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映画感想「隠された時間」



カン・ドンウォン主演の『隠された時間』
これはWOWOWの「韓国発ロマンティックラブ」、という特集のうちの1作品。
(ほかは『大好きだから』『ワン・デイ悲しみが消えるまで』)
もうだんぜん、この作品が群を抜いて素晴らしかった。
というか、この特集にかぎらず、本作をめちゃくちゃ好きになりました。
とっても愛しい。
大好きです。
カン・ドンウォンの透明感がすばらしい。
不思議で、切なくて美しくて愛しい、心に残る作品です。

まずはFilmarksにアップした私の感想です↓


映画ならではのファンタジーで、面白いストーリーだなと感心しながら、みるみる釣り込まれて見た。
全編映像と音楽が美しく、とても切ない気持ちになった。
非現実と現実の折り合いがとても自然にできていたと思う。
ソンミンが戻ってからの展開にも現実性があって納得できる。
子どもたちが『7SEEDS』(韓国で翻訳出版されてるのか!)を読んでいたけれど、どこか共通するものがあると思う。そこからヒントを得たのかも?と思った。
カン・ドンウォンは役柄としてのピュアなイメージがぴったりで、スリンを思う気持ちには泣かされた。
とても美しい物語だった。




以下はネタバレを含みつつ語りますので、観てない方はぜひとも、読まずに作品をまずはご覧ください!











私が子どものころ、タツノコプロのアニメ『ポールのミラクル大作戦』というのがありました。
主人公ポールが異世界へ行って冒険する物語(ガールフレンドを探しに行くんです)なのですが、その間は世界の時間が止まっているんですね。ポールが異世界から戻ると、世界の時間も再び動き出すのです。
私も、自分で知らないうちに世界の時間が止まってしまっていたかも?なんて、可愛いことを考えてました(笑)

この『隠された時間』と言う映画はそのアニメを思い出しました(笑)
不思議な卵を割ると、当人(たち)以外の時間が止まる。
不思議な設定でいかにも映画っぽいファンタジーで面白かったです。
ポールはすぐに戻ってきては、また異世界へ行く、を繰り返していましたが、ソンミンたちは10年も20年も(実際は何年たったかわからない。あとでスリンが計算していたけど、その計算も根拠がわからなかったし正しいかもわかりませんでした)その世界に閉じ込められていたんですね。
結果的にはかなりの時間が経過してから元の世界に戻るのですが、それがいつか分からず果てなく感じながら生活していれば、精神的にも疲れ切ってしまいますよね。
むしろ、こんなに長い間よく頑張ったなと思いました。

時間が止まった世界、
ほんとうに不思議で神秘的に描かれていて面白かったです。

・ソンミンは「島の外では普通に時間が流れている」と希望を持ちますが、この場合地球上の世界中も、もしかしたら宇宙も、時間が止まったはず。月が満ち欠けしていたのはソンミンの思い違いじゃないかと思いました(^^;
・水はゼリー状になっていましたが、お風呂やトイレはどうしていたのか?気になりました(^^;
・子ども達が読んでいた漫画『7seeds/田村由美』はシリアスで、あんなふうに笑いながら読む内容ではない(あんまり関係ないけど言いたい)
・自分たち以外のものはすべて重力から解放されているらしい。死んだ友だちを風船みたいに引っ張っていく描写は印象的。でもだとしたら、普通の世界に戻ったときすべてのものに重力を感じ、とっても「重たい」と思ったのでは。
・音のない世界だったから、元に戻って音や動くものが恐怖ですらあったと思われる。

スリンは誰かはソンミンの言うことを信じてくれると思ったんですけどね。
誰も信じないよね。『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』を私が信じなかったように(^^;
スリンが信じたのは、二人だけの文字を使ってソンミンが書き続けた日記のおかげ。
ソンミンにしか書けない。
だから私も今回は「妄想では」と思わずに済みました(^^;
刑事さん達は「作り話」だと思ったんですよね。
そりゃ仕方がない話。
その辺も、妙にリアリティがあって説得力があったなぁ。
これが信じてくれる人があったりしたらウソ臭いですよ。

