◆ 感想「魔王」
2016'10.18
魔王 スペシャルプライス版コンパクト DVD-BOX

評判が良くて、前々から見たいと思っていた「魔王」をやっと見ることができました!!
「犯人は誰だ」的な物語ではなく、復讐ものというのでもあるようなないような。
タロットカードもそう意味を感じることがなくて、サイコメトリングも中途半端だったような。
しかし、すごい「人間ドラマ」でしたね。
そういう意味で、★★★★です。
音楽がいいんですよねー。
とくにワルツが最高でした。物悲しいワルツ、大好きなんですよ。ゴッドファーザーのワルツとか。
今見ている「パンチ 余命6カ月の奇跡」もワルツで酢。
最後は泣けました。
感動しました!
ただ、いかんせんほんとにタロットとかに興味がなくて(^-^;
そこが私のマイナスポイントでしたね。
< ストーリー >
それは差出人不明の一枚のタロットカードから始まった――
正義感あふれる刑事のオス(オム・テウン)のもとに、ある日、宅配便で1枚のタロットカードと奇妙なメッセージが届く。 その晩、名高い弁護士が殺され、現場にはオスに届いたものと同じタロットカードが残されていた。捜査を進めるうち、オスは2人の人物と出会う。
1人はタロットの絵を描いたという女性ヘイン(シン・ミナ)。彼女は、触れた人や物にまつわる記憶が見える“サイコメトラー”だった。
そしてもう1人は謎めいた若い弁護士スンハ(チュ・ジフン)。
オス、スンハ、ヘイン…事件に関わる3人はやがて12 年前のとある殺人事件へと導かれていく――
(BS11 HPより)
以下、ネタバレ感想です。
物語を見ていくと、正義の味方カンオスの少年時代に犯した罪が一連の事件の発端となっていることが分かってきます。
この少年時代のカンオスが、今のカンオスとはえらい違いの不良少年。
同級生をいじめ倒したりしています。
この、カンオスが仲間とともにいじめていたのが、キム・ヨンチョル。
ヨンチョルは腹に据えかねてナイフ持参でカンオスに復讐しようと。。
で、テフンと言う同級生が、ヨンチョルの代わりにカンオスに対峙する。
そのときナイフをカンオスに取られ。カンオスはそのナイフでテフンの腹を突く。
テフンは死んでしまいました。
カンオスはその時の罪をきちんと償っていないで、正当防衛か過失か分からないけど(^-^;
まぁ無罪となったようです。
こんかい、12年の時を経てこの事件を発端とした連続殺人事件が起きる。
しかし、それはほんとうに殺人事件なのか?
過失致死なのか?
弁護するのは、オ・スンハ弁護士。
最初から能面で心が読めず、どことなく怪しい。
いかにもこいつが「悪」だろうと言う感じで物語が始まりました。
タロットカードが事件の端緒となるんだけど、あんまり興味がないのでスルー(^-^;
図書館のスタッフ、ヘインがサイコメトリング能力で事件のヒントをカンオスに知らせたりするんだけど、けっこうあやふや。そんなあやふやなもので警察が動いてくれても市民は安心できないので、これもいまいちドキドキしなかったなぁ(^-^;
一連のタロットカード殺人事件の裁判が始まると、
「わざとじゃなかったら、人の命を奪っても、罪にならないのか」
というか
「人の命を奪っておきながらも、無罪になる」
というか
「人の命を奪っても、無罪にしてみせる」
というスンハの意思を感じます。
やっぱりこの人はオスに殺されたテフンの弟なのだ。みたいな。
スンハのこれまでは辛いだけの半生でした。
兄が死に、殺したカンオスは罪を償いもせずのうのうと生きている。
そのうえ、刑事になんかなってしまう。
母は兄の死後、すぐに事故で死にました。
たったひとりで生きてきたテソン(スンハ)。
カンオスへの復讐のためにこの一連の事件を起こしているんだけど、「悪」役なんだけど、見ている側としてはどうしても、このテソンに同情してしまうんですね。
