2015'05.04
帝王の娘 スベクヒャン DVD-BOX4 | |
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72話と言う長きにわたって楽しませてくれました、「スベクヒャン」
ここ3日ほどは。余韻に浸っていました。
あらすじを追いながらこのブログを書いていましたが、思い出してはまた泣けたりしていました。
各話の記事は↓です。
26話まで
47話
63話まで
69話
70話
71話
72話
今まで見た韓国ドラマの時代劇では「善徳女王」「トキメキ☆成均館スキャンダル」と並んでベスト3となりました。
言っては悪いですが、私にとっては出演陣が地味・・・(^-^;
「これっ!!」っていう目玉俳優さんがいないんですよね。
それなのに、こんなに楽しめたのは、ストーリーと演出が良かったのでしょうね。
オリジナルが108話と聞いて「長っっ!!!」と、びっくりしましたが(その時点で半分めげていた)
1話が30分ぐらいで、108話・・普通のドラマに換算すると、54話ぐらいでしょうかね。
すると、「トンイ」とか「チャングム」あたりと、長さは同じくらいと考えてもいいのかな?
BS版はカットもされてただろうけど、72話と言うことで、そんなひどいカットはなさそうですね。
良かったです~(●^o^●)
それでも長尺には違いなく・・。
途中、物語が停滞する場面も、無きにしも非ずでしたが
おおむねテンポも良く、思いがけない「萌え」もあり、人物像の描き方も申し分なく
笑いあり、涙あり、後半に入ってなお、ますます盛り上がり、怒涛の展開で。。。
いやはや、
素晴らしかったです。
音楽も良かった。
挿入歌(ソルランたちが歌う歌)も良かったけど、BGMも良かったのです。
サントラほしい!
ないみたい。
YouTubeでもない。惜しい!!
冒頭、姉妹の「争い」から物語が始まります。
姉が妹に剣を向け、殺そうとしているのか?
そしてそのそばには、男が一人倒れています・・・・・。
そして物語が姉妹の母チェファの娘時代に。。。。
チェファの長女が、やがて王様になるユンの子供で、本来なら「王女」であること。
ユンの息子が、先代王の息子と入れ替わっていること。
それがこの物語のキモです。
本当は姉が「王女」なのに、野心家の妹が「王女」になってしまう。
本当は「王様の息子」なのに、実の父親を、そうとは知らず、「仇」として憎んでしまう。。。
この、ふたつの「入れ違い」が愛憎の入れ違いを産むのです。
時代背景や設定が、ちょっと「善徳女王」に似た部分があったけど、ミシルみたいな強烈な「敵」がいないドラマでした。
悪人不在と言うか・・・。
ソルヒにしても、チンムにしても、すごい悪役にはなりきれない存在でした。
普通なら、それが物足りなく感じると思うんだけど・・・実際私も中盤までは「ちょいと、小粒な物語だな」と思っていたんですけどね・・・。
本当の「敵」は、「運命」だったかなと思います。
ラストに、すこし・・・と言うか、おおいに・・・と言うべきか、肝要な「不満」がありました。
それは後述しますが、それを含めてもやっぱり、★★★★★!進呈したいです。
以下ネタバレ含みます!
ちょくちょく挿入される「百守花」スベクヒャンの効果。
スベクヒャンが咲くと憎しみが解け、別れていた恋人がよりを戻す・・みたいな。
きっと、最後にはスベクヒャンが咲いて、大団円になるんだろうなと思ってました。
絵に描いたようなハッピーエンド珍しい。
好みの男子はいませんでしたが、でも、役者の皆さん男前で眼福でもありました。
チョ・ヒョンジェさんは、前にも書いたんだけど、顔が膨れてて引力に負けておられて(^-^;でも、イケメンです。
百済の太子なんですが、少し気難しく、潔癖症、ソルランを諜報員として育てようとして、スパルタです。
太子ですから「オレ様」で、そんな太子が時折見せるソルランへの気遣いに、萌えた中盤。
太子のソルランへの気持ちがあいまいだった頃が一番萌えたかな(*^^*)。
好きって言う自覚がないのに、ソルランが気になって仕方がない、ついつい手助けしてしまう・・・ソルランも太子にイジワルされたり、女ではなくピムンとして厳しくされたり・・かと思いきや優しくされたりして、だんだん太子が好きになっていくと言う、好みの展開でした。
ツンデレの度合いがちょうどよかったな(*^^*)
お付きの護衛官も面白かった~。
対するチンム公。
この人に尽きました!