その後の流れも、まったく「そうなるに違いない」というリアリティがありました。

最後にソンミンはまた時間を止めてスリンたちを助けます。
できれば、スリンと刑事さんを崖の上にでも置いておいたらよかったのにね。
そのほうが重力に反して崖上に戻っているのが不思議だからね。
砂浜で倒れていたこの状態では、海にいったん落ちて、そこで流れ着いた砂浜で生きていた、ってこじつけが利くもの。
それでもあの刑事さんは信じるしかなくなったようでしたけど。

義父との間柄もこの一件でよくなったようで、そこもよかったですね。

ソンミンのラストの顔は白髪交じりで、また20年ぐらい経ったのかな。
まえは友達がいたけど、今度は正真正銘のひとりぼっち。
その20年を想像すると胸がつまりました。
それだけ、スリンを大事に思っていたということ。
スリンのもとへ帰る日が来ることを信じての20年だったと思うと、切なくて愛しくなりました。

このあと、このふたりはどうやって生きていくんだろうかと、ちょっと心配にもなりますが(^^;
傍目に見たら…と、思いますよねぇ。
でもそんなこと言うのは野暮ってものでしょう。


そっと涙を拭いて見守りたい。
そんなものがたりでした。

キャストも映像も音楽もとってもよかったです!





13:33 : [感想]映画感想リストトラックバック(0)  コメント(2)

感想「品位のある彼女」




BS12で放送があった『品位のある彼女』を見終わりました。
すごく面白かった~!!
おススメです!

実は私は録画するのを忘れていて(^^;1,2話を見逃してしまいました(^^;
でも、ぜんぜん大丈夫。
3話目からでも十分に面白かった。
人物相関が少しわからなくて混乱したぐらいですかね。
むしろ、BS12の3話目くらいから物語が動き出して、余計にスピード感があったかも。
(本当は20話のところ26話で放送した)
ちなみに、楽天のShowTimeなら、第一話は無料で見られます。こちら
私もこれを見ようと思ったけど、やめました。
見なくても、いや、見ないぐらいのほうが面白いのではと思います(勝手な推測)
これから見る人は3話目から見たほうがいいかも!なんて(^^;
奨励しちゃいそうです。
本来は冒頭に登場する「結末」がわからないまま見ていると、途中で「え??」と驚くこと請け合い。
物語は最初に結末を見せて、回想によって語られるフラッシュバック形式なんですが、それって…成功しているのかな。
むしろこの結末を知らないで見たほうが面白いんじゃないかな。。


このドラマは今まで見て来た韓国ドラマには無い、というか、韓ドラらしい味を持ちつつも斬新なストーリー展開で、先が読めませんでした。人間の業というものを描いてあり、深みもあり、考えさせられる部分もありました。
サブのストーリーもおもしろみがあり、なによりもどの人もキャラは立ってるし、キャストの演技がよかった!
物語的には、サスペンスとミステリーで、陰気でドロドロした部分がメインなのですが、メインの雰囲気を損なわないまま、サブのストーリーで笑わせたりコミカルな設定がうまく効いてて、バランスがとってもよかった。
ただし私は、後述しますが、コミカルな部分を無条件には好きになれなかったんですけどね(^^;

冒頭の流れをご紹介しますと、

舞台は大手製紙会社のテソングループのお屋敷です。
会長は脳溢血か何かの病気で倒れ、リハビリ生活をしています。
子どもは3人いますが、長男はなにか父親と確執があったようで海外へ行ったきり、
その妻と息子が会長のお屋敷で同居しています。
長女がこちらも出戻りらしく。わがままいっぱいにすねかじりの居候です。
三男のアン・ジェソクは会社の重役についているようですが、頼りない男で、妻子がありながら浮気中。
このジェソクの妻が、キム・ヒソン演じるウ・アジン。
上品で知的で聡明で明朗闊達で温厚で思慮深い、完璧な妻、完璧な女性という設定ですが、これがよく似あってる!
ちょっと前の「本当によい時代」では、方言丸出しの生活に困窮しながらその日を頑張って生きている感じの役柄でしたが、だんぜんこちらのウ・アジンのほうが似合っています。
長男の妻は差し置いて、このアジンがお屋敷の「奥」を取り仕切っています。会長の信頼も厚い。
ちなみに、敷地内に別邸を構え、一家3人でそこで暮らしています。