けっして正しいことをしているとは思えないのに。
スンハも、それは分かっていて、自分の犯している罪のために、自分の幸せを放棄している。
ひとを間接的にとはいえ、殺した自分が、幸せになるべきではないというか、なってはいけないと思ってる・・と思う。また、兄や母の無念を晴らすことだけが生きがいのために、自分の幸せなんか考えたことがないというか。。。
それがまた切なくて可哀想で泣ける泣ける。だいたいそのBGMはワルツで酢。ワルツ泣かせるのねん。
そんなスンハを愛したヘイン。
暗いトンネルから出てきて
なんて言う。救済したい。
心を動かされはしても、やっぱりスンハは復讐を誓い、自分の幸せをあきらめている。
警察は(結構大きな事件なのに人員の少なさが尋常じゃない)しだいに、テソンの存在を確信していく。
でも、事故死したということになっているテソン。
じつは死んだのが「オ・スンハ」であり、テソンは死んだスンハの身代わりに成りすまして現在がある。
無理があるなーと思うのは、10年ちょっとぐらいでそこまで人の容貌って変わらないよねぇ。
それいっちゃおしまいの韓ドラで酢が(^-^;
実のスンハの姉は(都合の良いことに)盲目。テソンをスンハと信じて疑わない。
でも捜査の手が伸びてきて、弟と思っていた男が赤の他人と知った。
それでも、テソンのことを責めずにかくまうんです。
このあたりの姉さんと弟の対話も泣けました。
テフンが死んだときの事件を担当した刑事が、いまはスンハの事務所で働く事務長なのですが、その元刑事もスンハの心配をしています。
それもスンハの心を揺さぶります。
揺さぶられると苦しくなる。
苦しみながらも、カンオスへの復讐をやめないスンハ。
2度目の事件の被害者はカンオスの親友の一人、闇金デシクくん。
殺したのはお金を借りてて取り立てに困っていたアジュンマだった。
殺すつもりはなく、偽物の拳銃でガスを吹きかけて脅したら、デシクは喘息だったからガスに対してアレルギー反応が出て死んでしまった。
国内では手に入らないたいへん珍しい銃だと言っていたけど、どうなったのかしらん。。。
おなじくカンオスの悪達で、今はカンオスの兄のヒス(ホテル社長)の秘書をしているソクジン。
彼を、社長の妻(オスの義姉)との不倫で追い詰め、同じ同級生のスンギに脅させる。ように仕向ける。証拠写真とか送ってね。
スンギは浮気をネタに、友達なのにソクジンを脅し、社長に自分をカジノの支配人にするように言えって言う。
スンギなんかにカジノは任せられない。
不倫をネタにしつこく要求してくるスンギに、ソクジンはもちろん、不倫相手のカンオスの義姉ナヒも、カンオスの兄ヒスも辟易して困り切っていた。
ナイショの不倫と思いきや、兄ヒスはちゃんと知ってた。
知ってたうえで、妻ナヒが自分のところに戻るのを待っていた。
そんなとき、スンギが死んだ。
ヒスに「処理しろ」と言われて、ソクジンがスンギに制裁を加えたのです。
殺すつもりはなかったソクジン。だけど、スンギは死んでしまった。
死因は青酸カリ・・。
そばにはソクジンのハンカチが落ちていた。
ソクジンが容疑者に。
だけど死亡推定時間にはソクジンはナヒと一緒にいたのです。
そのアリバイこそが潔白の証明であったのに、ソクジンはナヒを巻きこむことをかたくなに避けて、自分が殺したんだと主張してた。
通話記録からソクジンとナヒの関係にカンオスが気付いた。
衝撃を受けつつも、ソクジンのために、アリバイを証言するように義姉に頼むカンオス。
そしてナヒはアリバイを証明した。
そのことがヒスの逆鱗に触れました。
「最後は自分のところへ戻ってくれると信じていたのに!!!」
