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感想「チェリノブイリ」

このご時世に「チェリノブイリ」を見てしまいました。

U-NEXT見放題で「チェリノブイリ」を見る?
アマプラはレンタルです)



こちらHBOの作品です。
ずっと見たかったのだけど、「いま」になってしまいました。


チェリノブイリ原子力発電所が事故を起こしたのは36年前のことです。
当時は何が何やらわからないまま、原発の怖さにおののきました。
日本でも1999年には東海村で臨界事故があり被害者が出ました。
「朽ちていった命:被曝治療83日間の記録 (新潮文庫) 」Amazonという本を読んだことがあります。

私の感想はこちら

その前も後も小さな事故を繰り返し、ついには11年前の福島の地震による事故。。
そして今回のロシアによるウクライナへの侵略戦争、でのチェリノブイリ原発への攻撃。

核って本当に怖いです。
このドラマを見たら、その恐ろしさを思い知ると思います。
結局は「人間」なんです、と私は思いますね。

このドラマ、全5話と短い尺です。
しかし、大変よくできていて事故の全貌に迫っています。
いつもHBOのドラマには感心させられますが、今回は図抜けて圧巻です。壮絶です。


第1話 1時23分45秒
第2話 現場検証
第3話 KGB
第4話 掃討作戦
第5話 真実


じつは最初のほうはイマイチ何が起きているのかわかりません。
二度見してようやく、そういうことか!とわかるぐらい混乱している、けれども現場は本当に混乱していて見ているこちらにもその混乱が伝わり、何がなんやらわからなかったのかもしれませんね。
そんな中で被爆していく職員や消防隊員たち。
あ~~~核って怖い!こんな風になるんや、と、ぞっとします。
「朽ちていった命」で書かれていたように、細胞が破壊されてしまうから決して再生しないんですよ。
最初は軽いやけどのような症状です。
それが…
中には「顔がなかった」という被害者も。
いったいどんな??こわいよ。。。

それをまたトップが隠蔽しようとするんだから…。
原子炉が爆発しているのに、「タンクが爆発しただけで炉は無事だ」と思い込もうとしています。
その報告を真に受けて深刻に受け取らない官僚。
そんなところに原子力の権威、レガソフ博士が呼ばれて、事なかれ主義のごまかしばかりの会議にて真実を告げる。
大事にしたくない政府側
普段はそうやって真実を閉じ込めてきたんでしょう。
けれども今回ばかりはとてもそんなことはできない。
事態は緊急を要し一刻の猶予もない。だけども原子炉の爆発という前代未聞の大惨事の前に打つ手がない!!
事態はどうやって収拾したんだろうか??
ということが、このドラマでよくわかった…気がします。

官僚のボリスとレガソフは最初は対立しています。
ボリスが尊大でレガソフを馬鹿にし切っていました。
しかしあまりにも事態が重大なので、ボリスもレガソフに頼るしかなく、事態の収拾に尽力するうちに次第に二人には連帯感が生まれていました。
この二人は実在の人物で、事故後の人生もドラマの通りのようです。

隠ぺい体質国家…
それって本当に恐ろしい。
原発のことをそうとう軽く甘く見ていたのか、それとも市民の命をそうとうに軽視していたのか。
放射能汚染の恐ろしさを誰もわかってない感じなんですよ。
職員や消防署員や医療関係者たちがどんどん放射能に侵されていく描写がリアルで(と、経験もしていない私が言うのもなんですが…)めちゃくちゃ怖いです。
近隣住民にいたっては、原発が爆発しているというのに、少なくとも轟音がして煙が上がっているのが見えているのに、のんきにそれを見物とは。
その時にどうするべきか、どれほど恐ろしいのか、周知されていなかったのでしょうかね。
夫が消防署員で被爆してしまった女性は、今わの際の夫のそばに行き、手を握ったりしていました。
妊娠しているというのに。
このように、なかには無知による被害もあったようで、切なくなりました。
住民にはガイドラインを徹底的に周知するべきでした。

それから、ペットに関して。つらいです。ワンコ好きの人は読まないで!↓

住民が避難する場面がありました。
なかにはワンコと一緒に避難しようとした少女がいました。
だけど、避難を誘導する兵士にワンコを取り上げられていました。
別のワンコはバスに乗って避難する飼い主を追いかけて、バスを追いかけて走っていました(涙)

