2022'03.21
NETFLIXで「未成年裁判」を見ましたよ。
もーーーー・・・・
圧巻!!
すばらしい!
こんなすごいドラマを見たら、ほかのドラマが色あせて見えてしまいそうです。
NETFLIXで「未成年裁判」を見る??
ドラマに登場する事件は、なんと全部韓国で本当に起きた事件をもとにしているんだそうです。
これも、MISAさんのブログに詳しいので、リンクさせていただきますね
Netflix「未成年裁判」実話モチーフの社会派ドラマ!あらすじ・キャスト・知っておきたい背景知識
日本でも少年たちが犯した凄惨な事件がいくつも思い浮かびます。
事実は小説よりも奇なりというか、思いもつかない犯罪がたくさん起きています。
数え上げたらきりがありません。
が、そういった事件をドラマにできるものでしょうか。
少年事件ではないけど、先ごろもNETFLIXで日本での実際の事件を扱ったドラマが大ヒットしましたが、遺族の感情を無視している部分があるということで倫理感が問い直されているようです。そのために私もドラマはよかったと思ったのですが感想をアップできずにいます。
韓国ではそのあたりのガイドラインがしっかりしていて、安心して見られるみたいですね。
詳しいことはMISAさんのブログをご覧いただくとして、ここは私の個人的な感想を。
とにもかくにもキャラがいい!
主人公を演じたキム・ヘスねえさん!
もうほんとうにカッコいいんですよ。
「シグナル」でもかっこよかったですよね!!
とがりにとがったナイフのような…。
それは理由があるのですが、そこはまた後程。。。
鋭いために冷徹に見えるのですが、そうじゃない。
筋がピシーーーーーーっと通っています。
法を守り、社会の安寧とそのために犯罪少年にどうするべきなのかを、一本の筋を持っています。
周囲を固めるのは、まずはキム・ムヨルssi。
個人的には映画の人。
ドラマでは「イルジメ」ぐらいしか見ていません。
こんなにソフトで優しい役をしているのを見たのは初めてでしたけど、とてもよかったです。
On the Line(英題)(2021年製作の映画)보이스/On the Line
という映画にピョン・ヨハンと一緒に出ているみたいで評判がいいし、絶対に見たいです!!
そして、私的に一番はイ・ソンミンssi
「ミセン」を見てから大好きになった俳優ですが、そういう人多いと思われますね(笑)
今回は結構野心的でキムヘスねえさんとはちょっと対立する場面もあり、己が野心優先でちょっとなんだかな…
という感じですが(以下は↓ネタバレで)
後半登場のイ・ジョンウンさん
この人もうどこにでも出てくるなぁっていう感じ。
正直、またかと思っちゃう( ̄▽ ̄;)
ドラマだけじゃなく映画もまんべんなく出ているものね。
だからと言って嫌いじゃないんですよ(笑)
このドラマのキムヘスねえさんの上司の判事役でしたけど、登場からなんだか私は「ハリーポッターシリーズ」のドローレス・アンブリッジを思い出しましたよ。ダンブルドアの代わりにホグワーツの校長になった人ね。
憎たらしさ加減が髣髴としたんですよ。
扱われている少年事件そのものもドラマとして見ごたえがあるんだけど、この判事たちの背景や関係性がまたドラマティックなんですよ!
だから見どころがものすごくたくさんあって、語りだしたら止まらない感じです。
以下はネタバレです
キムヘス判事は冒頭で「私は犯罪少年を憎んでいます」と言ってのけますね。
これは、自分が被害にあったに違いないとおもうところですが、案の定、彼女の幼い子供が被害にあったそうです。
ビルからレンガを落とした子供がいて、そのレンガに当たって命を落としたということです。
その事件を裁いたのが、アンブリッジ、イジョンウン判事でした。
アンブリッジは、違う、ナ・グニ判事(イ・ジョンウン)は、判決のスピードを一番重視していたそうです。
膨大な案件がある中で、いちいち時間をかけてやってられないから、という理由らしい。
だけど、自分の大事な息子が殺されたのに、ものの3分で審議は終わり、わが子を殺した子供たちはにやけながら、法廷から出てきました。
その様子を見ていた絶望感はいかがだったでしょうか。
その時のことをアンブリッジに言うキムヘスねえさん。
あんたのせいだよ、あんたがあの時、あの少年たちをもっと時間をかけてじっくりと、滾々と、自分たちが犯した罪と向き合い、一人の大切な命を奪ったことの重大さ、どんな悲劇を招いたのか、どれほど恐ろしい罪を犯したのか、たとえ刑務所にはいかなくても、自分にどれだけの罰が与えられるべきことをしでかしたのか、もっともっと時間をかけて訴えるべきだったのだ、と。
このシーンがもう圧巻でしたね。
少年裁判の目的と使命のすべてがここに集約されていたんじゃないでしょうか。
司法を甘く見た当時の少年たちは、とんでもない不良少年に成長して、ろくでもない犯罪を繰り返すようになっていました。
あのときの対応が違っていたら、今の被害者はいなかったかもしれないのに!!
