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感想「マイディアミスター私のおじさん」





今年最後のドラマは「マイディアミスター私のおじさん」です。
これはものすごく好きな作品でした。
演出が「ミセン」「シグナル」「トキメキ成均館スキャンダル」のキム・ウォンソクさんだというではないですか!
この3作品は私の本当に本当に好きな作品で、そりゃドンピシャはまりますって!
どおりで!って感じですよ!!!
終盤はもう涙にくれました。。(/_;)
(ま、「太陽の末裔」にはまったく心惹かれず見ることもなかったですが)

まえの記事にも書いたけど、タイトルやジャケットからはほのぼのした雰囲気しか伝わってこなかったけど、そうとう殺伐とした内容で始まるので、かなり驚きました。

BS11のストーリー紹介はこちら↓


建設会社で働くドンフン(イ・ソンギュン)に、ある日、差出人不明の5000万ウォンの商品券が届く。直前に母から、無職の長男のために、家を売って食堂をやらせたいと相談されたドンフンは、それを受け取ってしまう。翌日、ドンフンは匿名の告発を受けた監査部から調査を受けることに。しかし、商品券は彼の机からこつ然と消えており、ドンフンは答えに窮する。すると、突如商品券がビルのゴミ置き場から見つかる。ドンフンは「5000万の商品券を捨てた男」として社内で英雄扱いされることに。商品券を捨てたのは契約社員のイ・ジアン(IU/アイユー)だと知ったドンフンは、自分が捨てたことにしてほしいと彼女に頼む。すると、ジアンから交換条件として1ヶ月間食事をおごってほしいと言われてしまう。実は、ジアンは、ドンフンの妻ユニ(イ・ジア)と不倫関係にある社長ト・ジュニョン(キム・ヨンミン)からお金をもらうため、ドンフンを陥れようとしていた。そうとは知らないドンフンは、ジアンに関わるうちに彼女が多額の借金を抱えていることや、孤独な人生を歩んできたことを知り、少しずつジアンを助けるようになる。そんなドンフンの優しさに触れるたびに、ジアンの心は少しずつ揺らぎはじめ・・・。




以下はネタバレ感想です。


思うに、なぜドンフンの妻ユニはジュニョンなんかと不倫関係を結んでしまったんだろうか??
まったく謎。だってあまりにも魅力がないんだもん。
あとでドンフンに、不倫の理由なら1000くらいあるとか何とか言ってたけど、だからって相手がこの男??
全編通して納得できず、この妻を私は好きになれなかったけど、私のこの気持ち、これは女の敵は女という立場に立ってしまっているのかしら?

ま、それは置いといて(^^;

まずはジアンの困窮ぶりに驚く導入です。
会社の備品のコーヒーを持ち帰る。
派遣と皿洗いのバイトを掛け持ち、しかも皿洗いのほうでは客の食べ残しを持ち帰る。
小さなみすぼらしい部屋では家具もほとんどなく、灯りもつけずに節約している。
そこへ怒鳴り込み、殴りかかる借金取りのグァンイル。
おばあさんを預けている施設からは入院費の督促があり、支払えないジアンはベッドごとおばあさんを病院から連れ出してしまう。もちろん無断で。

彼女の生活はなぜここまで困窮し借金にまみれているのか。


キモは、ドンフンが徐々にジアンの背景を知っていき、なおかつ同情して手助けするようになっていく、その変化。
そしてドンフンを貶めるためにスパイ行為をしていくうちに、ジアンはドンフンの裏表のない清潔な人柄と秘めた優しさを知り、皮肉にもそのために魅かれていく。これまた変化。だと思うんですよね。
その変化の中で、お金のためにスパイ行為をするジアンが、お金とドンフンの優しさの間で揺れ、そのあげくに彼女がどういう結論を出すのか、とてもハラハラさせられます。

ほんとうに、ジアンもドンフンもにこりとも笑わないし、二人とも寡黙だし。
こんな中で気持ちを視聴者に伝えるこの演出力!
ジアンとドンフンがお互いを思いやるようになるこの変化がほんとうにうまく描かれていて、寡黙だからこそ胸に迫ってきましたね。

ジアンが極貧生活の中でおばあさんと暮らしていて、せめてもの祖母孝行にと月を見せに外に出るエピソードがありました。
車椅子などを持ってないから、ジアンはスーパーのカートを拝借しておばあさんを載せて歩くんだよね。意表をつくカートの使い方!たしか病院からおばあさんを連れだすときも使ったんだっけ?なんか、ETを思い出したのは私だけでしょうか(^^;
そこに通りかかったドンフンはおばあさんを背負って送ってあげました。そこでジアンのみすぼらしい住まいを見て境遇を知ったドンフン。何を言うのかと思ったらジアンに「いい子だな」って言うんですよね。これまた意表をつくセリフ!!
ジアンもそんなこと言われると思わなかったと思うけど、私も驚いた。
そして二人の関係が変化していくきっかけとしてストーリーの中で大きな役割を持ちます。

ジアンがどうして借金まみれなのかも次第に明らかになります。
それも掃除のおっちゃんに聞くんだけど、掃除のおっちゃんはなにかとジアンに協力していて、何だろうと思ってたら、ジアンの母の詐欺かなんかの被害者で、ジアンを恨む立場なんだよね。おっちゃんが掃除夫として恵まれない老後を過ごしているんだけど、これがジアンの母親のせいらしいと私は見た。
それなのにジアンに協力していて、とってもいい人なんだね~。
ジアンの母に騙されて(たぶんねずみ講まがいのことをしてお金を借りたに違いない、と私は見た)みんなが小学生のジアンに責任を求める中(そんなん無茶やん!)おっちゃんだけはジアンに同情して、その後なにくれとなく助けていたんだろうね。
この会社に派遣社員として応募したのもおっちゃんの口利きがあったんでしょう。
それがドンフンの目に留まり…。
世の中つくづくご縁の絡み合いで成り立ってるなぁとしみじみしますね。
そしてそれを知ったドンフンはおっちゃんに「尊敬します」って頭を下げて言うんです。
おっちゃんとジアンの関係や、ドンフンの誠実さがまたまたわかるくだりで、ここもとってもよかったなぁ。

