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中国ドラマ「家族の名において」

WOWOWで放送があった「家族の名において」を見ました。
すごく面白く楽しく見ていました。

タイトルの通り家族を描いた物語。

<ストーリー>
血のつながっていない3人兄妹の長男の凌霄(ソン・ウェイロン)、次男の賀子秋(チャン・シンチョン)、長女の李尖尖(タン・ソンユン)は、それぞれ幼少期のトラウマを抱えながら、李尖尖の父の李海潮(ドゥー・ソンイエン)と、凌霄の父の凌和平(チャン・シーリン)のもとで元気に育っていた。本当の家族以上に支え合ってきた3人の兄妹だったが、2人の兄が高校を卒業した後、とあることがきっかけで離れ離れになってしまう。
9年後、2人の兄と再会した李尖尖は、兄妹として失われた時間を取り戻そうとするが、兄たちに想いを寄せられ、次第に自分の恋心に気付くようになる。互いを思い合う若者たちが、実の家族との関係を見つめ直しながら、新たな愛と家族の形を探していく。

WOWOWより






中国系のドラマって本当に、OPやEDでネタバレするよね(^_^;)
誰と誰が恋人になるかとか全部わかってしまうのは、中国のみなさんは大丈夫なの?

このドラマに関しては、私はいまいち恋愛パートはそこまで萌えもキュンもなくて期待していなかったからよかったけどね。

中国と日本じゃ家族観も親子観も違うのだから、本当の意味ではこのドラマを理解できてはないと思うけど、それでもとてもよかったです。


リンシャオ(凌霄)とズーチウ(子秋)はどちらも不憫な子ども時代を送りました。
どっちのほうがっていうことはできないけれども、ふたりとも本当に可哀想で、幼い子供のことだから余計につらかったです。
しかし、ジェンジェンの父親のもとで愛情深く育てられました。
リンシャオは大兄、子秋は小兄、そして尖尖は末っ子として3きょうだい、血のつながりはなくても、リンシャオ父との5人は本当の家族以上の愛情をもってお互いを大切に思いあって成長します。

ドラマとしてはそんな一家のなんということない日常をコミカルに描いてあります。
が、そんな平穏な暮らしが一変する出来事が次々と起きるのが、3人の高校生の終盤。

そんな困難を乗り切って成長していく3人のすがたを、笑いを交えながらも時には重苦しく、時には涙で感動的に描いてある物語で、ちかごろこんなにも胸が温かくなるドラマがあったろうか??
というぐらいの感動でした。

音楽もとっても良くて、いまでも聴くと涙が出ます。
これは私の今年度のお気に入りナンバー1候補になりました。
ドラマは終わってしまったけれども、ずっとずっとこの家族の物語を見ていたかった。
終わってしまって本当にロスになってしまいました(´;ω;`)ウッ…


以下はネタバレ、見た人専用の感想です。















リンシャオの人生が辛すぎましたね。
あのお母さん、リンシャオの子ども時代にどんなにひどいことをしてきたか。
それなのに怪我をしたら世話をさせられるとは、なんで?って感じ。
だけど、そこがやっぱり日本と中国の親子関係の違いなのかもしれません。
そんなリンシャオと恋人となるジェンジェン、この人の重い人生を一緒に引き受けなくてはならないとは、ジェンジェンも荷が重いのではと思いましたが、引き受けた彼女の度量に感心しました。
だからこのふたりには私はキュンキュンはしなかったなぁ。
リンシャオは高校の時からジェンジェンが好きだった感じはしましたが、ジェンジェンがぜんぜん恋愛に疎くて。


逆に、子秋兄ちゃん、こちらもまた可哀想な背景が・・・。
子ども時代の子秋がもう、可愛くて可愛くて、この子もまた親に捨てられてしまうのだけど、不憫で切なくて泣けて泣けて。
子秋のお母さんとジェンジェンのお父さんがお見合いをしたのが、この人たちのご縁の始まりでした。
見合いは失敗だったけど、お母さんが子秋を捨てるように出稼ぎに出てしまったので、ジェンジェン父は見るに見かねて子秋をひきとることになります。
時々回想シーンが入るんだけど、子秋の子ども時代が出てくるたびに泣けてきた。
お母ちゃん、早く迎えに来てね、待っているよと。
なんて健気で可哀想なんだろう、おばちゃんが代わりにギュッとしてあげたかったわ。
でも、それをギュッとしてあげたのがジェンジェンのお父さんでした。
この人は本当に優しくて温かい心の持ち主でしたね~。
ジェンジェン父が二人の息子を思う気持ちにも何度も泣かされました。

子秋がずっとお母さんをひそかに慕っているのがまた切なかったなあ。
ジェンジェンと本当の家族になりたくて、恋愛感情よりもそちらが優先でジェンジェンと結婚しようとするのです。
その気持ちもまた切なかった。

最終的には、子秋が母親と和解するというか、それまでの母親の子秋に対する冷たい仕打ちは誤解だったということがわかります。
子秋母は、子どもを捨てて出稼ぎに行ったのではなく、美容師時代に誤って人を死なせてしまったために、刑務所に入っていたのでした。それを言えなくて(言えよーー!)子秋は捨てられたことになってしまった。
最後はその誤解が解けて、親子は再び親子として再生できたのです。
じゃあそれまでの私の涙は何だったんや?
・・・とは思わない、ひたすら、よかったねー、子秋、よかったねと。

そしてついにはジェンジェンのお父さんと子秋のお母さんが20年の時を経て再婚。
子秋は「本当に」ジェンジェンたちの家族になりました。
それがもう、ほんとうにうれしくてうれしくて、うれしくて泣けたなんてそんなドラマや映画が近頃あったでしょうか??


さて、リンシャオ、こちらもお母さんと和解しました。
リンシャオが母親から受けた仕打ちは確かにひどい、許せない。
それなのに、自分に都合が良いようにリンシャオと復縁して自分の面倒を見させるなど、身勝手にもほどがあると怒れてきましたが。。。。
でも、この母親も辛かったんですよね。
それを思うとただ簡単に母親を憎むこともできないと、最後は思いました。
憎らしかった妹も子秋によって心を解きほぐされ、可愛く見えるようになりました。
許しあい、心が通じ合う姿はほんとうに見ていて温かくなりますね。


このドラマはほかにも親子関係が描かれます。
ジェンジェンの友達の、月ちゃんと唐燦も親子関係に難あり。
とくに月ちゃんは、支配的な母親に苦しめられていたので、最後は決別だろうかと思っていたんだけど、違った!!
両親の離婚騒動の時に、月ちゃんに優しいお父さんの味方をするのかと思ったら、お母さんのことをすごく理解してお母さんの味方をしました。そうしてお母さんとの確執を取り払いました。それが意外でもあり新鮮でしたね。
唐燦も、大好きな演技という仕事、舞台に出るということを始めて自分の世界がやっと動き出すというか、そんなラストがとてもよかったです。和平くんも、唐燦の良さにやっと気づいたし。

まだまだこの人たちの物語を見ていたい。
そんな素敵な、すばらしいドラマでした。

OP 大好き「無畏」(むい:恐れるものがない)


14:13 : [中国ドラマ]家族の名においてトラックバック(0)  コメント(0)