子どもを一人育てるには、村が一つ必要であると。
たくさんの大人たちの手と愛情をかけてやっと、一人の人間が育つ。
放置されたら人は育ちません。
子どもは地域で育てるのだという意見がありますが、まさにこのことです。
他人の子だから口出ししない、という今の世の中、本当はそうじゃないと思うのです。
放置された子供がこんな風に犯罪少年になったら?
その子が自分たちに怖いことをしでかしたら?
あのとき見て見ぬふりをしないで手を差し伸べるべきだったのではと思うことでしょう。
(自分の身に降りかからなくては実感しないと思うのです)
他人に口出しするのって難しい
かくいう私もそんなことできません。
そういうことが普通にできて、みんなで子供を育てる世の中になったらいいですね。
さすがのアンブリッジ、ナ・グニ判事もこの訴えには心を動かされたようです。
判決にはほっとしましたけど…。
イ・ソンミンssiの演じたカン・ウォンジュン判事…
彼の息子が、答案用紙の流出事件に関わっていましたね。
この事件はSKYキャッスルでも描かれたアレだということですが、韓ドラの中でけっこうな頻度でこうした高校生が出てきます。特別扱いの生徒たちですね。「ペントハウス」でもそうだったし「潜入弁護人」でもベリタスなんていう教師に特別扱いされているグループが出てきました。ほんとうにこういうのがあるのでしょうね。
カン判事は、政界に進出するという野望を持っていまして…
そのために、自分の息子が事件に関わっていることを隠ぺいしようとしました。
という一面だけ見ると、とんでもない判事だな!!
となりまして
大好きなイ・ソンミンがこんな役を・・(涙)
となりそうだったのですが。
でも、実際は、政界進出は少年法のためでした。
少年法の改正に力を注いでいたのです。
犯罪少年に必要なのは処罰ではなく、指導であり、改正に関わっていけるのは現場をよく知っている人物たちであるべきだとかいう意見を持っていましたね。
自分の野望のために政界進出を狙っていたのではなかった。
そして、過去、キム・ムヨル演じるチャ・テジュ判事がなにかで事件を起こしたとき、審議をしたのがウォンジュン判事だったようです。
テジュの味方になって、「ちゃんと」叱ったらしい。
その過去があり、テジュはそれで更生することができて判事にまでなったみたい。
ウォンジュンが職を追われ去るときに、テジュは初めてそれを知りしましたが、イソンミン判事はちゃんと知っていました。
お前がりっぱになって判事になってくれてうれしかったよ、ということを言います。
お前は報いてくれた、法廷で、少年たちに対して…。
このシーンは誰もがそうだと思うけど、号泣シーンですよ!
イ・ソンミンならではで、彼じゃなくっちゃこのシーンはできないと思うぐらい。
やっぱりイソンミン!!
自分を告発したキムヘスにすら「君は正しいことをした」という言葉を残します。
私は「因果応報」という言葉を二通りの意味で思いました。
イソンミンがチャテジュに下した判決とフォロー、
そのフォローが大切なのね。
だからテジュは徹底的に犯罪少年の側に立つことを意識して、大きな心で少年たちに接しようとする判事になりました。
イソンミン・ウォンジュン判事がテジュにした「やさしさ」が、結局はいまの犯罪少年たちに与えられているのですね。
で、かたやドローレス、ナ・グニ判事、
彼女がレンガを落とした子供に下した判決、
それが巡り巡って今現在、凄惨な事件の被害者を生んでいる。
これも因果応報です。
どちらの判決が「世のため」になっているのでしょうか。
しかしドラマはそんな甘い人情で締めくくられていません。
そこがまたこのドラマのすごいところで世間への問題提起にもなっています。
奥が深いんです。
ほんとうにすごいドラマでした。
ふぅ・・・・・・・・
もーーーー・・・・
圧巻!!
すばらしい!
こんなすごいドラマを見たら、ほかのドラマが色あせて見えてしまいそうです。
NETFLIXで「未成年裁判」を見る??
