2015'01.24
怪しい彼女 [DVD] | |
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も・・・すごく楽しい映画!
笑ったり泣いたり忙しく(笑)
特に意外性があるわけではないと思うけれど、2時間強あっという間で、もっと見ていたいと思うほどでした。
ともかく、何も言わずに、何も思わずに、まぁ見て頂戴!
・・・とすすめたくなる映画です。
「ソウォン/願い」にしろ、「怪しい彼女」にしろ、去年観てたら間違いなくベスト1と2になっていたと思います。
冒頭のあたりを少しだけ紹介します。
とある一家、ソン・ドンイル演じる大学教授(国公立)の一家です。
おばあさんがいて、教授夫婦がいて、娘と息子がいます。
韓国ドラマを見るようになって知ったのですが、姑が嫁に厳しいですね。
姑は自分の息子がかわいいから、その息子に苦労を掛けている「嫁」に、とっても厳しいです。
おおむね、「男」を大事にするので、「息子」とか「孫(男)」をとても大事にしています。
「嫁」から見たらかなりウザコいです。
この一家の奥さんはそのために倒れてしまい、入院騒動に。
原因が「姑によるストレス」となって、ついにおばあさんは老人ホームに行く羽目に。
孫と最後の外食をする約束をしたとき、写真館が目に入ります。
「青春写真館」
思わず入ったおばあさん、写真を一枚とってもらいます。
写真館の主は言うのでした。
「50歳若く写してあげますよ」
と・・。
年を取るって悲しいなと思います。
このおばあさんを見てるとね・・。
戦争があって、夫が死んで、たったひとりで一心に、必死に息子を育ててきた。
そして老いてみれば、家族にとっては邪魔者でしかない。
自分の人生っていったい何だったんだろう?と思わずにいられません。
今の若者を見ると、まったくけしからん若者ばっかり。
だけど、ふっと思うのです。
私だってこんな時代に生まれたかった・・・と。
「こんなばあさん、家にいたらうっとおしいな」
「私だってストレスで病気になるよ」
と、「嫁」の立場に共感する反面
やがては自分もそうやって、疎まれるほうの「老人」になるんだと思うのです。
両方の立場にたって、どちらの悲哀も感じてしまうんです。
万感胸に迫りました。
以下 ネタバレです。
20歳のころに若返ってしまったおばあさん。
さいしょは、服装からしぐさから「見た目は20歳なのにどこか老けてる女の子」です。
その演技がハマってて笑えます。
「邪魔者」として家を追い出されて意気消沈していたおばあさんが、青春を取り戻す爽快感!
そのうえ、若いころに夢見ていた「歌手」になる!
歌がうまいんですよねぇ。
で、歌う歌が良いんです。
日本でも、K-POPだけじゃなく、以前「釜山港へ帰れ」が大ヒットしたりしましたよね。
肌に合うというか、劇中で彼女が歌う歌を「いいなー」と聴き惚れました。
ファッションも、どこかフィフティーンっぽくてかわいい!
憧れのオードリー・ヘプバーンをもじって「オ・ドゥリ」なんてしゃれた名前を名乗ります。
この「彼女」、見た目と中身のギャップがうまく演じられていて、おかしいのなんの!
周囲の人も、訳が分からず、その違和感と言うかギャップにハマってしまうんですよね。
おばあさんの孫なんかも、身内なのに惚れちゃう(笑)
だけど、おばあさんは焦ったりしない。
年の功だから、いなし方もうまい!
おばあさん自身の恋も経験します。
元がおばあさんだから、いまどきの若い女子とは違います。
だからそれが「個性的」と思われて、イケメンに好かれます。
このイケメンが、音楽プロデューサーを演じているイ・ジヌクです。
やっぱりカッコいいわ、イ・ジヌク(●^o^●)好き~!(笑)
性格もいいのね。
そりゃ、こんな男が自分に好意的であれば、こちらも惚れちゃうよねぇ。
しかし、喧嘩仲間がいつの間にか倒れて亡くなってしまっていたことで、ふっと我に返ります。
自分は「年寄」なんだと。
そして、血を流したら、老いてしまうと言うことが分かる・・・。
そこからは孫の事故→輸血→おばあさんに戻る・・と、流れ的には想像した通り。
だけど、とっても切なくて。泣けました。
孫の事故で血液が足りなくて、おばあさんの血が必要なんです。
でも輸血したらおばあさんに戻ってしまう。
それが分かった息子は「お母さんはこのまま青春を謳歌してください」みたいなことを言います。
息子は、母が自分を苦労して苦労して必死で育ててくれたことをちゃんとわかっていた。
きっとここでおばあさんは「それで十分だ」と思ったんだと思うんですよね。
おばあさんは孫を救う道を選ぶ。
それは、恋にも別れを告げると言うことで・・・切なかったです。
だけど、その潔さがカッコよかった。
ふと思うんです。
自分なら若返りたいかって。
もちろん、若返りたいと思う。
だけど、一方で
「またこの長い年月を生きるのか」
とゲンナリする気持ちもあるんです。
やっとここまで生きてきたのに、また繰り返すのか?
そんなの、しんどいよ。
と。
たぶん、機会があるのなら、若返って見たいですけどね(笑)
さて、この映画はおばあさんが「もとに」戻った後、おばあさんの崇拝者が(私は↑で書かなかったけど、全編この崇拝者がおばあさんと行動を共にしています)「青春写真館」に遭遇します。
そして若返った体で、バイクを駆って、おばあさんを迎えに来ます。
ヘルメットを取った崇拝者は・・・。
私はここは黙っておきますね(笑)見てのお楽しみ!
と言うわけで、最後の最後まで楽しい映画でした!
大好き!!
short
面白かったでしょー(^o^)丿
うんうん、シムウンギョンってひと、あれが本当なら歌上手ですよね!
あはは。ラストね。すっごくイキじゃないですか??
母にも見せたんだけど、母もラストをすごく気に入っていました!
私も、一人息子を苦労して育てた場面には泣きましたよ。
とってもいい映画でしたよね♪
2015/02/15(日) 17:24:11 | URL