2015'04.22
かくれんぼ [DVD] | |
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この映画、怖かったです!!!
好みの映画でした。
★★★★☆
最初からものすごく禍々しい雰囲気です。
古い、取り残された団地で暮らす一人の女性。
エレベーターに、全身黒ずくめ、フルフェイスヘルメットの男と乗り合わせます。。。
って、ここで、見てて「降りろよ!」と突っ込んでしまいます(^-^;
黒ずくめで顔も見えない不審人物と同じエレベーターに乗り合わせるなんてあり得ない!
怖すぎます。
この映画、(に限りませんが)時々こんな風に無防備な行動が見られて、それはないんじゃない?って感じでした。
明らかに怪しい人物に背中を向けるとかね(^-^;
結局この無防備な女性は、その後もドアを開けたまま廊下に出るなど、無防備な行動の末、どうやら被害にあったようなのです。ここまでがプロローグ。
本編はここから。
主人公はソン・ヒョンジュ。チェイサーの主役の人です。
ペク・ソンス。カフェの経営者ですが、すごく潔癖症。どこか病的に陰気です。
すごく高級マンションに住んでいますが、どうやら問題児の兄がいる模様。
その兄が、冒頭の古い団地に住んでいるらしく、しかし、その兄が失踪したという知らせを受けて団地へ行くのです。
兄はいませんでしたが、女性が住んでる痕跡が・・(歯ブラシや下着など)。
同じ団地に住むチュヒ母子と知り合い、家に招かれてあがります。
しかし、最初は親切にしてくれたチュヒは、ソンスの兄が同じアパートの317号室に住んでいると聞くと、態度を豹変させ、邪険になり部屋から追い出しました。変態で、その男が娘を覗き見するから怖くて眠れないなどと言うのです。
この母子に自分の兄が被害を及ぼしているんだろうか?
物語が進むにつれて、兄がどういう人物か分かってくるのですが、同じく、ソンスの過去も明らかになってきます。
兄との確執、潔癖症の理由。。。
一家が脅かされますが、それは兄の仕業なのか?兄の仕返しなのか?
誰とも知れない黒ずくめの男が非常に不気味です。
同じアパートのドア付近にある謎のマークは・・・。
子ども達にも被害が及び、ハラハラして見ていられません。
子どもの使いかたがとっても上手です。
終盤はもう、無言で映画に見入ってしまいました。
たとえば「黒い家」とか「シャイニング」とか「エスター」が好きなら面白く感じると思います。
以下ネタバレ
犯人は、チュヒなのでした。
黒ずくめの男はチュヒだったんです。
この親子は人の家を乗っ取りながら生きているのでした。
兄はその犠牲者となり、殺されて、その家を乗っ取られたのです。
しかし、狭くて汚い部屋に嫌気がさしたのか、別の広いタイプの部屋に移り住んでいたのです。
その過程で、冒頭の一人暮らしの女性も殺されてしまったのでした。
ともかく、この女性の「狂気」が恐ろしいんです。
ソンスの部屋を乗っ取るつもりで、引っ越す算段をする、そのためにこの一家を排除しようとするなど、暗くて深い闇を抱えた心理が恐ろしい。ドアのマークも、その部屋に住む住人の構成を記したもので、誰かが知らないうちに自分の家のことを探っていて、印をつけてるなんて怖くてたまりませんよねぇ(^-^;
この女と戦う、主人公。
兄に対する罪悪感から病的な潔癖症で、そこに何かあるような気がしていましたが、上手いミスリードでした(^-^;
子ども達を守ろうとする、ソンス夫婦。
チュヒとの対決シーンが迫力満点!
子ども達もいい仕事します(^-^;
本当に面白かったです(好みなのです)。
主人公の兄との確執
ソンスは養子としてもらわれた子供でした。
一家には本当の子供である「兄」がいました。
皮膚病の痕跡で肌が汚く、子ども心にソンスは兄が嫌いでした。
でも、当然親には可愛がられている兄。
その兄を妬み、ソンスは兄を女子暴行の無実の罪を擦り付けて陥れます。
兄の「どうしてあんな嘘を言ったんだ」と言う訴えが今もソンスを苛みます。
その一件から兄の人生は大きく狂ってしまいました。
婦女暴行などで服役してたと言うのですが、おそらく、それらも濡れ衣ではないかと思いました。
一度貼られてしまったレッテルは、きっと兄に付きまとったのでしょう。
父親が死んだとき、莫大な遺産は、実子の兄ではなく、ソンスに相続されます。
兄はその後不遇の人生を生き、母親の死とともにソンスと音信不通になっていたのでした。
しかし、ジャケットはネタバレですよね?
ソンスの顔だけにしてほしかったなぁ。
と言っても、だからと言って私は犯人をすぐに分かりました!ってことなかったんですけど(^-^;
こういう映画、また見たいです。
「黒い家」よりも断然怖かったですね。ブラボー!!
short
かくれんぼ
気に入っていただけてうれしいです!
じつはこれ、韓ドラ嫌いのすえっこ(いちご)にも見せて、すごく怖くて面白いとほめてもらったのでした(笑)
そのいちごが、エスターが大好きで。。
あ~~~
一緒に送れば良かったなぁ。
今度貸してあげますよ。
黒い家は私も原作が大好きなんです。
ドキドキハラハラしながら読んだと言えば、
黒い家以上の作品はなかったような??
それほど面白い作品でした。
だから映画はやっぱりインパクトに欠けますよね。
邦画のほうは見ていません。
たしかに私もこの映画を見ながら黒い家を髣髴としたと思います。
reoさんはこの女優さんをご存知でしたか。
私はお初だったような。
男と思ってたのに、女とは。反則!!
みたいな驚きは確かにありましたね(^-^;
キムヒョンジュ氏のよどんだ目、、なんか光の乏しい死んだような目も怖かったデス。
2016/03/02(水) 00:29:03 | URL