2016'10.08
2度目の二十歳 DVD-BOX1 <シンプルBOXシリーズ>

「2度目の二十歳」見終わりました。
いや~~~良いドラマでした!!
★★★★☆
すごくいろいろ考えさせられました。
チェ・ジウさんって韓ドラでは「冬ソナ」の人だから誰もが知ってる人だろうけど、私はクォン・サンウさんと共演した「誘惑」しか知らないのですね。このドラマが私的には大外れでしてね・・・(+_+)
それから、私が韓ドラを見るようになって、これだけは見たくないというか、苦手分野がありまして。
それが
「中年のラブストーリー」
です。
年上の女を若い男子が追いかけまわすというのは好物なんだけど、良い歳した男女の恋愛ドラマはどうにもこうにも見ていられなくて・・・避けたい分野で酢・・・。
この「2度目の二十歳」もいわば中年のラブを描いてるんだけど、今回はとっても爽やかでしたね~~!
チェ・ジウの透明感たるや。
若いころから見たらいろいろと不都合な部分も出てくるとは思うけど、それでも、とても可愛い女性を好演していましたね。
「誘惑」の時とはえらい違い。
でも私はラブよりももっとほかのところでとても感銘を受けましたよ。
今回ヒロインのノラは、ダンスの勉強をしていた19歳の学生時代、ノラの初舞台で踊る姿を見ていた5歳年上のキム・ウチョルに見初められ、そのまま「妊娠」してしまい、電撃結婚からの~、夫と共にドイツへ。
ノラは当時ダンスの勉強をしていたのに、その勉強は途中で辞め、学校も中退して、そして友達もすべて捨てて、一緒に暮らしていた大事なおばあさんも置いて、ドイツにウチョルと一緒に行ったのです。
帰国後も夫と息子に尽くす毎日。
ところがあるとき、夫から離婚を言い渡される。
夫の言い分は
「ノラが無学で無知で、大学教授の自分とはレベルが違いすぎて話が合わない。
話が合わない夫婦が生活を共にするのは不幸だ。
だから別れよう。」
と。
でも、離婚協議書??の提出の時は、なぜか離婚はノラの希望によるものだということになっていました。
ノラは夫に隠れて受験勉強をして、大学に入ることを決意。
それはなぜかというと、大学に行き知的になり、夫と話ができる妻になるために。
話が合わないって「心理学的観点から言うと」とか「フロイト学的には」みたいな会話らしいですよ。
そんな会話、よほど同じ勉強してないと、できないよねぇ。
その時点で、この夫が自分の都合でノラに離婚を押し付けているのに、それをさも、ノラに責任があるかの如くすり替えていることに、見てる方は気付きます。
で、なぜそんな姑息なことをするのかと言うと、結局は女がいるわけですよ。
この男のひどいところは、ノラが無学だってバカにしているけれど、無学・・と言うか・・・学校を途中で辞めないといけなかったのは、自分が妊娠させたせいなんですよ。
もちろん、そういう行為は双方の合意の元であっただろうから、いちがいに夫のせいだけと言うのは間違ってると思うけど、でも5歳年上の男が、まだ処女だった未成年(韓国では何歳が成人なのか知らないのですが)のノラを妊娠させたのは、おうおうにしてこの夫の側に責任が大きいと言えるんじゃないかと思うけど??
まぁそんなノラがです、夫にすがって、離婚を回避するために、無学である自分を変えるために、夫のために大学へ行こうと思います。途中、大学の不合格や、病気で余命宣言を受けるなど、多少「色づけ」はあるものの、全体としては、大学で学びやがて自立していくノラの姿が描かれます。
イプセンの「人形の家」をモチーフにしていることは想像に難くありません。(読んだ事も観たこともないけど)
ノラが大学でどんなことを学んだか、もう少し具体的にわかったらもっと面白かったと思います。
結論から言えば、夫に寄り添うために大学へ行ったのに、皮肉にも夫と自分と言う夫婦のいびつさが明らかになり、ノラを自立へと導くことになったのですが、その流れがより詳しく描かれていたらよかったなぁ。
物語の終盤には、大学で学んだことを論拠として、ノラが夫をやり込めるシーンがあるんだけど(夫を自己愛性人格障害と指摘するのです)実際にその授業の様子を見せてほしかったな。
そこで、自分は夫からモラルハラスメントの被害に合っていたんだと自覚するとか。
そこまで丁寧に描かれていたらもっと深みのあるドラマになったと思う。
(テレビ版だからカットがあったのか?)