そんな風に取り残されたワンコたち
ワンコだけじゃなく猫もだし牛や豚も、、、
みんな残っている動物たちは処分、銃殺です。
被爆しているからです!
飼い犬たちは、自分を銃殺に来たとは知らず、人間がやってきたことで喜び勇んで駆け寄ります。
そんなワンコを殺すのです。
なんという悲しさ。
そして彼らも最初こそは抵抗があるけれども、次第に慣れていくのです。
ワンコを殺すことに。



原発っていざ事故を起こすとこんなにも危険なんですね。
そして、ドラマの中でも何度か「広島原爆の何個分、という言葉が出てきました。
広島原爆の2個分の放射能を1時間ごとに出している、一日では広島原爆の48個分、それが毎日!!

日本人なら誰でも原爆による被ばくの恐ろしさを聞いているけれど、ほかの国の人たちは分かってるんだろうか。
知らない人のほうが多いんじゃないだろうか?
核の恐ろしさを知らないのではないでしょうか???

そもそもなぜチェリノブイリは爆発したのか。

明らかに「人災」です。
現場の統率の不備。
現場職員たちの知識と、教育や訓練の圧倒的な不足、
危機管理が甘すぎること
人材もふさわしくなかった
国家ぐるみで事実を隠ぺいしようとして初動が遅れた

なによりも、原発建設に当たり費用を抑えようと、安価な黒鉛を使った!
などなど。

それらを突き止めていく原子力学者たちの尽力に感動してしまいました。
しかし報われないんですよね。
もう、何もかもがつらい。


そして福島を経験している日本人である私たち、
このドラマをしかと教訓としないといけないのではないでしょうか。


ドラマの中で唯一ほっとしたのは、死ぬに違いないといわれた作業員がその後も、現在までも生存していることや、子どもは生めないといわれた女性がその後出産し、今でも親子で健在とか、命の強さ、不思議を感じて厳粛な気持ちになりました。



22:49 : [洋ドラマ]チェリノブイリトラックバック(0)  コメント(0)

感想「ワンサニーデイ」

U-NEXT見放題で「ワンサニーデイ」を見ました。

U-NEXTで「ワンサニーデイ」を見る??

ストーリー
イベントの準備のために済州島を訪れた男性は、財布を盗まれ一文なしに。彼は携帯電話を盗まれた女性に電話を貸したことをきっかけに、彼女と助けあいながら日々を過ごすことに。やがて、共に島を巡り始めた2人の間に微妙な感情が生まれ始め…。
U-NEXTあらすじ



ブログのお客様におススメいただきました。
これは、私のアンテナにはかからないタイプのドラマでしたが、なかなかにおもしろく見ることができました。
短いドラマでしたのでサクッと。
雰囲気がふんわりした映像美で、まったりと癒されるドラマです。
美男美女の出会いの物語ですね。
主人公のソ・ジソプが演じる青年は…いや青年?独身中年??ともかく妙齢の男子が、恋人と別れまして。
傷心旅行に済州島に行くのです。
そこでキム・ジウォン演じる美女と知り合いになりまして、島の滞在中は何かと行動を共にする。
そうなると、とうぜん二人に何らかの感情が芽生える物語になると思うのですが、このドラマは一味違います。

私は行ったことがないけど、済州島って美しいですね。
ドラマでも頻出しています。
一度行ってみたいなと常々思っています。

ソ・ジソプの作品で好きなのはなんといっても「主君の太陽」です
「私の恋したテリウス」もとてもよかったー。
実はあんまり見ておりません(^▽^;)
あとは「ファントム」かな。

キム・ジウォンは「サム、マイウエイ」くらいかな~
「ミスターサンシャイン」の冒頭に出てきたよね。
それぐらい。
めちゃ可愛いですね。


以下、ネタバレです











普通はこういうところで恋人になるんだろうけど、この二人はじれったいことに恋人にならず、それどころか名前さえも名乗らずに別れてしまいます。
あれだけ一緒にいて名前も知らないまんま!そんなことある?(笑)
実は二人は同姓同名なんですよね。
最後の最後には恋人になるのですが、ともかく、いったん別れてしまう。
女性のほうは好きだという自覚を持っていたのに!
縁があればどこかで会えるだろう、って。なんと悠長な。
ドラマだから再会するけどアアタ!実際ならちゃんとゲットしておかんと!!(笑)

というか、それをソジソプ側に言いたい。
こんな絶世の美女はそうそう出会えないですよ。
しかも性格までいいし社会的なスキルもある。
連絡先の交換ぐらいしようよ!!