スンギ殺害の犯人は・・・リンチのあと伸びてるスンギに青酸カリを仕込んだ煙草を吸わせ、そのそばにソクジンのハンカチを落としていったのは…ヒスだった。
ヒスは逮捕され心を痛めた父親は心筋梗塞を起こして死んでしまった。
カンオスは、自分が12年前に起こした事件のために、友達ふたりと父親が死に、兄は罪人となり・・絶望的な悲劇の中に放り込まれてしまった。
見事に復讐を遂げたスンハですが、達成感に満足している様子はまるでない。
始める前よりも苦しそうです。
もっとずっとつらそうです。
ほんとうはヘインの言うように暗く長いトンネルを抜けて、幸せになりたいのに、幸せになってはいけないと自分に枷をはめています。
自分を愛してくれる人がいて、心から心配してくれる人がいるのに、その気持ちに応えてはいけないと思い込んでいる。
協力してきたヨンチョルにも、復讐の終わりを告げる。
(ヨンチョルは納得せずまだまだカンオスを見ている、と言う)
その時点でソンハは死ぬつもりじゃないかと感じました。
カンオスは警察から拳銃を持ちだして(ちゃんと借りられたらしい)スンハを呼びだした。
呼び出しに応じるとちゅう、なんとスンハは誰かに刺されて仕舞う!!!
だれこれ??
目が点になる私。
しかしスンハは慌てることなくカンオスとの待ち合わせ場所へ行く。
やっぱり死ぬことを覚悟していたのか、病院にも行かないし救急車も呼ばない。
待ち合わせの場所はカンオスがテフンをさした場所。
オスは銃口をスンハに向けて「これがお前ののぞみだろう」みたいなこと言う。
スンハは、今度こそ人を(スンハを)「殺して」「殺人」者として裁かれるように、自分としての裁きをオスに与えたかった。
しかし、オスはスンハを撃たなかった。
スンハがそんな風に生きてきたのは自分の責任だと、オスは言います。
「故意であれ事故であれテフンを死なせたのは自分だ」と。
このテレビ版ではおそらくカットされていたんだろうけど、テフンが死んだのは事故だったらしいですね。
でも、見せられたエピソードの中では、たしかにオスがテフンを刺しているんですよね。
だからオスがそこをきちんと謝罪しないのはおかしいと思っていたし、この時も「故意にしろ事故にしろ」なんて、含みを持たせているのが釈然としなかった。
カットしちゃいかんだろう。。そこは(^-^;
まぁともかく、二人は
「撃て」
「生きろ」
ともみ合いになり、結局、拳銃はそのときもみ合ったはずみで、オスを打ち抜いてしまう。
オスは自分の家族や友達を奪ったテソンを憎みながらも、どこかで哀れに思い、それが自分のせいだと申し訳なくも思っていたと思う。
家族を失い、号泣するオスの姿を見たとき、テソンは溜飲が下がったのだろうか?
いいえ、自分と同じ苦しみを味わうこの男に、憐憫と同情を感じたと思う。
そして申し訳なさも。
オスとスンハ
お互いが被害者であり、蚊が医者である。
お互いが、お互いを、同じ気持ちで見ていたと思う。
そうして二人はいっしょに死んでいきました。
罪を犯した者は、幸せになってはいけないのか。。。
この二人の結末はほんとうにただの不幸でしかなかったのか。。。
これ以外の結末が、あったかもしれないし、なかったかもしれない。
そんな風に、泣きながら見終わりました。

評判が良くて、前々から見たいと思っていた「魔王」をやっと見ることができました!!
「犯人は誰だ」的な物語ではなく、復讐ものというのでもあるようなないような。
タロットカードもそう意味を感じることがなくて、サイコメトリングも中途半端だったような。
しかし、すごい「人間ドラマ」でしたね。
そういう意味で、★★★★です。
音楽がいいんですよねー。
とくにワルツが最高でした。物悲しいワルツ、大好きなんですよ。ゴッドファーザーのワルツとか。
今見ている「パンチ 余命6カ月の奇跡」もワルツで酢。
最後は泣けました。
感動しました!