ノラの受けた授業ってそこまできちんと描かれてなかったので。
しかし、男女の違いや夫婦や恋人としての関係性を学んだのが、夫の不倫相手の授業だったのは何とも言えない皮肉でしたね。
あと、大学の授業の一環で、若い男子の同級生とデートするシーンがあるんだけど、そこでノラは相手のことを
「とても優しい。
何が食べたいか聞いてくれたし、何がしたいか聞いてくれた。
洋服をほめてくれたし、バイトで疲れているだろうからって公園でゆっくりする時間を作ってくれた」
などなど、うれしそうにデートのことをソンヒョクに報告して呆れられる場面がある。
ぜんぜん大したことではないのに、(いや、私はその彼とても優しいと思うよ!)ノラが感動するって言うことは、そういうことをダンナからされたことがないんだ!と。。
このドラマは、ノラと高校時代の初恋の相手チャ・ヒョンソクとの「二度目の初恋」みたいな物語が中心となってるとは思うんだけど、個人的にはそこよりも、このようにノラと夫の関係に興味がいきました。
夫はノラを一人の人間として尊重していなかったのですね。
ドイツでは、自分は「教授」になったけれど、その陰で妻や子どもはそこにいないことにしていたみたい。
異国での暮らしが辛いノラが、同朋との交流を求めても、夫はそれを許さない。
韓国人はここにはひとりもいない、と言っていたようです。
ドイツでのノラは孤独でした。
言葉も分からず、引きこもるしかなかった。
夫ウチョルは離婚が決定してから、なぜかこれも皮肉にもノラに執着し始め、離婚したくないと言いだします。
これも大学で学ぶノラの生き生きとした姿を見て、惚れ直したというか。
ノラに一目ぼれをして妊娠まで至ったときの気持ちを思いだしたというか。
そこへドイツ時代のえらい教授との食事会があって、ウチョルはノラを同伴します。
ウチョルの思惑としては、自分がいかに「デキる男か」をノラに見せたかったと思う。
でも、その食事会で明らかになったことは
ドイツ時代、ウチョルはノラの存在を隠していたことや(若くて無知な妻を恥としていた。自分が若い少女を妊娠させたことを隠したかった)
そのころノラの親代わりの祖母が亡くなったのに、ノラは葬式に帰国することもできなかったんだけど、その顛末などが明らかになります。
ウチョルはノラとやり直したい一心で食事会に連れて行ったのに、逆にノラのウチョルへの気持ちが決定的に離れる羽目になってしまった。
ほんらいモラハラの夫は自分を反省したりしないんだけど、ウチョルは反省するのですね。
そしてノラをやっとあきらめる。
以上は夫婦間に焦点を当てて長々と感想を書いたのですが、もちろん、ヒョンソクとの初恋のやり直しの部分もよかったですよ。
ヒョンソクは子どもみたいな男でしたね。
好きな女の子はいじめる、みたいな。
ちょっとイラッとした部分もあったけど(^-^;
総じてみれば男らしいいい男でした。
でも、過保護な部分はちょっといただけなかったかな。
ノラのことを思ってたんだけど、ノラが引いてしまう気持ちも分かった。
今後はバランスよく、ノラと付き合ってほしい。
息子のミンスとノラの関係も良かった。
最初はミンスも夫の影響を受けてノラをバカにしていたんだけど、大学に通うノラを見て母親への考え方を改めていきます。
ノラに理不尽に離婚を要求する父親を批判したり、母親の味方になったり、そこらへんも感動した。
あんな可愛い息子がいたらうれしいねぇ(^-^;
最初に女子学生のうわさになってた時
「ヨ・ジングかソン・ジュンギか」
って言われてたけど、私もヨ・ジングに似てると思った。
この子、今見ている「プロデューサー」ではアイドルとしてドラマ内の番組に登場していますよ。
(ちなみに、ソンヒョクの高校時代の役者君もプロデューサーに出てた)
ミンスと彼女との関係もよく描かれてたね。
そんな感じで私的にはおススメのドラマでした。

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「2度目の二十歳」見終わりました。
いや~~~良いドラマでした!!