というツッコミしかないですね(笑)

再会した時の「誤解」は切なかったなぁ。
ワンサニーデイじゃなくてワンナイト(下品!)みたいないい方されて。
もっとさっと否定しないから!もごもご言ってる場合かっての。
ジウォンちゃんが傷ついたのは当然だよね。

まぁ最後には誤解も解けて、お互いの名前もわかって、めでたしになるのです。
ソジソプの元カノが、彼と別れたの・・って出てこないといいですが(笑)
出てきてもジウォンちゃんにはかなわないと思うけどね。


済州島の旅行客にイ・ジョンヒョン(CNBLUE)が出てきてびっくりしました。
茶髪の彼は初めて見たんじゃないかなぁ。かなりチャラかった( ̄▽ ̄;)
たぶん、釜山のお国言葉でしゃべっていたように聞こえて楽しかったです。


ほっこり癒されました
おススメありがとうございました。
15:46 : [ドラマタイトル]ワンサニーデイトラックバック(0)  コメント(5)

感想「未成年裁判」

NETFLIXで「未成年裁判」を見ましたよ。
もーーーー・・・・
圧巻!!
すばらしい!
こんなすごいドラマを見たら、ほかのドラマが色あせて見えてしまいそうです。

NETFLIXで「未成年裁判」を見る??

未成年犯罪への嫌悪を抱きながら、正義と処罰に対する信念を貫く冷静沈着な少年部の判事。その仕事は、複雑な事件と向き合い、罪を犯した若者に審判を下すこと。
出演:キム・ヘス、キム・ムヨル、イ・ソンミン
原作・制作:ホン・ジョンチャン、キム・ミンソク  NETFLIXより



ドラマに登場する事件は、なんと全部韓国で本当に起きた事件をもとにしているんだそうです。

これも、MISAさんのブログに詳しいので、リンクさせていただきますね
Netflix「未成年裁判」実話モチーフの社会派ドラマ!あらすじ・キャスト・知っておきたい背景知識

日本でも少年たちが犯した凄惨な事件がいくつも思い浮かびます。
事実は小説よりも奇なりというか、思いもつかない犯罪がたくさん起きています。
数え上げたらきりがありません。
が、そういった事件をドラマにできるものでしょうか。
少年事件ではないけど、先ごろもNETFLIXで日本での実際の事件を扱ったドラマが大ヒットしましたが、遺族の感情を無視している部分があるということで倫理感が問い直されているようです。そのために私もドラマはよかったと思ったのですが感想をアップできずにいます。
韓国ではそのあたりのガイドラインがしっかりしていて、安心して見られるみたいですね。

詳しいことはMISAさんのブログをご覧いただくとして、ここは私の個人的な感想を。

とにもかくにもキャラがいい!
主人公を演じたキム・ヘスねえさん!
もうほんとうにカッコいいんですよ。
「シグナル」でもかっこよかったですよね!!
とがりにとがったナイフのような…。
それは理由があるのですが、そこはまた後程。。。
鋭いために冷徹に見えるのですが、そうじゃない。
筋がピシーーーーーーっと通っています。
法を守り、社会の安寧とそのために犯罪少年にどうするべきなのかを、一本の筋を持っています。

周囲を固めるのは、まずはキム・ムヨルssi。
個人的には映画の人。
ドラマでは「イルジメ」ぐらいしか見ていません。
こんなにソフトで優しい役をしているのを見たのは初めてでしたけど、とてもよかったです。
On the Line(英題)(2021年製作の映画)보이스/On the Line
という映画にピョン・ヨハンと一緒に出ているみたいで評判がいいし、絶対に見たいです!!