ただ、いかんせんほんとにタロットとかに興味がなくて(^-^;
そこが私のマイナスポイントでしたね。
< ストーリー >
それは差出人不明の一枚のタロットカードから始まった――
正義感あふれる刑事のオス(オム・テウン)のもとに、ある日、宅配便で1枚のタロットカードと奇妙なメッセージが届く。 その晩、名高い弁護士が殺され、現場にはオスに届いたものと同じタロットカードが残されていた。捜査を進めるうち、オスは2人の人物と出会う。
1人はタロットの絵を描いたという女性ヘイン(シン・ミナ)。彼女は、触れた人や物にまつわる記憶が見える“サイコメトラー”だった。
そしてもう1人は謎めいた若い弁護士スンハ(チュ・ジフン)。
オス、スンハ、ヘイン…事件に関わる3人はやがて12 年前のとある殺人事件へと導かれていく――
(BS11 HPより)
以下、ネタバレ感想です。
物語を見ていくと、正義の味方カンオスの少年時代に犯した罪が一連の事件の発端となっていることが分かってきます。
この少年時代のカンオスが、今のカンオスとはえらい違いの不良少年。
同級生をいじめ倒したりしています。
この、カンオスが仲間とともにいじめていたのが、キム・ヨンチョル。
ヨンチョルは腹に据えかねてナイフ持参でカンオスに復讐しようと。。
で、テフンと言う同級生が、ヨンチョルの代わりにカンオスに対峙する。
そのときナイフをカンオスに取られ。カンオスはそのナイフでテフンの腹を突く。
テフンは死んでしまいました。
カンオスはその時の罪をきちんと償っていないで、正当防衛か過失か分からないけど(^-^;
まぁ無罪となったようです。
こんかい、12年の時を経てこの事件を発端とした連続殺人事件が起きる。
しかし、それはほんとうに殺人事件なのか?
過失致死なのか?
弁護するのは、オ・スンハ弁護士。
最初から能面で心が読めず、どことなく怪しい。
いかにもこいつが「悪」だろうと言う感じで物語が始まりました。
タロットカードが事件の端緒となるんだけど、あんまり興味がないのでスルー(^-^;
図書館のスタッフ、ヘインがサイコメトリング能力で事件のヒントをカンオスに知らせたりするんだけど、けっこうあやふや。そんなあやふやなもので警察が動いてくれても市民は安心できないので、これもいまいちドキドキしなかったなぁ(^-^;
一連のタロットカード殺人事件の裁判が始まると、
「わざとじゃなかったら、人の命を奪っても、罪にならないのか」
というか
「人の命を奪っておきながらも、無罪になる」
というか
「人の命を奪っても、無罪にしてみせる」
というスンハの意思を感じます。
やっぱりこの人はオスに殺されたテフンの弟なのだ。みたいな。
スンハのこれまでは辛いだけの半生でした。
兄が死に、殺したカンオスは罪を償いもせずのうのうと生きている。
そのうえ、刑事になんかなってしまう。
母は兄の死後、すぐに事故で死にました。
たったひとりで生きてきたテソン(スンハ)。
カンオスへの復讐のためにこの一連の事件を起こしているんだけど、「悪」役なんだけど、見ている側としてはどうしても、このテソンに同情してしまうんですね。
けっして正しいことをしているとは思えないのに。
スンハも、それは分かっていて、自分の犯している罪のために、自分の幸せを放棄している。
ひとを間接的にとはいえ、殺した自分が、幸せになるべきではないというか、なってはいけないと思ってる・・と思う。また、兄や母の無念を晴らすことだけが生きがいのために、自分の幸せなんか考えたことがないというか。。。
それがまた切なくて可哀想で泣ける泣ける。だいたいそのBGMはワルツで酢。ワルツ泣かせるのねん。
そんなスンハを愛したヘイン。
暗いトンネルから出てきて
なんて言う。救済したい。
心を動かされはしても、やっぱりスンハは復讐を誓い、自分の幸せをあきらめている。
警察は(結構大きな事件なのに人員の少なさが尋常じゃない)しだいに、テソンの存在を確信していく。
でも、事故死したということになっているテソン。
