◆ 感想「胸部外科」
2020'10.10
BS11で放送された「胸部外科」を見終えました。
大病院の中でも、バイタルに大きく関係する患部の治療を担当する重要なポジションで患者のために活躍しながらも、やがては出世や権力の争いに巻き込まれていく医者たちを描きます。
冒頭、主人公のコ・ス演じるパク・テスが、今から行う心臓移植のための「心臓」を持ち逃げするというショッキングなシーンから物語は始まります。
そして彼らのそれまでのいきさつが語られていくわけですが・・・。
パク・テスの母親がまず、心臓移植を待つ患者だったので、冒頭の移植のための心臓は、テスが母親のために盗んだ(持ち逃げした)のかなと思わされましたが、そうではなく・・・。
なんと、テスの母親は治療の甲斐もなく病院で死んでしまいます。
もうひとりの主人公、チェ・ソッカン(オム・ギジュン)はその昔、この病院に入院していた自分の娘が、治療を後回しにしたために、その間に死んでしまったという過去を持っています。
娘を差し置いて手術をした相手が」、ユン・スヨン(ソ・ジヘ)で、舞台であるテサン病院の理事長の娘でした。
ユン・スヨンを救ったために娘が死に、そのために妻とも離婚したチェ・ソッカン。
パク・テスとともに胸部外科で患者のために粉骨砕身で治療にあたっていましたが、その後医師となったユン・スヨンがアメリカの病院から引き揚げ、テサンで働くことになりました。
先に、感想を述べますと、手術の描写が結構生々しいですね。
血がドバドバ出ますし、内臓も丸見えですので、苦手な人は見ることはできないかもしれません。
心臓を直につかんだりマッサージしたり、ときには直接氷で冷やすなど、ちょっと驚くシーンがありました。
瞬間接着剤をじかに貼って応急処置としていたり・・。
事故の時も太いポールが心臓を貫いている描写とかがあり、痛い場面が嫌いな人はお勧めできません(^_^;)
あと、エクモ!(ECMO)
新型コロナのニュース等で聞くようになったこの機械がたびたび登場して、ほほーとなりました。
見始めたときは、パクテスのお母さんが心臓移植を受けて助かるのかなと思っていたら、そうではなく・・・。
お母さんに移植するはずの心臓が別の人に使われてしまったことで、その決定をしたチェソッカンをテスが恨み、復讐を果たすのかと思ったらそうでもなく・・・(その判断はやむを得ぬものだったようで、あまり問題にはならなかった)
娘の命と引き換えに自分が助けたユン・スヨンをチェソッカンが恨み、苛め抜くのかと思ったらそうでもなく。
その裏にあった、ユンスヨンを助けたいがために父親である理事長が策謀したことが明らかになったために、理事長とと対立するのかと思ったけど、そうでもなく。
こんなふうにあれあれあれと思っているうちにラストに来て終わってしまいました(^_^;)
現場で奮闘する医師たちの姿を胸アツに描いてあるのはよかったのですが、個人的にはそこまで盛り上がらなかったかなあ。
最初にテスが持ち逃げした心臓は、緊急の手術が必要なウンソという少女のために使われるのではなく、大統領候補のハン・ミンシクに移植されることになり、それを許すまいとしたテスが計画して、ウンソに移植したのです。(本当は持ち逃げしていなくて、空のケースをもって追っ手を攪乱していただけ)
最後のほうは大統領候補の手術をすることで権力に阿ようとするユン・スヨンの叔父(院長→理事長)がもう、医療従事者とは思えない言動の連続で胸糞が悪くなる展開でした。
このスヨンの叔父は、自分が兄(当時の理事長でスヨンの父)に、病院を追われそうになったところで事故を装って兄を殺したのです。
こんな人物は医者になったらダメですわい!
役者は「ジャイアント」のチョ・ピリョンのチョン・ボソクさん。
ほんとうに悪いやっちゃ!!(-_-メ)
こいつが最後には天誅を受けるんだろうなと思ってそれを楽しみの一つに見ていました。
が、なんだかその辺があいまいで・・ちょっと不満。。
テスやその仲間たちとの結束はとてもよかったんですが、チェソッカンの気持ちや思惑がいまいちよくわからず、というか、わかりにくくて、そのへんも個人的に盛り上がらなかった要因か?
正直、個人的には、面白くなりそう!と思っているうちに終わってしまった・・・・感じです(^_^;)
私の理解が及んでない部分も大いにあったと思うので、参考になさらないでください。
あしからず(^_^;)