そして、私的に一番はイ・ソンミンssi
「ミセン」を見てから大好きになった俳優ですが、そういう人多いと思われますね(笑)
今回は結構野心的でキムヘスねえさんとはちょっと対立する場面もあり、己が野心優先でちょっとなんだかな…
という感じですが(以下は↓ネタバレで)

後半登場のイ・ジョンウンさん
この人もうどこにでも出てくるなぁっていう感じ。
正直、またかと思っちゃう( ̄▽ ̄;)
ドラマだけじゃなく映画もまんべんなく出ているものね。
だからと言って嫌いじゃないんですよ(笑)
このドラマのキムヘスねえさんの上司の判事役でしたけど、登場からなんだか私は「ハリーポッターシリーズ」のドローレス・アンブリッジを思い出しましたよ。ダンブルドアの代わりにホグワーツの校長になった人ね。
憎たらしさ加減が髣髴としたんですよ。

扱われている少年事件そのものもドラマとして見ごたえがあるんだけど、この判事たちの背景や関係性がまたドラマティックなんですよ!
だから見どころがものすごくたくさんあって、語りだしたら止まらない感じです。



以下はネタバレです











































キムヘス判事は冒頭で「私は犯罪少年を憎んでいます」と言ってのけますね。
これは、自分が被害にあったに違いないとおもうところですが、案の定、彼女の幼い子供が被害にあったそうです。
ビルからレンガを落とした子供がいて、そのレンガに当たって命を落としたということです。
その事件を裁いたのが、アンブリッジ、イジョンウン判事でした。
アンブリッジは、違う、ナ・グニ判事(イ・ジョンウン)は、判決のスピードを一番重視していたそうです。
膨大な案件がある中で、いちいち時間をかけてやってられないから、という理由らしい。
だけど、自分の大事な息子が殺されたのに、ものの3分で審議は終わり、わが子を殺した子供たちはにやけながら、法廷から出てきました。
その様子を見ていた絶望感はいかがだったでしょうか。
その時のことをアンブリッジに言うキムヘスねえさん。
あんたのせいだよ、あんたがあの時、あの少年たちをもっと時間をかけてじっくりと、滾々と、自分たちが犯した罪と向き合い、一人の大切な命を奪ったことの重大さ、どんな悲劇を招いたのか、どれほど恐ろしい罪を犯したのか、たとえ刑務所にはいかなくても、自分にどれだけの罰が与えられるべきことをしでかしたのか、もっともっと時間をかけて訴えるべきだったのだ、と。
このシーンがもう圧巻でしたね。
少年裁判の目的と使命のすべてがここに集約されていたんじゃないでしょうか。
司法を甘く見た当時の少年たちは、とんでもない不良少年に成長して、ろくでもない犯罪を繰り返すようになっていました。
あのときの対応が違っていたら、今の被害者はいなかったかもしれないのに!!

子どもを一人育てるには、村が一つ必要であると。
たくさんの大人たちの手と愛情をかけてやっと、一人の人間が育つ。
放置されたら人は育ちません。
子どもは地域で育てるのだという意見がありますが、まさにこのことです。
他人の子だから口出ししない、という今の世の中、本当はそうじゃないと思うのです。
放置された子供がこんな風に犯罪少年になったら?
その子が自分たちに怖いことをしでかしたら?
あのとき見て見ぬふりをしないで手を差し伸べるべきだったのではと思うことでしょう。
(自分の身に降りかからなくては実感しないと思うのです)
他人に口出しするのって難しい
かくいう私もそんなことできません。
そういうことが普通にできて、みんなで子供を育てる世の中になったらいいですね。