★★★★☆
すごくいろいろ考えさせられました。
チェ・ジウさんって韓ドラでは「冬ソナ」の人だから誰もが知ってる人だろうけど、私はクォン・サンウさんと共演した「誘惑」しか知らないのですね。このドラマが私的には大外れでしてね・・・(+_+)
それから、私が韓ドラを見るようになって、これだけは見たくないというか、苦手分野がありまして。
それが
「中年のラブストーリー」
です。
年上の女を若い男子が追いかけまわすというのは好物なんだけど、良い歳した男女の恋愛ドラマはどうにもこうにも見ていられなくて・・・避けたい分野で酢・・・。
この「2度目の二十歳」もいわば中年のラブを描いてるんだけど、今回はとっても爽やかでしたね~~!
チェ・ジウの透明感たるや。
若いころから見たらいろいろと不都合な部分も出てくるとは思うけど、それでも、とても可愛い女性を好演していましたね。
「誘惑」の時とはえらい違い。
でも私はラブよりももっとほかのところでとても感銘を受けましたよ。
今回ヒロインのノラは、ダンスの勉強をしていた19歳の学生時代、ノラの初舞台で踊る姿を見ていた5歳年上のキム・ウチョルに見初められ、そのまま「妊娠」してしまい、電撃結婚からの~、夫と共にドイツへ。
ノラは当時ダンスの勉強をしていたのに、その勉強は途中で辞め、学校も中退して、そして友達もすべて捨てて、一緒に暮らしていた大事なおばあさんも置いて、ドイツにウチョルと一緒に行ったのです。
帰国後も夫と息子に尽くす毎日。
ところがあるとき、夫から離婚を言い渡される。
夫の言い分は
「ノラが無学で無知で、大学教授の自分とはレベルが違いすぎて話が合わない。
話が合わない夫婦が生活を共にするのは不幸だ。
だから別れよう。」
と。
でも、離婚協議書??の提出の時は、なぜか離婚はノラの希望によるものだということになっていました。
ノラは夫に隠れて受験勉強をして、大学に入ることを決意。
それはなぜかというと、大学に行き知的になり、夫と話ができる妻になるために。
話が合わないって「心理学的観点から言うと」とか「フロイト学的には」みたいな会話らしいですよ。
そんな会話、よほど同じ勉強してないと、できないよねぇ。
その時点で、この夫が自分の都合でノラに離婚を押し付けているのに、それをさも、ノラに責任があるかの如くすり替えていることに、見てる方は気付きます。
で、なぜそんな姑息なことをするのかと言うと、結局は女がいるわけですよ。
この男のひどいところは、ノラが無学だってバカにしているけれど、無学・・と言うか・・・学校を途中で辞めないといけなかったのは、自分が妊娠させたせいなんですよ。
もちろん、そういう行為は双方の合意の元であっただろうから、いちがいに夫のせいだけと言うのは間違ってると思うけど、でも5歳年上の男が、まだ処女だった未成年(韓国では何歳が成人なのか知らないのですが)のノラを妊娠させたのは、おうおうにしてこの夫の側に責任が大きいと言えるんじゃないかと思うけど??
まぁそんなノラがです、夫にすがって、離婚を回避するために、無学である自分を変えるために、夫のために大学へ行こうと思います。途中、大学の不合格や、病気で余命宣言を受けるなど、多少「色づけ」はあるものの、全体としては、大学で学びやがて自立していくノラの姿が描かれます。
イプセンの「人形の家」をモチーフにしていることは想像に難くありません。(読んだ事も観たこともないけど)
ノラが大学でどんなことを学んだか、もう少し具体的にわかったらもっと面白かったと思います。
結論から言えば、夫に寄り添うために大学へ行ったのに、皮肉にも夫と自分と言う夫婦のいびつさが明らかになり、ノラを自立へと導くことになったのですが、その流れがより詳しく描かれていたらよかったなぁ。
物語の終盤には、大学で学んだことを論拠として、ノラが夫をやり込めるシーンがあるんだけど(夫を自己愛性人格障害と指摘するのです)実際にその授業の様子を見せてほしかったな。
そこで、自分は夫からモラルハラスメントの被害に合っていたんだと自覚するとか。
そこまで丁寧に描かれていたらもっと深みのあるドラマになったと思う。
(テレビ版だからカットがあったのか?)