「善徳」のピダムのように、切なくて可哀想なキャラ。
役のチョン・テスさんもイジワル顔なんだけど(笑)イケメン。眉毛の吊り上がり方が好きです(笑)
屈折した昏い内面を抱えつつ、表面上は極道息子って言う感じ。
王様が憎いはずなのに、褒められたらうれしくてにやけちゃう。子供みたいで可愛い。母性本能をくすぐるキャラでした。
一緒にゲームしようと誘われて、いそいそとゲーム盤を持って参上したのに、王様は家族写真撮影(・・じゃなくって、肖像画)の最中で、しかも「チンムはここへ入れない」なんて言ってて・・本当に可哀想なチンム公でした。。
ヨン達卒にそそのかされて、ソルヒを利用しようとしたけど、結局は本気でソルヒを不憫に思ってましたね。本来は心優しいチンム公です。
冒頭の場面で、倒れてる男が、チンム公でした。
一体誰だろうと、すっごく気になっていました。
太子かなと思ってたし。。
死なないで~~(;´Д`) と思ってたら、死んでなかったので良かったです。
唯一、私がラストで納得できなかったのは、この人がソルヒに向かって
「わだかまりは旅の途中で綺麗な水に流れていった」
と言ったことです。
チンムが言った「わだかまり」って言うのは、自分の出生のことだとは思うんだけどね。
でも
ソルヒもチンムも、死なせる必要のない人たちを殺したりしました。
こういうドラマですから、刑に服せとは言わないけれど、せめて、贖罪の気持ちを持ち続けてもらいたいのです。
だから
「一生を、お互いが死なせた(殺した)人を弔って、悔い続けて生きよう。」みたいなことを言ってもらいたかったな。。
一緒にそうやって生きてもらいたかったです。
きれいさっぱり忘れちゃいけないよね。
そこのところが、惜しかったなぁ。
ヨン達卒も 一見「悪役」でしたが、先代王を思うあまりに、チンム公も大事に思うのです。
チンムにとっては父親代わりの存在。
普通、こういうポジションの人って、自分の野心のために、チンムを利用する・・みたいな役どころだと思うけど、ヨン達卒は本気でチンムを思ってたのが良かったです。
チンム公の護衛官もイケメンでした。チンム公に忠誠的だったのもグッド!
イケメンと言えば、カヤ王のスニムン。
彼の存在も光ってました。ソルラン、ミョンノンと三角関係になったらどうしよう?と思ったものです(笑)
ミョンよりもカッコよかったんじゃない??(^-^;
憎き高句麗の将軍もなかなかイケメンだったし。。
ピムンのひともカッコよかったな。。。。
男性陣で忘れちゃいけない、トルデとマング。
トルデは「王女の男」でも存在感があったけど、今回もずっとヒロインを見守る、良い役でした。
コメディも担当していて、ドラマの癒し的存在(笑)
同じくマングも。。
どんぐり目玉が印象的です。
最後に伴侶ができた感じで、良かったです!!
クチョン・・・
チェファをずっと思っていたために、ペクカの死後、チェファと赤ん坊のソルランのお世話をします。
やがてチェファもクチョンの気持ちに答えようとして、二人は夫婦になります。
チェファの心にはつねに王様がいたので、寂しいクチョンでしたが、理解してました。
男前です。
個人的にはちょっと顔が好みじゃなくて(^-^;
馬が草を食べて糞をしたってゼスチュアが印象的です。
口がきけなくても下ネタか・・・と、ここも少しゲンナリ(笑)
あれだけの大けがをしたのに生きてたかと思うと2度目の時はあっさり死んでしまった。。
存在感のある男でした。
へ佐平・・・
最初は胡散臭く、ペクカからの手紙を王様に読み上げるとき、嘘の内容を読み上げてました。
そのとき王様は、手紙を自分の目で確かめなかった。
「見せてみよ」って言われたらアウトなのに。
へ佐平、脇が甘いよ~、せめて偽手紙ぐらい用意しておかなくては!