さすがのアンブリッジ、ナ・グニ判事もこの訴えには心を動かされたようです。
判決にはほっとしましたけど…。


イ・ソンミンssiの演じたカン・ウォンジュン判事…
彼の息子が、答案用紙の流出事件に関わっていましたね。
この事件はSKYキャッスルでも描かれたアレだということですが、韓ドラの中でけっこうな頻度でこうした高校生が出てきます。特別扱いの生徒たちですね。「ペントハウス」でもそうだったし「潜入弁護人」でもベリタスなんていう教師に特別扱いされているグループが出てきました。ほんとうにこういうのがあるのでしょうね。
カン判事は、政界に進出するという野望を持っていまして…
そのために、自分の息子が事件に関わっていることを隠ぺいしようとしました。
という一面だけ見ると、とんでもない判事だな!!
となりまして
大好きなイ・ソンミンがこんな役を・・(涙)
となりそうだったのですが。
でも、実際は、政界進出は少年法のためでした。
少年法の改正に力を注いでいたのです。
犯罪少年に必要なのは処罰ではなく、指導であり、改正に関わっていけるのは現場をよく知っている人物たちであるべきだとかいう意見を持っていましたね。
自分の野望のために政界進出を狙っていたのではなかった。
そして、過去、キム・ムヨル演じるチャ・テジュ判事がなにかで事件を起こしたとき、審議をしたのがウォンジュン判事だったようです。
テジュの味方になって、「ちゃんと」叱ったらしい。
その過去があり、テジュはそれで更生することができて判事にまでなったみたい。
ウォンジュンが職を追われ去るときに、テジュは初めてそれを知りしましたが、イソンミン判事はちゃんと知っていました。
お前がりっぱになって判事になってくれてうれしかったよ、ということを言います。
お前は報いてくれた、法廷で、少年たちに対して…。

このシーンは誰もがそうだと思うけど、号泣シーンですよ!
イ・ソンミンならではで、彼じゃなくっちゃこのシーンはできないと思うぐらい。
やっぱりイソンミン!!

自分を告発したキムヘスにすら「君は正しいことをした」という言葉を残します。


私は「因果応報」という言葉を二通りの意味で思いました。
イソンミンがチャテジュに下した判決とフォロー、
そのフォローが大切なのね。
だからテジュは徹底的に犯罪少年の側に立つことを意識して、大きな心で少年たちに接しようとする判事になりました。
イソンミン・ウォンジュン判事がテジュにした「やさしさ」が、結局はいまの犯罪少年たちに与えられているのですね。

で、かたやドローレス、ナ・グニ判事、
彼女がレンガを落とした子供に下した判決、
それが巡り巡って今現在、凄惨な事件の被害者を生んでいる。
これも因果応報です。

どちらの判決が「世のため」になっているのでしょうか。

しかしドラマはそんな甘い人情で締めくくられていません。
そこがまたこのドラマのすごいところで世間への問題提起にもなっています。
奥が深いんです。

ほんとうにすごいドラマでした。

ふぅ・・・・・・・・

14:52 : [ドラマタイトル]未成年裁判トラックバック(0)  コメント(0)

感想「カイロス」

BSフジで「カイロス」を見ました。
タイムスリップとは違うけれども、時の流れを超える系のドラマで、巷では「シグナル的」なドラマということになっています。
もうすごく面白くてハマりました!
BSフジさん、ありがとうございました!と言いたいです。
毎日楽しみに見ていましてね、テレビ放送のドラマに、こんなハマったのは久しぶりじゃないかなと思うぐらい。

カイロスって、ポケモンのキャラにもいますよね。
「時間」という意味があるギリシャ語なんだそうですね。

〈ギリシャ語〉実行[決断]の時、潮時◆ギリシャ語で「時」の意味。 同じ「時」を表す「クロノス(chronos)」が定量的な連続して流れる「時」であるのに対して、ある出来事が起きる、主観的な「時」を表す。(グーグル検索)



これは!!
このドラマを見たらわかるけれど、すごく意味深でいいタイトルです!

BSフジの番組ホームページのあらすじ紹介はこちら

ユジュン建設の理事であるキム・ソジン(シン・ソンロク)は、会社のチャリティ公演の日、会場で娘ダビン(シム・へヨン)を誘拐されてしまう。警察の捜査もむなしく手がかりすら発見されない日々が続いていた。一方、母の手術費用のためにアルバイトを掛け持ちするハン・エリ(イ・セヨン)は、ある日携帯電話を失くしてしまう。拾った人がいるかもしれないと電話をかけてみたが、出たのは誘拐犯からの電話を待っていたソジンだった。ソジンはかけ間違いだと伝え、ダビンの失踪チラシの画像を送る。その後、ソジンの元へダビンの体の一部が届き、そのショックによりソジンの妻ヒョンチェ(ナム・ギュリ)も自ら命を絶ってしまう。絶望の淵に立たされたソジンは自身も命を絶とうとするが、その時チラシを見たエリからダビンを見かけたと連絡が入る。話がかみ合わない2人だったが、やがてソジンはエリの1カ月先を、エリはソジンの1カ月前の時を生きていると分かり…。




そして、いつも参考にさせていただいている韓国在住のブロガーMISAさんの記事がこちらです
「カイロス」序盤視聴感想・キャスト・あらすじ・日本放送・韓国視聴率
「カイロス」視聴終了レビュー:専門家も評価したウェルメイドドラマ!


