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感想「ナイン〝9回の時間旅行″」

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「ナイン 9回の時間旅行」見終わりました。
とても凝ったストーリー展開で面白かったです!
面白くて一気に見てしまいました。
おススメです。

主人公は過去を変えるために、タイムスリップを繰り返すのですが、その方法が「香を焚く」という方法。
面白いのは、そのタイムスリップの設定です。
詳しくはネタバレ部分↓で書きますが、
タイムマシンとなるのは、「線香」なのです。
香を焚くと、20年前にタイムスリップします。
過去を変えると当然、現代にも影響があります。
9本の香を使って過去に戻り、最善を尽くしたら、現代は「幸せ」な日々を送れるのか?
というと、なかなかそうはいかず・・・。
過去を変えたことで思わぬ影響が現代に及んでいて、ますます混乱する登場人物たち。
いったい彼らの運命はどうなってしまうのか??
先が見えず(思い描く結末はあるんだけど)希望の結末に結びつくのか・・・
二転三転する彼らの運命を、ハラハラしながら見守りました。




以下ネタバレです。







香のタイムマシンの設定は、以下の通りです。

1.きっちり20年前の同じ時刻にタイムスリップ
2.香を焚いた場所と同じ場所にタイムスリップ
3.線香が燃え切る30分間だけ昔に存在できる
4.どこにいても香が燃え切った時点で現代の元の場所に戻る
5.過去も現代も、等しく普通に時間が過ぎる
6.香を焚いた人物だけがタイムスリップ
7.線香の数、9本分だけタイムスリップ
8.香の存在を知った人物は、香によって変わってしまった「歴史」を認識できるし、過去が変わった場合、過去が変わる前と後との、複数の記憶を持つ

など・・・。
特に面白いのは、「きっちり20年前の同月同日同時刻にしかタイムスリップできない」と言う設定。
過去を改ざんしようとしても、もし、そのチャンスを逃せばやり直しができないのです。
ドラえもんのタイムマシンは好きな時間、そして好きな空間へ移動できますよね。
そうじゃなくて、非常に限られた条件下のタイムスリップなので、その緊張感はたまりません。
チャンスを生かさねば・・。
とってもハラハラさせられました。
ソヌの友達のヨンフンは最初から香の力を信じてソヌの相談相手になり、協力します。
普通なら自分で経験しないと信じないと思うけど、ヨンフンは信じる。
その方法もなかなか面白かったし説得力もあった。
なによりも友達の言うことを信じるヨンフンに好感が持てたし、ふたりの友情がとてもいい感じだった。



さて、そんなタイムマシンを手に入れて過去を改ざんすると、現代で幸せになれるのか・・・・。


個人的に、ドラマとして感想を言いますと、
最後は明確なハッピーエンドを待ち望んでました。
ソヌは結局死んでしまった。のがショックです・・・・。
生きてミニョンと結ばれて欲しかった。
でも、香を手に入れる前は、膠芽腫で余命いくばくもなかったんだし、結局は寿命だったのかなと思う。
それはやっぱり仕方がないことで、運命には逆らえないということなのかな?
・・・でも、だとしたらソヌの兄はどうなの?
あの人は死んだり生き返ったり、また死んだり生き返ったり、忙しかったですね(^-^;
でも、死んだのに最終的には生き返ったんだし、ソヌも生きててほしかった。

それと、これは上の気持ちとはちょっと矛盾するけれど、実は、主役ふたりがお似合いには思えなくて、いまいちふたりのラブに萌えを感じなかったんです。
だから評価は★★★★・・かな。

もっとふたりの関係に萌えを感じたら、逆に結末がもっと悲しくてもっと受け入れられなかったかもしれません。

最後にソヌが死んでから、1993年のソヌの物語になります。
そのソヌは、自分が膠芽腫で死ぬと知ってる。
そして、ミニョンは「第一のソヌ」の死に際のことを、ソヌに伝える。
ソヌは自分の死因は膠芽腫ではなく、事故だと知ったのでしょう。
その後、時間旅行の香を手に入れ、ミニョンが言った場所と時間をさけて、時間旅行をするかもしれない。
そして命が助かり、この世界のソヌは無事に幸せに生きながらえるのかと思います。
それが、ある意味ではハッピーエンドなのかな。

だけど私はやっぱり第一のソヌにも、幸せになってほしかった。

第一のソヌの世界はパラレルワールドとしてその後も続いたと思う。
他にもパラレルワールドはいくつも作られたのでは。

で、第二のソヌの世界では、お兄さんはやっぱり香を手に入れようとして、遭難して死んでしまうの?
自分の父親殺しの罪を、事前に防ぎたいという気持ちは分かります。

しかし兄チョンウが遭難死しそうなときに現れたソヌ(明らかに老けていた)は一体なぜ??
香は20年をさかのぼる。
だから、兄の死から20年待って、兄を助けに来たのか??
その理由がわかりません。
兄が香の力で20年前の自分の犯行(事故だけど)を防ぎたいという気持ちはわかるんだけど、その後20年もたってから兄の死を防ぎたいという、ソヌの気持ちは分からない。
父の死を防ごうとしたチョンウのように、ソヌもずっとずっと後悔しながら不幸に生きたのか?だから兄を助けたいの?
そうでなければ、普通なら、人は20年もたてば肉親の死は受け入れられると思うし、兄をそこで救うことで変わってしまう世界に対しての恐れのほうが大きいような気がするのです。香を使うことの恐ろしさを、第二のソヌは学ばなかったのか?
第二のソヌが「その後」の20年を後悔に苛まれながら生きたなんて思いたくない。ミリョンと幸せになっていてほしい。

でも、逆に、自分たちが幸せだから兄も幸せな人生を歩んでほしいちう気持ちから生き返らせようとするのかな。

どちらにしろ、私には解せません。

香によって過去が変わると、現代も変わってる。
父親殺しの罪を清算して、海外協力医療団に入っていたチョンウは、ヒマラヤに行っておらず、だから香はないはず。
それでも存在し続けた香、そのあたりはちょっと強引かなと思ったんだけど。
香がない世界になると、その過去もまた違う過去になる(また別のパラレルワールド)ので、話がまた変わるから、いっそいつも香は存在するという設定になったのかも。
その点はあんまり深く考えずに・・。
香はソヌ自身。
これが真実の解釈なんだろうな。

タイムマシンで過去に戻っても、結局ひとは満足できる人生を送れるわけじゃない。
やり直したとしても、やり直した時点で、やっぱり未来は未知だから。
どんな人生を送っても、ひとは満足できず、過去をやり直したいと思うものなのでは。
満足してる・・・と言い切る人がいたとしても、それはもう、過去はやり直せないと思ってるからじゃないかな。
もしもタイムマシンがあれば、誰だって使いたくなるものだと思う。
あのときこうしていたら・・・・そんな人生の分岐点や、後悔する瞬間は、誰にでもあるでしょう。
「イニョン王妃の男」や「屋根部屋の皇太子」「シンイ」など、あまり我らには関係ない感じのタイムスリップ設定だったけど、今回は「自分が香を手に入れたら?」と、真剣に考えてしまうような、とても身近な設定だったと思います。

なんにしろ、人生はやり直しが出来ない。だからこそ、この人生を大事に生きなくてはね。
・・・・・な~~~んて。ベタですね(^-^;

09:29 : [ドラマタイトル]ナイントラックバック(0)  コメント(2)