未成年犯罪への嫌悪を抱きながら、正義と処罰に対する信念を貫く冷静沈着な少年部の判事。その仕事は、複雑な事件と向き合い、罪を犯した若者に審判を下すこと。
出演:キム・ヘス、キム・ムヨル、イ・ソンミン
原作・制作:ホン・ジョンチャン、キム・ミンソク NETFLIXより
ドラマに登場する事件は、なんと全部韓国で本当に起きた事件をもとにしているんだそうです。
これも、MISAさんのブログに詳しいので、リンクさせていただきますね
Netflix「未成年裁判」実話モチーフの社会派ドラマ!あらすじ・キャスト・知っておきたい背景知識
日本でも少年たちが犯した凄惨な事件がいくつも思い浮かびます。
事実は小説よりも奇なりというか、思いもつかない犯罪がたくさん起きています。
数え上げたらきりがありません。
が、そういった事件をドラマにできるものでしょうか。
少年事件ではないけど、先ごろもNETFLIXで日本での実際の事件を扱ったドラマが大ヒットしましたが、遺族の感情を無視している部分があるということで倫理感が問い直されているようです。そのために私もドラマはよかったと思ったのですが感想をアップできずにいます。
韓国ではそのあたりのガイドラインがしっかりしていて、安心して見られるみたいですね。
詳しいことはMISAさんのブログをご覧いただくとして、ここは私の個人的な感想を。
とにもかくにもキャラがいい!
主人公を演じたキム・ヘスねえさん!
もうほんとうにカッコいいんですよ。
「シグナル」でもかっこよかったですよね!!
とがりにとがったナイフのような…。
それは理由があるのですが、そこはまた後程。。。
鋭いために冷徹に見えるのですが、そうじゃない。
筋がピシーーーーーーっと通っています。
法を守り、社会の安寧とそのために犯罪少年にどうするべきなのかを、一本の筋を持っています。
周囲を固めるのは、まずはキム・ムヨルssi。
個人的には映画の人。
ドラマでは「イルジメ」ぐらいしか見ていません。
こんなにソフトで優しい役をしているのを見たのは初めてでしたけど、とてもよかったです。
On the Line(英題)(2021年製作の映画)보이스/On the Line
という映画にピョン・ヨハンと一緒に出ているみたいで評判がいいし、絶対に見たいです!!
そして、私的に一番はイ・ソンミンssi
「ミセン」を見てから大好きになった俳優ですが、そういう人多いと思われますね(笑)
今回は結構野心的でキムヘスねえさんとはちょっと対立する場面もあり、己が野心優先でちょっとなんだかな…
という感じですが(以下は↓ネタバレで)
後半登場のイ・ジョンウンさん
この人もうどこにでも出てくるなぁっていう感じ。
正直、またかと思っちゃう( ̄▽ ̄;)
ドラマだけじゃなく映画もまんべんなく出ているものね。
だからと言って嫌いじゃないんですよ(笑)
このドラマのキムヘスねえさんの上司の判事役でしたけど、登場からなんだか私は「ハリーポッターシリーズ」のドローレス・アンブリッジを思い出しましたよ。ダンブルドアの代わりにホグワーツの校長になった人ね。
憎たらしさ加減が髣髴としたんですよ。
扱われている少年事件そのものもドラマとして見ごたえがあるんだけど、この判事たちの背景や関係性がまたドラマティックなんですよ!
だから見どころがものすごくたくさんあって、語りだしたら止まらない感じです。
以下はネタバレです
キムヘス判事は冒頭で「私は犯罪少年を憎んでいます」と言ってのけますね。
これは、自分が被害にあったに違いないとおもうところですが、案の定、彼女の幼い子供が被害にあったそうです。
ビルからレンガを落とした子供がいて、そのレンガに当たって命を落としたということです。
その事件を裁いたのが、アンブリッジ、イジョンウン判事でした。
アンブリッジは、違う、ナ・グニ判事(イ・ジョンウン)は、判決のスピードを一番重視していたそうです。
膨大な案件がある中で、いちいち時間をかけてやってられないから、という理由らしい。
だけど、自分の大事な息子が殺されたのに、ものの3分で審議は終わり、わが子を殺した子供たちはにやけながら、法廷から出てきました。
その様子を見ていた絶望感はいかがだったでしょうか。
その時のことをアンブリッジに言うキムヘスねえさん。
あんたのせいだよ、あんたがあの時、あの少年たちをもっと時間をかけてじっくりと、滾々と、自分たちが犯した罪と向き合い、一人の大切な命を奪ったことの重大さ、どんな悲劇を招いたのか、どれほど恐ろしい罪を犯したのか、たとえ刑務所にはいかなくても、自分にどれだけの罰が与えられるべきことをしでかしたのか、もっともっと時間をかけて訴えるべきだったのだ、と。
このシーンがもう圧巻でしたね。
少年裁判の目的と使命のすべてがここに集約されていたんじゃないでしょうか。
司法を甘く見た当時の少年たちは、とんでもない不良少年に成長して、ろくでもない犯罪を繰り返すようになっていました。
あのときの対応が違っていたら、今の被害者はいなかったかもしれないのに!!