さて、病気の会長のために、介護人を雇うことになったらしく、その介護人としてこのお屋敷に入り込んだのが、もう一人のヒロインであるキム・ソナ演じるパク・ボクジャ。
キム・ソナさんのドラマは私久しぶりです。
ここでは最初は朴訥で気のいい田舎女、という感じで、アジンが面接をして雇うことになったらしいんですが(そのシーンは見てない)きれいな顔や抜群のスタイルを、かなり野暮ったくしていましたね。
ボクジャの献身的で親身な看病に、会長がすっかり取りこまれてしまいます。が、彼女にはミステリアスな部分があって、どうも、魂胆や思惑があってこの家に入り込んできたようです。
3話目ではもう、その二面性を表していましたが、この前の段階ではただひたすら素朴な女性として描かれていたかもしれません。

彼女の魂胆は?
誰がどう、彼女と対峙するのかしないのか、
「冒頭のシーン」の「結末」はいったいどうなるのか、どうなのか、
誰が味方で誰が敵なのか…

というところから始まる物語です。

キム・ヒソンさんもすごく良かったんだけど、個人的にはキム・ソナさんでしょう!!
卑しさとか、がめつさとか、胡散臭さとかが、目つきや表情に表れていて、お見事でした。
決して憎みきれない愛嬌を秘めながら、しかし人を徹底的に冷徹で破壊的な視線で見つめる、その表情を見るのが楽しかったですね(^^;
ま、どっちかと言うと温厚というよりは激しい感じの役柄が多かったのではないでしょうか?
だから意外ということもなさそうだけど(^^; この演技はさすがでしたね。
釣り込まれました!

あと、見ていただきたいのは、アジンの夫のジェソク。
この男のバカさ加減を見ていただきたい!!
開いた口が塞がらないとはこのことでしょう。
ほんとうに、こんなバカな男を韓ドラで見たことは無いです。
トップオブザバカ!!
ひとはこの男に笑いとほっこりを与えられたかもしれませんが、私はすごく嫌いでした(^^;
こんなバカな男と、なぜ結婚した、アジン??って気持ちでした(^^;

そして、もうひとり。
長男のアン・ジェグ。
私、けっこうこの男が好きでした。
こういうやさぐれたタイプに魅かれます(実生活ではNGだよん!!!)
私の中のやさぐれ系の№1は、ソル・ギョングで、大好きなんですね。

しかし、いい家に育ちながらなぜこの長男はそこまでやさぐれたのか。
その妹、弟もろくなのがいません。
父親の会長はさぞかし辛かったでしょう。

そこに入り込んだボクジャ。
最悪の環境からのし上がろうとする気持ちはわかるような気がします。


以下はネタバレ感想です。
これから見る方は、あとで読んでいただけば嬉しいです。












貧乏だった、蔑まれてきたから、お金持ちになりたかったボクジャ。
ホテルで働いていたときに見たアジンに憧れた。
強く強く憧れてしまいました。
最後にはアジンのようになろうと努力始めたときに死んでしまった。
とっても哀れで可哀想でした。
身から出た錆、自業自得とはいえ…。

ほんとうは、自分を愛してくれた会長を、憎からず思っていたはず。
自分を信じてくれた会長に、これから、寄り添っていこうとしていたはず。

あまりにも哀れな最期でした。

彼女の奸計通りにことが運んでいた間は、彼女を「悪もの」扱いしていた私でしたが、アジンとの対話で「ハッ」と我にかえり、意識不明となった会長を見舞ったときの涙を見れば、彼女の「これから」に期待できる気がしていました。
根は、けっして悪い人ではないように思いましたね。
じっさい、3人の子ども達よりも、会長を思っていたと思います。

ボクジャの最期は、分かっていたとはいえ、可哀想でした。
業が深すぎました。


さて「犯人」ですが
ほんとうに意外。
というか、ミスリードが効いてます。
効きすぎ!