主要登場人物は4人
主人公のハン・エリを演じたイ・セヨン、
キム・ムジンを演じたシン・ソンロク
ムジンの妻を演じたナム・ギュリ
そしてムジンの秘書役のアン・ボヒョン

あらすじにも書いてある通り、なぜか時空を超えて1か月後の未来に電話がつながってしまう。
そして通話できるのは1分。
毎日決まって午後10時33分~34分。
普通ならそんなことは信じられないんですけども、こうしたローファンタジーでは、いかにそのファンタジー要素を自然に現実に織り込むのかが最初の難関で、これを失敗すると陳腐になってしまうと思うんです。
韓国ドラマはいつもそこが優秀で、今回もその設定に戸惑いながらも受け入れていくキャラたちがリアルでした。
1か月のタイムラグっていうのが絶妙なんですよ。
通話によって過去が変わる、過去が変われば未来も変わる…(ここがシグナルやナインっぽいのね)
だからストーリーがどうなるのかわからずハラハラします。
それと、ドラマの発端は誘拐事件ですが、これがまた別の出来事につながっていて、一筋縄ではいかない!
キャラの気持ちも変わっていくし、悪役も意外なところから出てくるしで、本当に目が離せずにほとんど中だるみもなく(やっぱり多少はくどいと思う部分もあったけど)完走しました。
最後のほうはU-NEXTのポイント使ってみてしまった。放送を待ちきれなくて。

MISAさんのブログによると、このドラマは韓国では「ペントハウス」と同時間帯の放送だったらしく、話題が「ペントハウス」に流れて視聴率という点では苦戦したんだそうです。
でも、私的にはそんなもったいないことあるかい!!という気持ち。
ドラマとしては断然こちらのほうが優れています!
きっと視聴者たちは次の日にみんなで「ペントハウス」に対するツッコミを話し合うために、見なくては仲間外れになってしまうから、仕方なくペントハウスを見ていたんだろうね??ね???



以下はネタバレ含む感想です























キャラたちが絶体絶命!ってなったときに、過去での操作で間一髪で助かったり、あるいは死がなかったことになったり。
そこがほんとうにハラハラさせられました。
ダビンの誘拐さえ防げば事件は収まるのかなと思っていたのに、ぜんぜんそんなことがなく、それどころかエリが逮捕されたりして却ってややこしくなってしまって、ますますハラハラしましたね!
何がハラハラって、イ・テッキュですよね。奴が殺人マシーンのごとく逃げても逃げても殺しにやってくる感じがして、ヤツの存在がハラハラ感を倍増ししてました。

過去での操作が影響したら、現在(ムジンの時空側)で、その場面がジャミジャミジャミ~~~~と消えて行ってしまうんですが。
ムジンがエリの母殺害容疑で警察につかまりそうになったときとかは、ムジン以外の人は自分がジャミジャミ消えていくのを自覚していないんだけど、ソドギュンがムジンを殺そうとしたときにジャミジャミと消えていくときは、ムジンだけじゃなくドギュンまでその自覚があり、なおかつその後もその記憶を保っていて…ジャミジャミの自覚のあるなし、この違いは何だろうかとか。
あと、エリが殺されてしまうんだけど、それが何とか防げたとき、ちょっと演出不足を感じました。
あそこは、例えばエリの遺影なり骨壺なり墓なりがジャミジャミと消えてくれないと!
そうじゃなくては、本当にエリが助かったのかどうかよくわからんじゃないのと、ちょっと不満でした。

あと、これ言っちゃおしまいなんだけど…ドラマにならないんだけど…
エリのオンマ、証拠を握りすぎでは。
もっと早くマスコミなり警察なりに渡したら、こんなことにならなかったんじゃないの?
お金欲しさに会長を脅そうとしたんですよね?
ちょっと褒められないよね?