ジアンはドンフンのケータイを使って盗聴するので、何から何までドンフンの生活が筒抜け!!
これには驚いたし、自分だったらと冷や汗もの(^-^;
変な独り言を言ったり、プーしたり(^-^;もっとほかのもっと恥ずかしい音も…そう言うのも全部聞かれるなんて耐えられない!!!!
が!!ドンフンにはそんなことも無く(笑)
ひたすらジアンにドンフンの誠実さだけが伝わるという…。
ここはちょっとファンタジーがかってるけども。
(ただ、そういうのが簡単にできるって、逆に怖いなと思いますけどね(^^; 
それと、あるあるですが、ゲーム中毒のギボムという友達がいてやたら便利に八面六臂の大活躍。ケータイの盗聴を残らず録音してデータ残したり、常務に睡眠薬盛って陥れたり、会社のゲーム好き=ハッカーというのが単純すぎてちょっとなぁ…と、ここも少しファンタジー)

ともかくジアンはスパイ行為によって逆にドンフンに魅かれていくという、ミイラ取りがミイラになってしまう皮肉な流れ。
でもストーリー的にとっても巧くて心惹かれました。
スリッパをあげてみたり、履いてくれないからとすねて勝手に捨ててしまったり。
何度も「いい子だな」という声を聴いたり。
ジュニョンが「ドンフンは品行方正清廉潔白だから女と食事に行くだけでもその女が好きだと言うことになるんだ」と言えば、自分が決して嫌われてないと心の中でそっとときめいたり。
なんかもう、ジアンのドンフンに対する気持ちが、セリフはなくても伝わってきて痛いぐらいです。
ドンフンはジアンの過去を知っても軽蔑しないし、自分もグァンイルに借金の肩代わりを申し込んだり、ジアンを殴るなと慣れない喧嘩してみたり。
ひとつひとつのエピソードに心をゆすぶられました。

あと、ドンフンのきょうだいたち!
おにいちゃんと弟がまたよかったなぁ。
正直、にいちゃんたちの家庭の事情や恋愛はどうでもいいけど(^^;
兄弟でみんなドンフンを思っているのがよかった!
地元サッカーの仲間たちも、ジアンのおばあちゃんのお葬式の時のことなんかは涙なくしては見られない!!
こういうエピソードが本当に好きでした。

ジアンは幼いころから不遇な境遇だったけど、ドンフンと知り合いやっとまともな大人の情を受けることができました。
(いやいや、掃除のおっちゃんもいたやん?とは思うものの)
グァンイルも複雑な内面を抱えていたけど、最後はジアンのために録音データを渡してくれたし、なによりも会長によって今後の生活の保障がもらえて、ほんとうによかった。
最後はごくふつうの女の子になってました。

ジアンがドンフンを好きになった気持ちが報われてほしい気持ちもあったけど、とてもすがすがしい結末でした。

おばあちゃんがジアンに言うのです。

良いご縁に巡り合ってありがたい、
感謝の気持ちは自分が幸せに生きることで示す

とか、

自分が幸せに生きることが、そのご縁に報いることだ

とかそんなようなことです。

この物語はそこにつきましたね。
ほんとうにいいドラマでした。

例によって音楽もよかったわ(*^-^*)
ドンフンの兄弟たちのテーマみたいな演歌みたいな歌も好きでした!















13:11 : [ドラマタイトル]マイ・ディア・ミスター ~私のおじさんトラックバック(0)  コメント(22)

感想「マザー 無償の愛」




見終わったのは11月なのですが、アップが遅れました(^^;
「マザー 無証の愛」を見ました。
とてもおもしろかったです。

芦田愛菜で有名な日本版のほうを見てません。
かなり評判になりましたよね…。
おおむねあらすじは同じ感じのようですね。


このドラマは
親に虐待されている子どもを救うパート
二人で逃亡のパート
裁判のパート
二人が家族になるまでのパート
と、大まかにわけて四部くらいのパートに分かれていると思いました。
それぞれ緊迫感があり、テンポがよく、なかなかの長尺なのに飽きずに見ることができたと思います。
主人公自身が親に捨てられたという記憶に苦しみ、育ての親にも心を閉ざして生きてきたけれど、ユンボクの母になったことで、母たちの気持ちを理解出来るようになるあたりが、無理なくスムースに描かれていてよかったんだけど、私も子どもに困らされたり腹が立ったりしたとき、心の中で「あんたも親になったら今のお母さんの気持ちが分かるに違いないよ」と思ってしまうのだけど、まあ、そういうことなのかもしれないですね(^◇^;)
キャストもよかった。
イ・ボヨン氏はわりとひさしぶりかなぁ。押さえた縁起がよかったですね。
子役はなんか、個人的に姪に似ていて感情移入してしまったわ(^◇^;)
刑事役のチョ・ハンチョル氏も好き。
(「ナイショの恋していいですか」で好きに)
日本版も見たくなってきたけど、ほかのひとの感想によると、ラストがあまりハッピーエンドではないような?
しかし、最後の方はこちらもなかなか胸が痛くなるような展開だったな。
齢78の母に見せて平気だろうかと、思案中です。
11:14 : [ドラマタイトル]マザー無償の愛トラックバック(0)  コメント(0)