じつは死んだのが「オ・スンハ」であり、テソンは死んだスンハの身代わりに成りすまして現在がある。
無理があるなーと思うのは、10年ちょっとぐらいでそこまで人の容貌って変わらないよねぇ。
それいっちゃおしまいの韓ドラで酢が(^-^;
実のスンハの姉は(都合の良いことに)盲目。テソンをスンハと信じて疑わない。
でも捜査の手が伸びてきて、弟と思っていた男が赤の他人と知った。
それでも、テソンのことを責めずにかくまうんです。
このあたりの姉さんと弟の対話も泣けました。
テフンが死んだときの事件を担当した刑事が、いまはスンハの事務所で働く事務長なのですが、その元刑事もスンハの心配をしています。
それもスンハの心を揺さぶります。
揺さぶられると苦しくなる。
苦しみながらも、カンオスへの復讐をやめないスンハ。
2度目の事件の被害者はカンオスの親友の一人、闇金デシクくん。
殺したのはお金を借りてて取り立てに困っていたアジュンマだった。
殺すつもりはなく、偽物の拳銃でガスを吹きかけて脅したら、デシクは喘息だったからガスに対してアレルギー反応が出て死んでしまった。
国内では手に入らないたいへん珍しい銃だと言っていたけど、どうなったのかしらん。。。
おなじくカンオスの悪達で、今はカンオスの兄のヒス(ホテル社長)の秘書をしているソクジン。
彼を、社長の妻(オスの義姉)との不倫で追い詰め、同じ同級生のスンギに脅させる。ように仕向ける。証拠写真とか送ってね。
スンギは浮気をネタに、友達なのにソクジンを脅し、社長に自分をカジノの支配人にするように言えって言う。
スンギなんかにカジノは任せられない。
不倫をネタにしつこく要求してくるスンギに、ソクジンはもちろん、不倫相手のカンオスの義姉ナヒも、カンオスの兄ヒスも辟易して困り切っていた。
ナイショの不倫と思いきや、兄ヒスはちゃんと知ってた。
知ってたうえで、妻ナヒが自分のところに戻るのを待っていた。
そんなとき、スンギが死んだ。
ヒスに「処理しろ」と言われて、ソクジンがスンギに制裁を加えたのです。
殺すつもりはなかったソクジン。だけど、スンギは死んでしまった。
死因は青酸カリ・・。
そばにはソクジンのハンカチが落ちていた。
ソクジンが容疑者に。
だけど死亡推定時間にはソクジンはナヒと一緒にいたのです。
そのアリバイこそが潔白の証明であったのに、ソクジンはナヒを巻きこむことをかたくなに避けて、自分が殺したんだと主張してた。
通話記録からソクジンとナヒの関係にカンオスが気付いた。
衝撃を受けつつも、ソクジンのために、アリバイを証言するように義姉に頼むカンオス。
そしてナヒはアリバイを証明した。
そのことがヒスの逆鱗に触れました。
「最後は自分のところへ戻ってくれると信じていたのに!!!」
スンギ殺害の犯人は・・・リンチのあと伸びてるスンギに青酸カリを仕込んだ煙草を吸わせ、そのそばにソクジンのハンカチを落としていったのは…ヒスだった。
ヒスは逮捕され心を痛めた父親は心筋梗塞を起こして死んでしまった。
カンオスは、自分が12年前に起こした事件のために、友達ふたりと父親が死に、兄は罪人となり・・絶望的な悲劇の中に放り込まれてしまった。
見事に復讐を遂げたスンハですが、達成感に満足している様子はまるでない。
始める前よりも苦しそうです。
もっとずっとつらそうです。
ほんとうはヘインの言うように暗く長いトンネルを抜けて、幸せになりたいのに、幸せになってはいけないと自分に枷をはめています。
自分を愛してくれる人がいて、心から心配してくれる人がいるのに、その気持ちに応えてはいけないと思い込んでいる。
協力してきたヨンチョルにも、復讐の終わりを告げる。
(ヨンチョルは納得せずまだまだカンオスを見ている、と言う)
その時点でソンハは死ぬつもりじゃないかと感じました。
カンオスは警察から拳銃を持ちだして(ちゃんと借りられたらしい)スンハを呼びだした。
呼び出しに応じるとちゅう、なんとスンハは誰かに刺されて仕舞う!!!
