
チョ・スンウとぺ・ドゥナの『秘密の森』を見ました。
地味ながらリアルで、奇をてらったところなどない、地に足のついた重厚なサスペンスでとってもとっても見ごたえありました!
夢中で数日で見切ってしまい、見終えた後は軽いロスになってしまいました。
今後これ以上に面白いサスペンスがあるんだろうか?
ひょっとして頂点に達してしまったのでは…と、今後を思うと不安にすらなりました(^^;
ストーリーは、警察内部の不正を暴く、お決まりといえばお決まりのストーリーなんだけど
『シグナル』は時空系、『被告人』は記憶系だったように、今回は感情系とでも言いますか
主人公の検事は幼いころの病気により脳の機関の一部を手術していて
その副作用でほとんどの感情を持たず、その代わりに優れた認知機能を持つという設定です。
正直、韓国ドラマって長いから、
最後まで見てると、最初のほうに何があってここまでこうなったのか、
見失ってしまうんです(^-^;
要するに、っていうことで、ラストがきっちり合っていればまぁいいか。
しかし、かなりそれぞれのキャラがたっていた。
キャラのそれぞれに好感が持て(悪はもちろん憎し!)
共感しやすくて、とくにファン検事は感情がほとんどないにも関わらずなんだか共感してしまうし
感情豊かなハン刑事はもちろん、共感しやすいキャラだったし
そういう点でも面白いドラマでした!
主人公を演じているチョ・スンウし、
『馬医』に出てましたが、私は見てないし、ちょっと前に映画
『インサイダーズ』を見たぐらいです。
この人はドラマにはほとんど出てなくて、舞台俳優として有名な人なんですね?
日本で言うと井上芳雄さんとか山崎育三郎さんみたいな感じなのかな??
でも『インサイダーズ』のチョ・スンウさん、とてもかっこよかったです。
相手のペ・ドゥナさんは、ほとんどの感情を排除した検事とは真逆で
とっても熱い正義の熱血刑事を演じていて、好対照になっています。
彼女もドラマよりも映画のほうが多いのかな?
私が韓ドラを見るきっかけとなった、ウォンビンのドラマ『クァンキ』に出てました。
最近では『ハナ・奇跡の48日間』『私の少女』『トンネル闇に鎖された男』が印象深い。
チョ・スンウの演じるファン・シモク検事は、あんまり感情がないので
ロボットみたいな感じなんですね。
でも、それだからものすごく冷静に考察判断するんです。
あまりにも冷静過ぎて、その場の空気を読むこともないし、けっこう疎まれる存在。
でも、ペ・ドゥナ演じるハン刑事は、そんなファン検事に人間らしく接し、名コンビが誕生します。
ファン検事もハン刑事には心を許したところがあったり。
ふたりのあいだには友情というか同士としての絆が生まれ、二人ともが揺るぎない正義感を持つために安心して見ていられるのがよかったです。
かたや、自分の父親が3年前に贈収賄で失脚しているヨン・ウンス検事、
演じてるのは『ドキドキ再婚ロマンス お父さんが変』『ああ私の幽霊さま』に出ていたシン・ヘソン
このひと、長身なのねぇ。
『ああ私の幽霊さま」のときは車いすだったし
『お父さんが変』のときは彼氏の役がソンフンで釣り合いが取れていたのであんまり実感しなかった。
このドラマではなんだか可哀想だったなぁ。
お父さんが失脚して、それも濡れ衣で、家族が不幸に見舞われたのに
その復讐をしたのではないかと、ファン検事に犯人と疑われたり
冷たくあしらわれたり
頑張ってたのに。。。
見ているこっちも、ファン検事が心を許さないから、同じように見てしまった瞬間もあって
最終的にはあんな目にあってしまい、ほんとうに胸がふさがりました。
ごめんね~~一瞬でも疑ったりして、信じなくて。
それはファン検事はもっと思ったのですよね。。
ファン検事の同僚のソ検事は、
どういうの?このひと、どうとらえたらいいの??
なんとかして!!って感じの人でしたね。
ラストまで「このひとの成長物語でもある」みたいに思っていたのに…
以下ネタバレ含みます!
ご注意願います!!
結局犯人は、最初のパクムソク社長の殺人と、
キム・ガヨン殺人未遂に関しては、ユン検事が犯人、
このひと、唐突に出現して変だなぁと思ってましたよ(あと付け(^^;
でも、それを操ったのはイ・チャンジュン(最後には首席)検事次長。
(このひとの奥さんが怪しいと思ってたのに)
ユン検事を殺したのは、イチャンジュンの義父のイ・ユンボム
の、秘書かなんかのウ室長ってひとらしい。
そのとき、ユン検事が持っていた不正の証拠を奪ったのかな。
イ・ユンボムが隠し金庫かなんかに入れたのに
イ・チャンジュンが持ち出し最後にファン検事に託して自殺してしまったのですね。
その証拠をもとに、イ・ユンボムや不正の温床の企業たちを告発するファン検事。
そして、地方に飛ばされてしまいました。
ファン検事って病気で手術したからロボットみたいだったけど
それをハン刑事の温かさで人間らしくしていく
みたいなところ、好きでした。
ハン刑事はけっしてバイアス掛けてファン検事を見てなかった。
フラットに、ちゃんと理解していた。
お得意の似顔絵(ファン検事の)を、笑顔に描いてプレゼントしたんですよね。
それを、ファン検事が出向先でも目に見える所に貼っていたのがぐっと来たわ。
それ見て、笑顔の練習したりして。
そんなつながりが二人の間にあったのがよかったです。
ヨン検事もきっと、ファン検事にはなくてはならない存在になったんだと思うんだけど
思い返してもつらいです。
ミステリーとしても
サスペンスとしても
ヒューマンドラマとしても
とても見応えがあり、サスペンスなのに泣けました。
reoさん、ありがとうございました!!
ところで、この役者さん
チョン・ヒョンソクさんというらしいのですが

このドラマでは、一記者として登場してましたが
片っ端からドラマに出ていませんか?
見るドラマ、全部出てる感じです←大げさだけど
それでたいてい、名前もない役柄なんですが
だいたい、記者や医者のうちのひとりってかんじで、いわば端役。
『被告人』では刑務官の一人
『グッドドクター』では記者の一人
と、同時に見ていたドラマに全部って言うぐらい出てます(^^;
今後のドラマ鑑賞のひとつには、そのドラマにこの人が出ているかを確認する
「チョ・ヒョンソクをさがせ」というテーマができた気がします(^^;