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映画感想「ソウォン/願い」

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最近はドラマよりも映画を中心に見ています。
ドラマは「チャン・オクチョン愛に生きる」「おバカちゃん注意報」「ずる賢いバツイチの恋」「帝王の娘スベクヒャン」「イケメンバンド」など鑑賞中。「根の深い木」はテレビの録画を20話ぐらいまで見てストップしています。今後の展開が・・・。


さて、「ソウォン 願い」は、とっても辛い物語です。
これを誰かが「作った」なら、その誰かを恨みたいぐらい辛い内容なのです。
でも驚くことに、実話ベースの物語だというのです。
こんなことが実際にあるなんて・・・と思うと、ますます辛くなってしまいます。
なんせ、主人公一家の一人娘、まだまだ幼い8歳の女の子が、残酷な事件の被害者となるのです。
韓国映画は残酷でやりきれない、救いがない映画が多いです。
私はそういう映画大好きだけど、やっぱり子供が被害にあうのは、(映画のデキが良くないと「ただの物語だから」と思って残酷さを楽しむのですけども←人格がヤバいですか)目をそむけたくなります。

しかし、この映画はそこからの再生を描いてあり、人が人を思う「愛情」が描かれているのです。
人々の「優しさ」が描かれていて、辛い事件が背景にあるだけに、そのやさしさや愛情が際立って胸にしみます。
私はずっと泣きながら見ていました。
握ったティッシュがぐっしょり濡れて、瞼が腫れあがりました。(比喩でなく実際に!)
ここ最近で、こんなに泣いた映画はありません。
(ドラマは「運命のように君を愛している」で泣きましたけど)

辛い事件を描いてある映画ですが、「見てよかった」と思える稀有な映画です。
おススメ!!
★★★★★

ソル・ギョングの代表作になるでしょう。
「公共の敵」や「熱血男児」みたいなギョンさんが好きですが、この作品でのギョンさんも最高です。

以下 ネタバレ感想












良い子なんですよね。被害にあったソウォンちゃん。
雨の中、濡れてるおじさんを放っておけず、傘を差しだしてしまう。それで被害にあったのに、パパとママは忙しいだろうからと言って、両親じゃなく警察に、自分で電話をします。
書くのもはばかられるほどの被害を体に負ってしまう。
そんなこと・・・あるの?ひどすぎます。
親も聞くに堪えないですよ。
何かの間違いか、悪い夢か。そう思わずにいられないですよね。
ソウォンはそんな状態でも、病院に来たお父さんにも開口一番「お仕事は?」と気遣う。
どうしてこんないい子が・・と思わずにいられないんですよね。
自分が辛い目に合ったのに、悪いおじさんを捕まえてほしいといって、一生懸命おじさんの特徴を伝えようとしたり・・・警察にも協力する。頭が下がります。

被害にあった自分を「恥ずかしい」と言い、学校へ戻れないと感じている。
でも、学校へ行きたい、友達に会いたい。
人工肛門になってしまったから、いつも「袋」を付けないといけない。それがあるから何もない今までとは、友達とは違う生活になる。幼いながらもそのことで不安に思っている。

けなげで可哀想でたまりません。

お父さんのことも「大人の男」と言うことで怖く感じてしまう。
お父さんも辛い。
そこで、テレビのキャラクターの着ぐるみを着て近づくお父さん。声を出したらばれるから、黙っている。
黙って、文字でやり取りする二人の姿が印象的です。
お父さんの愛情が感じられて泣けます。

ソウォンちゃんに対する両親の愛情だけではありません。
ソウォン父の友達(工場長)夫婦の存在もまた良かったです。
(「棚ぼたのあなた」でもこの父は泣かせた)
久しぶりに退院して戻った家は、きれいに片づけられて、掃除がなされています。
そして戸口には学校の友達のメッセージが一面に貼られている。
ここも泣きました。

ソウォンの友達の男の子(工場長の息子)が、ソウォンの事件に、責任を感じていて泣きます。
この子の気持ちにもまた泣かされました。

学校に戻ったソウォン。
でも、「袋」があって、どうしても気になってしまいます。
お父さんはごまかすためにポシェットに飴を詰めてあげます。
そして昼休みには着ぐるみを着て学校に様子を見に来ます。

滑稽なんだけど、もう泣けて泣けてたまりませんでした。
ソウォンはちゃんとお父さんだと気付いていました。

結局犯人はすごく軽い刑です。
お父さんは自分で犯人に制裁を加えようとする、それをソウォンがとめます。

こんなこと、ソウォン父にさせるな!と思います。
そして、それを止めようとすることも、ソウォンにさせてはいけないと。

でも、この家族はたくさんの愛情を受けて、愛情を与え合って、前向きに生きていこうとする姿を見せてくれました。
辛い辛い事件なのですが最後は胸にぬくもりが感じられました。


この映画の後で「母なる復讐」と言う映画も見ました。
それは女子高生が同級生にレイプされるという、これまた悲しい辛い設定なんですが、その映画のエンドロールで
「韓国では未成年者によるレイプが頻発していて、未成年者ゆえに不起訴だったり無罪だったりと、法的責任を問われない場合が多い。そして未成年者によるレイプ事件は増えている」とかなんとか、ショッキングなことが書かれていました。

「ソウォン/願い」は犯人は大人の男ですが、やっぱり飲酒による心神耗弱で刑が軽減されています。

何ともやり切れません。




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