ジェグが出頭したとき、ひょっとして犯人はチュミか?と思いました。
誰かをかばっているとしか思えなかったから。
まさかウンギュとはね。
だって出てこなかったし(^^;
会話の中でたびたび登場したのは今思えばわざとらしいぐらいでしたね。
うまい。
ほんとうに最後まで犯人がわからなかった。
ドラマを見ていた知人と話したときも一様に意外だと驚いていました。

すごくすごく面白かったですが、不満があるとすれば、ハン代表におとがめなしなのがちょっとね(^^;
私はこの男が犯人で最後に逮捕されるのかなと思ってました。

あと、ジェソクも…
なんだろう、懲りない男は。
だれも、この男をぎゃふんと言わせることができない気がします。
浮気相手の画家はたしかに憎たらしかったけど、やっぱりこの関係はジェソクが悪いと思う。
離婚という大きな代償を払っ…た?とは思えない能天気ぶり!!
もうちょっと、反省するなり、悲しむなりしてほしかったな(^^;
あの神経は最強すぎますよねぇ(^^;










00:25 : [ドラマタイトル]品位のある彼女トラックバック(0)  コメント(2)

映画感想「大好きだから」



先日WOWOWの「韓国発ロマンティックラブ」、という特集で、『大好きだから』『隠された時間』『ワン・デイ悲しみが消えるまで』の3作品を放送しました。
ロマンティックラブ・・・好みじゃねぇ~~~!!と、スルーするつもりでしたが、評判が良かったりもするので一応録画してましたが、結局3つとも見てしまいました(^^;
ただのラブストーリーじゃなく、どれも全部ちょっと不思議系の物語なんですね。


ですから、3作品感想を上げたいと思います。
ワン・デイ悲しみが消えるまで」に続き、こちら「大好きだから」のご紹介。

【ストーリー】
人々の壊れかけた心を癒すこと、それは愛を思い出す自分探しの旅だった……。最愛の女性にプロポーズすると決めた日に、不慮の事故で重体に陥ってしまったイヒョン(チャ・テヒョン)。昏睡状態から目覚めた彼は、過去の記憶をすべて失い、他人の肉体に乗り移れる不思議な能力を身につけていた。その秘密を偶然知った女子高校生スカリー(キム・ユジョン)の助けを借りながら、元の自分を取り戻す日々が始まる。予期せぬ妊娠に戸惑う学生、離婚の危機に見舞われた熱血刑事、孤独な独身教師、献身的な夫を拒絶する認知症の老婦人など、問題を抱える人々の体から体へと移動しながら、恋愛に不器用なカップルの愛のキューピット役を務めていく。やがてイヒョンは、自分の身に起こった衝撃の事実に直面する……。
【解説】
あなたのカラダ、お借りします!?/『猟奇的な彼女』のチャ・テヒョン×「雲が描いた月明り」で人気急上昇中のキム・ユジョンが贈る、ヒーリング・ラブコメディ!



先日見た「ワン・デイ 悲しみが消えるまで」によく似ています。
交通事故で意識不明の重体、
あちらは、幽体離脱
こちらは、憑依
「ビューティー・インサイド」的なところもあって、けっこうありきたりな感じかな(^^;

キムユジョンは可愛いし、ソン・ドンイル演じる刑事の、子どもとの会話に爆笑したし、老夫婦の部分は泣かされた。
いろんなパターンがあったので群像劇的な楽しみがあって飽きずに見られた。

という感じでしょうか。
それほど心に残らなかったなぁ。

やっぱりサスペンスでないと(^^;
23:39 : [感想]映画感想トラックバック(0)  コメント(0)

感想「恋の花が咲きました」

koinohanagasakimasita.jpg

終わってからちょっと時間がたってしまった(^^;
一度書くには書いたんだけど、なんかマイナーなことばかり書いてしまって、いかんいかんとアップするのをやめました(^^;
いつもはそんな忖度なんかしないでアップしているんだけど、その、「いつも」以上に文句たらたらになってしまってねぇ(^^;
ドラマとしては面白かったけど、どうにも、スッキリしない部分が多くて。
というのも、たとえば主人公に対してとっても嫌な行動をとって、主人公を傷つけたことがあったら、それはもう、めっちゃ謝ってほしいじゃないですか?
私は、悪いことをした人は、死んで終るとかじゃなく、心の底から謝ったり、死ぬほどに後悔したりしてほしい。
このドラマはそれがなかったんですよ。
そこのところが全然納得できませんでしたね!
ドラマの中は嵐が吹き荒れていた、竜巻だって起きてたくらいだったのに、終わって見ればそんな痕跡はほとんどない。
そんな不自然なことありますか。
やはり物語は、終り方が大事だと思います!!

23:24 : [ドラマタイトル]恋の花が咲きましたトラックバック(0)  コメント(0)