいですね。
かなり手の込んだ死に方(毒薬の注射、証拠品を胃液で溶ける時間を計算して飲み込むなど)だったので、そんなことできるのかなぁという突っ込みどころもちょいちょいありまして、ミステリーとしては個人的にもやもやする部分もありましたね。
でも、犯人の看護師リー・ヤージュンは、自分の手を汚さずして独善で人の命を奪ったのでかなり衝撃的な結末でした。この看護師にそこまでのことができるのかというのが、どうもひっかかってしまうのが残念でしたけど(^_^;)
一番衝撃的だったのはやはり、シャオモンが母親の命を絶ったことですね。
シャオモンは誰よりも母の回復を願っていたのに、そうせざるを得ないまでに追い詰められた。
彼女の悲しみが計り知れません。
ファンはアスペルガーの特徴として対人関係が不器用です。
それで警察内でも孤立していますが、家庭でもうまくいかず離婚したようです。
娘シャオモンが幼いころに薬品でやけどをしたことがあり、それを自分のせいだと思って、即、別居したようです。
それから一度も妻や娘に会ってないのかな。
それもしかたがないことなのでしょうか。
でも、ちょっと冷たすぎないかと思ってしまいました(^_^;)
久しぶりに見た娘に気づかないとか…そりゃ娘からしたらショックで恨みますよね。
水商売をして治療代を稼いでいたなんて、ほんとうに可哀そうです。
絶縁状態だったとかで、養育費も送ってなかったのならひどいと思いますが、それが彼の特性だったということなんでしょうかね。
でも、そんなファンが娘のために自分のキャリアを棒に振ってまで奔走する姿には、やはり感動しました。
最後にはやっと親子の会話があるのですが、そこはうるるっと来ましたね。
シャオモンの成長を細かい日付まで含めてちゃんと覚えていました。
ファン刑事は娘ジャオ・シャオモンの指紋を見つけてから、指紋を採取されたときの事件を追いまして、その事件を報じた記者シュー・ハイインに近づきます。
このシュー・ハイインがすっごくやり手で面白かったです。
ふたりは情報交換することにして、いわゆるバディ的な関係になりますが(イーレン側から見たら脅されて始まった関係ですが)、イーレン一人だったら絶対にできなかったと思われる聞き取りも、ハイインがいたからこそ、という場面が多々あって。
機転が利いてとっさの瞬発力がすごくて、ハイインの活躍にワクワクしました。
抜きつ抜かれつという凌ぎを削る記者生活もスリリングでしたし、家庭背景にも複雑な事情があって(無理心中で父親が死に母親と二人残された)どんどん彼女にも共感していきました。
課長刑事はイーレンが嫌いだったので何かとムカつく態度でしたが、最後にはなんだか急に良い人みたいになって、これも拍子抜けしたのですが(^_^;)でも、証拠隠ぺいの懲罰会議は課長刑事が手配して(ファンが隠ぺいした娘の指紋を復活させた)受けなくてよくなりました。
その後も就職先を紹介したり、良い付き合いになったみたい。そこはよかった。
友達はひとりもいないと思っていたファンだけど、監察医の仲間の後輩はファンを友達と思っていたみたい。
そんなところにも感動しました。
シャオモンは結局少年院に入ったようでしたが、出所してからはファンと暮らしていくんでしょう。
ラストは良かったなーと思いました。
またこんなミステリーが見たいです。
面白かったです。
ちょっと凄惨なシーンがあるのでそういうのが苦手でなければ、おすすめです。
なんとなーく「バーニングアイス」みたいだったらいいなと思って見始めました。
冒頭からショッキングな殺人被害者の描写があって、これは期待できそう!!
と思ったんですが、ミステリーの部分はちょっと疑問もありました…。
でもドラマとしてはとっても見ごたえがありました。
まず、キャラがよかった。
主人公は若いころから周囲の空気を読まないのでいじめられたり嫌われたり。
アスペルガー症候群と言われています。
しかし頭脳は抜群によく、記憶力もすごいのです。
成長した主人公、ファン・イーレンは警察の鑑識で働いています。
学校時代と同じく人間関係は良くないのですが、優秀な鑑識です。
そこに凄惨な殺人事件が起きるのですが、証拠品の中からイーレンの娘シャオモンの指紋が出てきたのです。
監視カメラの映像からもシャオモンの姿が確認され、彼女が容疑者となってしまいます。
無理やり捜査班に加わったイーレンは、独自の捜査で娘を探そうとしますが、事件は連続殺人の様相を帯びます。
台湾のドラマって初めて見たのかな。映画は多少見てますけど。
警官や記者のクルマが日本車で驚きましたが、あとで調べたら台湾では日本車が市場の7割を占めているんだそうですね。知らなかったです。
ほんとうはやっぱりトヨタ車が多いみたいだけど、ドラマでは三菱と日産が目立ちました。
ドラマには直接関係ないけど、目についたので(^_^;)
台湾と言えば、数年前にジェイ・チョウにドはまりしましたが、そういうことは知らなかったです。
以下、ネタバレの感想です。
結末にも触れます。
ドラマ未鑑賞の方は絶対に読まないでくださいね!!!