だれこれ??
目が点になる私。
しかしスンハは慌てることなくカンオスとの待ち合わせ場所へ行く。
やっぱり死ぬことを覚悟していたのか、病院にも行かないし救急車も呼ばない。
待ち合わせの場所はカンオスがテフンをさした場所。
オスは銃口をスンハに向けて「これがお前ののぞみだろう」みたいなこと言う。
スンハは、今度こそ人を(スンハを)「殺して」「殺人」者として裁かれるように、自分としての裁きをオスに与えたかった。
しかし、オスはスンハを撃たなかった。
スンハがそんな風に生きてきたのは自分の責任だと、オスは言います。
「故意であれ事故であれテフンを死なせたのは自分だ」と。
このテレビ版ではおそらくカットされていたんだろうけど、テフンが死んだのは事故だったらしいですね。
でも、見せられたエピソードの中では、たしかにオスがテフンを刺しているんですよね。
だからオスがそこをきちんと謝罪しないのはおかしいと思っていたし、この時も「故意にしろ事故にしろ」なんて、含みを持たせているのが釈然としなかった。
カットしちゃいかんだろう。。そこは(^-^;
まぁともかく、二人は
「撃て」
「生きろ」
ともみ合いになり、結局、拳銃はそのときもみ合ったはずみで、オスを打ち抜いてしまう。
オスは自分の家族や友達を奪ったテソンを憎みながらも、どこかで哀れに思い、それが自分のせいだと申し訳なくも思っていたと思う。
家族を失い、号泣するオスの姿を見たとき、テソンは溜飲が下がったのだろうか?
いいえ、自分と同じ苦しみを味わうこの男に、憐憫と同情を感じたと思う。
そして申し訳なさも。
オスとスンハ
お互いが被害者であり、蚊が医者である。
お互いが、お互いを、同じ気持ちで見ていたと思う。
そうして二人はいっしょに死んでいきました。
罪を犯した者は、幸せになってはいけないのか。。。
この二人の結末はほんとうにただの不幸でしかなかったのか。。。
これ以外の結末が、あったかもしれないし、なかったかもしれない。
そんな風に、泣きながら見終わりました。
short
魔王、ご覧になっていたんですね?さすがです!ソンベイ!(先輩)
ラストを覚えてないのですか?
ありますあります!
すごく一生懸命観てたドラマ(読んでいたマンガ)のラストがどうしても思いだせないとき、ありますよね~!
でも、なかなか衝撃的なラストでした。
友達はスンハが可哀想で泣けた、幸せになってほしかった
と言っていました。
私もスンハが可哀想で仕方がなかったけど、死んでしまうというラストに、妙に納得してしまったんですね。
とても悲劇的なラストで酢が、だからこそ物語が印象的に完結するということありますよね。(関係ないけどミリオンダラーベイビーとかね)
reoさんが言われる、盲目の姉とのやりとりは私も泣きました。
みんながスンハが悪いことをしたいると知っても怖がらずに優しいのがまた泣けましたね。
ヨンチョルは気持ち悪かった(^-^;
ほかのドラマでも見たことがないと思います。
「復活」も、見てみたいドラマで酢。
お父さん大好きなんですか。
何度も見ておられるなんて、情熱的にお気に入りなんですね。
私もいつか見てみたいと思います!
2016/10/20(木) 23:46:27 | URL