と思ったけど、今にして思うと、王様もわざと騙されたのかもね。
なんか信用できないかも・・と思っていたけど、忠臣でした。
へ佐平の娘の王妃。
とぼけて天然で、ちょっとうっとおしかったですが(^-^;
だんだんと、思慮分別のある大人へと成長して。
何よりも寛大!
よく、あんなことをしたソルヒを許せたよね。
チェファにも全然嫉妬しなかったしね。
刺繍の腕前だけは成長しませんでしたが(^-^;
ソルヒ・・・
ソウの顔が好きじゃないのですよね。最初「瑠璃の仮面」初めて見たんだけど、すごい違和感のある顔でドラマを見るのをやめました。でも、そのあと「タムナ」ではいい演技で「慣れた」かな。そして今回3作品目のドラマです。
ちょっと切れ気味の悪役が凄く似合ってました。
凄い熱演だった。見直しました。
キャラとしては、王様の政に口を出すなど、出しゃばり過ぎて自分の首を絞めました。
それも、ソルランやへ佐平を貶める為だったんだけど。
まぁあんまり賢くなかったですよね。だから、悪役として見て見たら、ソルヒは少し物足りない。
でもソルランとは姉妹だし、ちゃんと両親と姉に愛されて育ったソルヒなので、サイコパスにはなりきれないだろうと思ってた。スベクヒャンが咲いて、何とかなるんじゃないかと予想していました。
チンム公と一生を贖罪に費やして生きてもらいたいです。
ソルラン。
美人だけど、顔が大きいのが残念です(^-^;
ソルヒもミョンノンでさえ、ソルランよりも顔が小さくて。。。
美人で好きな顔なんだけどな。イマイチ洗練されない原因かもしれないです(^-^;
でもそれだから、キャラが見事にマッチしてました。
ミョンノンとのキスシーンには萌えなかったけれど、ミョンノンがたまにかばったり影で支えたり、そういうのに萌えたし、あとは何と言っても、ミョンノンがソルランのために土下座したのが萌え萌えでした。あれが萌えのピーク!
二人で監禁されたときはストーリーが停滞してつまらなかったな(^-^;
あんなボロ小屋も脱出できないなんて、あの二人の実力なら、ありえないでしょう。
そこで二人は愛を確認するわけですから、必要な流れだったのかもしれないけど、あまりにもふがいなかったですね。
思い出したら、いろいろと出てくるので書いても書いても尽きません。
中途半端な文章だけど、この辺で終わっておきます(^-^;
まさか全部読んでくださった方、おられるかな??
おられたら、お礼申し上げます。長々読んでくださってありがとうございました。
追記・・・・
私ときたら 肝心の王様のことを書いていませんでした!
もっと早くにリタイアするのかと思ったら、なんのなんの。
主役二人をしのぐ存在感で、物語をリードしました。
思えばこの王様の生涯を描いたドラマでもありました。
立派な王様で、みんなに慕われ。。
自分の息子を捨ててまで先代王の息子を守った稀有な王様。
逆のことは誰でも思うのにね。
歳の離れた王妃が、どうしてあんな爺さんを慕うのか・・なんて
思ってはいけません。
彼みたいな男らしく勇敢で思慮深い、優しく温かな
いわば、理想の男性像なのです。
おそらく、年齢や外見に関わらず、女性なら誰でも惚れちゃうかもしれません。
カリスマ性がありました!ブラボー!!
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コメントありがとうございます!
私もこのドラマは感想書くのに身が入りましたよ
先日も母親にまだ見てなかったら見てねと勧めたところです
カンボク、はて誰でしたっけとキャストを見てみたら
ミョンノンのおつきの護衛の人ですね
うんうん、無言だけど顔つきでツッコんだりしていましたよね(笑)
いまあまり面白いこのような時代劇がないので残念です
2023/02/19(日) 10:07:18 | URL