ノラの受けた授業ってそこまできちんと描かれてなかったので。
しかし、男女の違いや夫婦や恋人としての関係性を学んだのが、夫の不倫相手の授業だったのは何とも言えない皮肉でしたね。
あと、大学の授業の一環で、若い男子の同級生とデートするシーンがあるんだけど、そこでノラは相手のことを
「とても優しい。
何が食べたいか聞いてくれたし、何がしたいか聞いてくれた。
洋服をほめてくれたし、バイトで疲れているだろうからって公園でゆっくりする時間を作ってくれた」
などなど、うれしそうにデートのことをソンヒョクに報告して呆れられる場面がある。
ぜんぜん大したことではないのに、(いや、私はその彼とても優しいと思うよ!)ノラが感動するって言うことは、そういうことをダンナからされたことがないんだ!と。。
このドラマは、ノラと高校時代の初恋の相手チャ・ヒョンソクとの「二度目の初恋」みたいな物語が中心となってるとは思うんだけど、個人的にはそこよりも、このようにノラと夫の関係に興味がいきました。
夫はノラを一人の人間として尊重していなかったのですね。
ドイツでは、自分は「教授」になったけれど、その陰で妻や子どもはそこにいないことにしていたみたい。
異国での暮らしが辛いノラが、同朋との交流を求めても、夫はそれを許さない。
韓国人はここにはひとりもいない、と言っていたようです。
ドイツでのノラは孤独でした。
言葉も分からず、引きこもるしかなかった。
夫ウチョルは離婚が決定してから、なぜかこれも皮肉にもノラに執着し始め、離婚したくないと言いだします。
これも大学で学ぶノラの生き生きとした姿を見て、惚れ直したというか。
ノラに一目ぼれをして妊娠まで至ったときの気持ちを思いだしたというか。
そこへドイツ時代のえらい教授との食事会があって、ウチョルはノラを同伴します。
ウチョルの思惑としては、自分がいかに「デキる男か」をノラに見せたかったと思う。
でも、その食事会で明らかになったことは
ドイツ時代、ウチョルはノラの存在を隠していたことや(若くて無知な妻を恥としていた。自分が若い少女を妊娠させたことを隠したかった)
そのころノラの親代わりの祖母が亡くなったのに、ノラは葬式に帰国することもできなかったんだけど、その顛末などが明らかになります。
ウチョルはノラとやり直したい一心で食事会に連れて行ったのに、逆にノラのウチョルへの気持ちが決定的に離れる羽目になってしまった。
ほんらいモラハラの夫は自分を反省したりしないんだけど、ウチョルは反省するのですね。
そしてノラをやっとあきらめる。
以上は夫婦間に焦点を当てて長々と感想を書いたのですが、もちろん、ヒョンソクとの初恋のやり直しの部分もよかったですよ。
ヒョンソクは子どもみたいな男でしたね。
好きな女の子はいじめる、みたいな。
ちょっとイラッとした部分もあったけど(^-^;
総じてみれば男らしいいい男でした。
でも、過保護な部分はちょっといただけなかったかな。
ノラのことを思ってたんだけど、ノラが引いてしまう気持ちも分かった。
今後はバランスよく、ノラと付き合ってほしい。
息子のミンスとノラの関係も良かった。
最初はミンスも夫の影響を受けてノラをバカにしていたんだけど、大学に通うノラを見て母親への考え方を改めていきます。
ノラに理不尽に離婚を要求する父親を批判したり、母親の味方になったり、そこらへんも感動した。
あんな可愛い息子がいたらうれしいねぇ(^-^;
最初に女子学生のうわさになってた時
「ヨ・ジングかソン・ジュンギか」
って言われてたけど、私もヨ・ジングに似てると思った。
この子、今見ている「プロデューサー」ではアイドルとしてドラマ内の番組に登場していますよ。
(ちなみに、ソンヒョクの高校時代の役者君もプロデューサーに出てた)
ミンスと彼女との関係もよく描かれてたね。
そんな感じで私的にはおススメのドラマでした。
short
ブログ復活しますよ。
優しいコメントありがとう。
今日で(25日)ちょうど一カ月。
思いだすと泣けてきます。。。
2016/12/26(月) 01:36:56 | URL