殺人遺体は、実は別人が「成りすまし」により殺された遺体で、その本人はまた別のところで、別人に「成りすまし」で殺されているという、すごく込み入った特殊な犯行で、冒頭から釣り込まれました。
それを追う主人公はすごく優秀で頭が切れるので胸がすく思いで、全8話スピーディーに展開して次を早く見たくなるドラマでした。
不愛想な主人公にもだんだんと共感出来て、好きになっていきました。
正直、冒頭に「映像に自殺など暴力的なシーンを含みます。ご視聴の前に再度ご検討ください」というテロップが流れてきますが、中盤で「これ、ネタバレやん!!」と思いました(^_^;)
そう、殺人事件じゃなく自殺なんですよね。
しかしただの自殺ではなく、自殺サークルを作ってそれぞれの自殺をほう助した「真犯人」がいました。
メンバーの死ぬ前の最後の希望をかなえ、それから死ぬように手配したみたいですね。
かなり手の込んだ死に方(毒薬の注射、証拠品を胃液で溶ける時間を計算して飲み込むなど)だったので、そんなことできるのかなぁという突っ込みどころもちょいちょいありまして、ミステリーとしては個人的にもやもやする部分もありましたね。
でも、犯人の看護師リー・ヤージュンは、自分の手を汚さずして独善で人の命を奪ったのでかなり衝撃的な結末でした。この看護師にそこまでのことができるのかというのが、どうもひっかかってしまうのが残念でしたけど(^_^;)
一番衝撃的だったのはやはり、シャオモンが母親の命を絶ったことですね。
シャオモンは誰よりも母の回復を願っていたのに、そうせざるを得ないまでに追い詰められた。
彼女の悲しみが計り知れません。
ファンはアスペルガーの特徴として対人関係が不器用です。
それで警察内でも孤立していますが、家庭でもうまくいかず離婚したようです。
娘シャオモンが幼いころに薬品でやけどをしたことがあり、それを自分のせいだと思って、即、別居したようです。
それから一度も妻や娘に会ってないのかな。
それもしかたがないことなのでしょうか。
でも、ちょっと冷たすぎないかと思ってしまいました(^_^;)
久しぶりに見た娘に気づかないとか…そりゃ娘からしたらショックで恨みますよね。
水商売をして治療代を稼いでいたなんて、ほんとうに可哀そうです。
絶縁状態だったとかで、養育費も送ってなかったのならひどいと思いますが、それが彼の特性だったということなんでしょうかね。
でも、そんなファンが娘のために自分のキャリアを棒に振ってまで奔走する姿には、やはり感動しました。
最後にはやっと親子の会話があるのですが、そこはうるるっと来ましたね。
シャオモンの成長を細かい日付まで含めてちゃんと覚えていました。
ファン刑事は娘ジャオ・シャオモンの指紋を見つけてから、指紋を採取されたときの事件を追いまして、その事件を報じた記者シュー・ハイインに近づきます。
このシュー・ハイインがすっごくやり手で面白かったです。
ふたりは情報交換することにして、いわゆるバディ的な関係になりますが(イーレン側から見たら脅されて始まった関係ですが)、イーレン一人だったら絶対にできなかったと思われる聞き取りも、ハイインがいたからこそ、という場面が多々あって。
機転が利いてとっさの瞬発力がすごくて、ハイインの活躍にワクワクしました。
抜きつ抜かれつという凌ぎを削る記者生活もスリリングでしたし、家庭背景にも複雑な事情があって(無理心中で父親が死に母親と二人残された)どんどん彼女にも共感していきました。
課長刑事はイーレンが嫌いだったので何かとムカつく態度でしたが、最後にはなんだか急に良い人みたいになって、これも拍子抜けしたのですが(^_^;)でも、証拠隠ぺいの懲罰会議は課長刑事が手配して(ファンが隠ぺいした娘の指紋を復活させた)受けなくてよくなりました。
その後も就職先を紹介したり、良い付き合いになったみたい。そこはよかった。
友達はひとりもいないと思っていたファンだけど、監察医の仲間の後輩はファンを友達と思っていたみたい。
そんなところにも感動しました。
シャオモンは結局少年院に入ったようでしたが、出所してからはファンと暮らしていくんでしょう。
ラストは良かったなーと思いました。
またこんなミステリーが見たいです。
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