2021'12.26
Netflixオリジナル作品「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」を見ました。
とてもハートウォームな素敵な作品でした。
タイトルのムーブトゥヘブンは、サブタイトルの通り、遺品整理をする会社名です。
「天国への引越し」「最後の引越し」という意味ですよね。
主人公のグルは父親と一緒にムーブトゥヘブンで働いていましたが、その父親が急逝してしまいます。
グルは自閉症なので、父親の遺書により後見人が指定されました。
それはサングという名前の、グルの叔父、父親の弟でした。
しかしグルはサングとは初対面で、しかもサングは粗野で乱暴で不潔、あの清潔で几帳面で思慮深く愛情深い父親とは似ても似つきません。
そのうえ前科者だったのです。
遺言により、3ヶ月間は後見人として同居することになったサングは、渋々グルとムーブトゥヘブンで働くことになります。
これはその3ヶ月の物語です。
まあともかく、泣いた!
グルは「愛の不時着」の北朝鮮の兵隊さんのマンネ役の男子でしたが、わたしゃ言われるまで分からなかったよー。雰囲気全然違うんだもん。すごい演技力だったわ。
そして、叔父サングはイジェフンssi。
こんな粗野な感じの役は初めてでした。
後ろ髪長めなのが気になったけど(笑)細マッチョで素晴らしい肉体美!!
2人を見守る近所に住むナムという女の子は、親の反対を押し切ってムーブトゥヘブンで働くんだけど、彼女の存在感がすごく良かったです。
途中のエピソードでは、お葬式っていいなーって思えるものがありました。
みんなでその人の死を悼み、その人の人生に思いを馳せ、悲しく寂しいけれども温かい気持ちで見送る儀式、もちろん葬式の中にはそうではないものも多いですけど。。
「マイディアミスター私のおじさん」でも、お葬式に感動したことを思い出しました。
以下はネタバレ感想です
サングは幼い頃兄に捨てられた記憶によって、苦しみながら生きてきました。
グルの父親はほんとうに優しく弟思いでしたから、何があったのか不可抗力だったのだとしても、幼い子どもに理解できなかったでしょう。
三日間、ひたすら隠れて駅で兄を待ったとの事、なんて可哀想なサング。
その姿に泣けてきます。
兄はその頃、例の百貨店倒壊事故に巻き込まれてしまっていました。
それも、待っているサングの誕生日プレゼントのナイキのスニーカーを買いに行ったからでした。
そのためにふたりは離れ離れになったのですが、じつは怪我が癒えてから兄はずっとサングを探していました。
その事が、サングがムーブトゥヘブンの物置を見た時に、初めてわかったのです。
⤵︎ ⤵︎
グルがある日謎の行動をとりました。
ひとりで遊園地に行き、全アトラクションを周り(怖くて乗れないので見て回っただけ、途中でサングが合流し)チキンやジャージャー麺を食べて、ある駅に入りました。
その駅こそが、サングが兄を待ち続けた約束の駅だったのです。
兄への想いが押し寄せるサング、ムーブトゥヘブンに帰り、物置を探ってみると、そこにはナイキのスニーカーがいくつも積み上げられているのです。
それは兄が自分に買うと約束してくれた誕生日プレゼント。兄は毎年自分のためにスニーカーを買い続けてくれていた!
兄は自分を忘れてはいなかった。
それどころか誕生日には自分のやりたいことを、毎年グルと一緒に実行していた!
チラシもあった!
尋ね人のチラシです。
自分を探す尋ね人のチラシです!
自分は捨てられたのではなく、兄に愛され続けていた、ずっと想われていた!
そう知った時のサングの胸の中を思うとこちらも号泣ですよ。
捨て鉢な人生を生きてきて金銭トラブルも起こしたし、警察沙汰にもなった、だけどこれからはもうそんな生き方をしなくてもいいんです。
捨てられた自分を愛せなかったでしょう。
でも
これからは自分を大事に生きていける!
また、チ・ジニssiがそういう温かな役柄が似合うんだなぁ。さすがミンジョンホさま!!
泣けたー!
最終話に、グルが父親への思慕を全開にするのもまた泣けました。
大好きなアッパがいなくなって寂しくてたまらない。
グルは家出してひとりで思い出の水族館に行きました。
両親の思い出に癒されたグルは、お父さんの最後の引越しをします、遺品整理士として。
そのときお父さんのスマホを見つけました。
ギャラリーには自分の写真だらけ!
そのなかに、自分へのメッセージ動画がありました。
急逝に見えたけれども、じつは病気を隠していたアッパ。
寂しがるにちがいないグルのために、メッセージを残したのですね。
グルは捨て子でした。
救急士としてグルを助けたのがグルの父親で、そのまま引き取ったとのことです。
お前の母親になれてありがとう、といったオンマのように、アッパもお前の父親になれたことがいちばん幸せだったよ、
アッパのことばを覚えているね、
これからは鏡に向かって自分で「よくやったね」と、「世界一なのはハンジョンウの息子のハングルだ」と、言うんだよ
お父さんのお葬式をやっとできたグル。樹木葬で、お母さんと同じ木に名前のプレートをかけました。
見えなくてもそばにいるよ
記憶の中で生き続けるよ
アッパの声が蘇ります。
アッパは生きている。
グルの目の中に、頭の中に、胸の中に。
アッパの言葉がグルの胸を温かく満たします。
まだまだ寂しくて、アッパがいないことがとてもつらいグル。
だけど次第に受け入れていくでしょうね。
サングも、3ヶ月の後見人のお試し期間が終わり、弁護士から不相応の烙印を押されてしまうのですが、グル本人がサングを後見人として必要としている旨を知り、嬉しそうです。
家族をなくした二人が本当の家族として再生し、成長していく物語で、ほんとうに感動しました。
とてもハートウォームな素敵な作品でした。
タイトルのムーブトゥヘブンは、サブタイトルの通り、遺品整理をする会社名です。
「天国への引越し」「最後の引越し」という意味ですよね。
主人公のグルは父親と一緒にムーブトゥヘブンで働いていましたが、その父親が急逝してしまいます。
グルは自閉症なので、父親の遺書により後見人が指定されました。
それはサングという名前の、グルの叔父、父親の弟でした。
しかしグルはサングとは初対面で、しかもサングは粗野で乱暴で不潔、あの清潔で几帳面で思慮深く愛情深い父親とは似ても似つきません。
そのうえ前科者だったのです。
遺言により、3ヶ月間は後見人として同居することになったサングは、渋々グルとムーブトゥヘブンで働くことになります。
これはその3ヶ月の物語です。
まあともかく、泣いた!