でも、10時33分の意味、二人がつながったわけが分かったときは唸りましたね。
うまいな~~~。

ふたりはテジョンタウンというビル崩壊事故の生き残りであり、同時刻に同じ場所に閉じ込められました。
ムジンは1か月後に奇跡的に助けられます。
しかし、エリの父はそこで死んでしまうのです。
その時にエリの父はムジンに時計と水をくれました。
その時計を当時はエリと知らずに、ムジンは遺族であるエリ(まだ幼い少女だった)に返しに行きました。
その時計がさしていた時刻は10時33分…。
二人が時空を超えてつながった理由がこれでした。

ムジンの父親は事故のあと、責任を追及しようとしたために、テジョンタウン開発の責任者であるユ・ソイル会長に殺されてしまっていたのです。ユソイルは自分の所業を隠ぺいするためにムジンを懐に誘い込んで飼い殺しにしていたわけですね。
事故について、ユソイルはわざと爆薬を仕込んでビルを破壊したとか。
とんだサイコパス野郎でしたよね!ゆるせん!!
いまだかつてドラマで、こんな大量殺人鬼も見たことないのでは。。。


もともと誘拐事件は、お金目当てにムジンの妻とソドギュン(不倫関係、もともとは恋人)がイテッキュとキム・ジンホを巻き込んで仕組んだ狂言でした。
お金を奪って自分は死んだことにして、海外かどこかに行って、ムジン妻、ドギュン、ダビンの3人で暮らすつもりだったみたいね。
で、そこに引き込んだキム・ジンホがテジョンタウン崩壊の被害者遺族だったので、そこからテジョンタウンにつながり??
ストーリーの大半が、テジョンタウンがらみの話になっていって、ちょっと不倫の件が扱いが小さくなったような気がしなくもなかったかな。
そしてムジン妻の父親が登場したために、そっち方面からムジン妻が命狙われ…
身代わりにソドギュンが死んだのですが。。
もっと準備万端でムジン妻の父(ややこしいな)に対峙せんかい!
みすみすむざむざとはこのことで、死ぬのわかっていて準備してないドギュンもうかつすぎにもほどがありましたね。
そしてムジン妻の悲嘆ぶりは意外でした。
そして当初「誘拐」の話は終了で、ちょっとあっけなかったかな。
私的にはドギュンが目を覚ましてムジン妻を捨て、ムジンの味方になったらいいなと思ったんだけど。
恋慕には勝てなかったみたいですね。


キャラとしては


シン・ソンロクって「星から来たあなた」からこっち、私が見たドラマは全部と言っていいほど悪役!
ライヤーゲーム、リターン、皇后の品格・・・
だから今回も絶対にこいつが「犯人」だという前提でドラマを見始めました。
事件の内容はおろか、事件が起きるかどうかもわかってないうちから、です(笑)
序盤で彼の子供が誘拐されるんだけど、もうこの父親が怪しい!!と思い込みましたからね。
そうではなかったのですが、それはそうとして、やっぱり嫌な奴なんですよ。
横柄で傲慢で尊大で・・・
余談だけど、彼はもともとバスケの選手だったそうですね。
長身ですもんね~~。
でも高校生の時に腰を痛めてから結局バスケはやめて俳優を目指したみたいです。
ミュージカル俳優だと言ことで、それも今回初めて知りました!

余談はおいといて( ̄▽ ̄;)
この尊大で嫌な奴が、ダビンのために妻のためにだんだんと変わっていく
そしてテジョンタウン崩壊の真実を知るにつれ「よい人」になっていく
それがすごく良くてシンソンロク氏を見直しましたよ(なに様)
「パヒューム」ではラブコメに挑戦しているんですね。
見てみたいな。

ドラマのラストもすごくほっこりしましたね。
未来がわかるなんて、やっぱり落ち着いてきたらお金儲けしたくなるよね
ロト、ロトですよ!
私も教えてほしいよ
みんなそう思ったよね??ね???(笑)
ぜんぜん恩恵がなかったわけじゃなくて、すこしはゴヌクとかももらえてよかったわ。
すごく貧乏だったからこれで抜け出してエリと幸せになってほしいね…
最初にエリをだましたことは許せないけど、そこを真摯に反省するっていう前提ですよ。

ソドギュン役のアンボヒョン
とてもよかったですねー
「マイネーム」もとっても良かったので、見てない方はぜひとも!!
マイネーム ネットフリックスで見る??