子どもを一人育てるには、村が一つ必要であると。
たくさんの大人たちの手と愛情をかけてやっと、一人の人間が育つ。
放置されたら人は育ちません。
子どもは地域で育てるのだという意見がありますが、まさにこのことです。
他人の子だから口出ししない、という今の世の中、本当はそうじゃないと思うのです。
放置された子供がこんな風に犯罪少年になったら?
その子が自分たちに怖いことをしでかしたら?
あのとき見て見ぬふりをしないで手を差し伸べるべきだったのではと思うことでしょう。
(自分の身に降りかからなくては実感しないと思うのです)
他人に口出しするのって難しい
かくいう私もそんなことできません。
そういうことが普通にできて、みんなで子供を育てる世の中になったらいいですね。
さすがのアンブリッジ、ナ・グニ判事もこの訴えには心を動かされたようです。
判決にはほっとしましたけど…。
イ・ソンミンssiの演じたカン・ウォンジュン判事…
彼の息子が、答案用紙の流出事件に関わっていましたね。
この事件はSKYキャッスルでも描かれたアレだということですが、韓ドラの中でけっこうな頻度でこうした高校生が出てきます。特別扱いの生徒たちですね。「ペントハウス」でもそうだったし「潜入弁護人」でもベリタスなんていう教師に特別扱いされているグループが出てきました。ほんとうにこういうのがあるのでしょうね。
カン判事は、政界に進出するという野望を持っていまして…
そのために、自分の息子が事件に関わっていることを隠ぺいしようとしました。
という一面だけ見ると、とんでもない判事だな!!
となりまして
大好きなイ・ソンミンがこんな役を・・(涙)
となりそうだったのですが。
でも、実際は、政界進出は少年法のためでした。
少年法の改正に力を注いでいたのです。
犯罪少年に必要なのは処罰ではなく、指導であり、改正に関わっていけるのは現場をよく知っている人物たちであるべきだとかいう意見を持っていましたね。
自分の野望のために政界進出を狙っていたのではなかった。
そして、過去、キム・ムヨル演じるチャ・テジュ判事がなにかで事件を起こしたとき、審議をしたのがウォンジュン判事だったようです。
テジュの味方になって、「ちゃんと」叱ったらしい。
その過去があり、テジュはそれで更生することができて判事にまでなったみたい。
ウォンジュンが職を追われ去るときに、テジュは初めてそれを知りしましたが、イソンミン判事はちゃんと知っていました。
お前がりっぱになって判事になってくれてうれしかったよ、ということを言います。
お前は報いてくれた、法廷で、少年たちに対して…。
このシーンは誰もがそうだと思うけど、号泣シーンですよ!
イ・ソンミンならではで、彼じゃなくっちゃこのシーンはできないと思うぐらい。
やっぱりイソンミン!!
自分を告発したキムヘスにすら「君は正しいことをした」という言葉を残します。
私は「因果応報」という言葉を二通りの意味で思いました。
イソンミンがチャテジュに下した判決とフォロー、
そのフォローが大切なのね。
だからテジュは徹底的に犯罪少年の側に立つことを意識して、大きな心で少年たちに接しようとする判事になりました。
イソンミン・ウォンジュン判事がテジュにした「やさしさ」が、結局はいまの犯罪少年たちに与えられているのですね。
で、かたやドローレス、ナ・グニ判事、
彼女がレンガを落とした子供に下した判決、
それが巡り巡って今現在、凄惨な事件の被害者を生んでいる。
これも因果応報です。
どちらの判決が「世のため」になっているのでしょうか。
しかしドラマはそんな甘い人情で締めくくられていません。
そこがまたこのドラマのすごいところで世間への問題提起にもなっています。
奥が深いんです。
ほんとうにすごいドラマでした。
ふぅ・・・・・・・・