グルは「愛の不時着」の北朝鮮の兵隊さんのマンネ役の男子でしたが、わたしゃ言われるまで分からなかったよー。雰囲気全然違うんだもん。すごい演技力だったわ。
そして、叔父サングはイジェフンssi。
こんな粗野な感じの役は初めてでした。
後ろ髪長めなのが気になったけど(笑)細マッチョで素晴らしい肉体美!!
2人を見守る近所に住むナムという女の子は、親の反対を押し切ってムーブトゥヘブンで働くんだけど、彼女の存在感がすごく良かったです。
途中のエピソードでは、お葬式っていいなーって思えるものがありました。
みんなでその人の死を悼み、その人の人生に思いを馳せ、悲しく寂しいけれども温かい気持ちで見送る儀式、もちろん葬式の中にはそうではないものも多いですけど。。
「マイディアミスター私のおじさん」でも、お葬式に感動したことを思い出しました。
以下はネタバレ感想です
サングは幼い頃兄に捨てられた記憶によって、苦しみながら生きてきました。
グルの父親はほんとうに優しく弟思いでしたから、何があったのか不可抗力だったのだとしても、幼い子どもに理解できなかったでしょう。
三日間、ひたすら隠れて駅で兄を待ったとの事、なんて可哀想なサング。
その姿に泣けてきます。
兄はその頃、例の百貨店倒壊事故に巻き込まれてしまっていました。
それも、待っているサングの誕生日プレゼントのナイキのスニーカーを買いに行ったからでした。
そのためにふたりは離れ離れになったのですが、じつは怪我が癒えてから兄はずっとサングを探していました。
その事が、サングがムーブトゥヘブンの物置を見た時に、初めてわかったのです。
⤵︎ ⤵︎
グルがある日謎の行動をとりました。
ひとりで遊園地に行き、全アトラクションを周り(怖くて乗れないので見て回っただけ、途中でサングが合流し)チキンやジャージャー麺を食べて、ある駅に入りました。
その駅こそが、サングが兄を待ち続けた約束の駅だったのです。
兄への想いが押し寄せるサング、ムーブトゥヘブンに帰り、物置を探ってみると、そこにはナイキのスニーカーがいくつも積み上げられているのです。
それは兄が自分に買うと約束してくれた誕生日プレゼント。兄は毎年自分のためにスニーカーを買い続けてくれていた!
兄は自分を忘れてはいなかった。
それどころか誕生日には自分のやりたいことを、毎年グルと一緒に実行していた!
チラシもあった!
尋ね人のチラシです。
自分を探す尋ね人のチラシです!
自分は捨てられたのではなく、兄に愛され続けていた、ずっと想われていた!
そう知った時のサングの胸の中を思うとこちらも号泣ですよ。
捨て鉢な人生を生きてきて金銭トラブルも起こしたし、警察沙汰にもなった、だけどこれからはもうそんな生き方をしなくてもいいんです。
捨てられた自分を愛せなかったでしょう。
でも
これからは自分を大事に生きていける!
また、チ・ジニssiがそういう温かな役柄が似合うんだなぁ。さすがミンジョンホさま!!
泣けたー!
最終話に、グルが父親への思慕を全開にするのもまた泣けました。
大好きなアッパがいなくなって寂しくてたまらない。
グルは家出してひとりで思い出の水族館に行きました。
両親の思い出に癒されたグルは、お父さんの最後の引越しをします、遺品整理士として。
そのときお父さんのスマホを見つけました。
ギャラリーには自分の写真だらけ!
そのなかに、自分へのメッセージ動画がありました。
急逝に見えたけれども、じつは病気を隠していたアッパ。
寂しがるにちがいないグルのために、メッセージを残したのですね。
グルは捨て子でした。
救急士としてグルを助けたのがグルの父親で、そのまま引き取ったとのことです。
お前の母親になれてありがとう、といったオンマのように、アッパもお前の父親になれたことがいちばん幸せだったよ、
アッパのことばを覚えているね、
これからは鏡に向かって自分で「よくやったね」と、「世界一なのはハンジョンウの息子のハングルだ」と、言うんだよ
お父さんのお葬式をやっとできたグル。樹木葬で、お母さんと同じ木に名前のプレートをかけました。
見えなくてもそばにいるよ
記憶の中で生き続けるよ
アッパの声が蘇ります。
アッパは生きている。
グルの目の中に、頭の中に、胸の中に。
アッパの言葉がグルの胸を温かく満たします。
まだまだ寂しくて、アッパがいないことがとてもつらいグル。
だけど次第に受け入れていくでしょうね。
サングも、3ヶ月の後見人のお試し期間が終わり、弁護士から不相応の烙印を押されてしまうのですが、グル本人がサングを後見人として必要としている旨を知り、嬉しそうです。
家族をなくした二人が本当の家族として再生し、成長していく物語で、ほんとうに感動しました。