拙ブログ感想はこちらです

イセヨンちゃん、
子役からすごい芸歴が古いんですね。
でも私はほとんど覚えがない!!
チャングムのクミョンだったそうで・・・。
私的には「王になった男で初めて見た感じかな。
「チャングムの誓い」はU-NEXTで見放題です
めっちゃ背が低いのかと思ったけどそうでもないらしい(笑)
シンソンロクとアンボヒョンが長身なので低く見えたらしいです(笑)
12:44 : [ドラマタイトル]カイロストラックバック(0)  コメント(0)

感想「ペントハウス」2,3

前回「ペントハウス」シーズン1の感想に引き続き、シーズン2と3を見終わりました。
まとめて感想をアップします。
しかし感想と言っても、何をどう感じたらいいのやら( ̄▽ ̄;)

韓国で社会現象を引き起こし、日本でもハマる人続出!ってWOWOWでは言っていましたけど、、まぁハマるっていうか、面白く見ることはできるんだけど、ともかくストーリーがハチャメチャなんですよ。
ストーリーは、あってないようなものです。
だって、展開もすぐにひっくり返ってしまうんだから、まじめに見るのがあほらしくなるような感じで…
ツッコミどころが満載、というよりも、ツッコむところしかない!みたいな。
ドラマ側もそんな視聴者の声をよくわかっていて作っていて、そんなツッコミなんてものともしない、蹴散らして踏んづけて挙句の果てはブルドーザーとローラーでぺちゃんこにしちゃるでぇ~!!みたいな。
有無を言わさぬパワーと勢いがありましたかね。
視聴者もまたこれを楽しんでいるという感じです。

死んだ者が生き返るとか、あとから兄弟姉妹が涌いてくるとか、悪人が善人に、善人が悪人に、みたいな小さなどんでん返しはしょっちゅうだし、ほんと、正直言うとまじめに見ていられなかったです(^^;


おもしろかった点は、なんといってもキム・ソヨン。
こんな役をやって大丈夫?(笑)
もう、めぢからというか顔芸がすごくて。
それはもう毎回楽しみにしていましたよ(笑)
こんな校長のいる学校で公正な教育を受けられると、なぜ思うんだろう?
おっと、そんなことはツッコんじゃいけないのね。
しかし、子どもたちの変化がこのドラマの一番の良心。
あんな大人になるんじゃないよ。
と言いたいですね。


16:42 : [ドラマタイトル]ペントハウストラックバック(0)  コメント(0)

時代劇が見られません

WOWOWで放送中の「哲仁王后(チョルインワンフ) 俺がクイーン!?」」は、放送を楽しみにしていたのに、いざ始まったらあんまり楽しく見ることができません。
このドラマの前は「暗行御史<アメンオサ>~朝鮮秘密捜査団~」だったけど、これもイマイチだったから早々に離脱しました。
「コッパダン」
「ノクドゥ伝」
「七日の王妃」
「私の国」
「王になった男」
その他にもWOWOWで放送した時代劇。。。ぜんぶ離脱か、完走してもイマイチ。
ともかく、時代劇自体がもうだめ。
見られん!
最後に面白く見たのは「100日の郎君様」で、それ以降の時代劇はぜんぜん面白く見られない!!
善徳女王、
チャングムの誓い、
大王世宗、
根の深い木
六龍が飛ぶ
奇皇后
スベクヒャン
ソドンヨ。。。。
トンイやオクニョ。。。
時代劇らしい時代劇が、いまはもうないようなのだね。

ついでに中国時代劇の
瓔珞
如懿伝
月に咲く花の如く
なんかも見てしまったら、ますます近頃のペラい韓国フュージョン時代劇を見られないよ。。

そんな、とても面白い時代劇には、もう巡り会えないのかな。
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