2020'09.15

WOWOWで放送があった「優雅な一族」を見ました。
<ストーリー>
15年前、母親を家政婦に殺されてからアメリカで生活していた大財閥MCグループ会長のひとり娘モ・ソッキ(イム・スヒャン)は、名誉会長の祖父が危篤に陥ったという謎の人物からのメールを受けて、韓国へと帰ってくる。ひょんなことから弁護士のホ・ユンド(イ・ジャンウ)と出会ったソッキは、ユンドにメールを送ってきた人物を捜すよう依頼する。また、母親を殺した真犯人は別にいると考え、ソッキは15年前の事件について調べ始める。
グループのあらゆるトラブルをもみ消す危機管理チーム“TOP”のトップ、ハン・ジェグク(ペ・ジョンオク)は、横暴な態度で暴走するソッキへの監視を強めていた。また、ソッキの存在を疎ましく思う会長のモ・チョリ(チョン・ウォンジュン)や、義理の兄弟たちとの対立は深まっていく。次第に明らかになっていく財閥家の裏に隠された悲劇。果たして、ソッキの母を殺した真犯人とは?
ストーリーを読むと、真犯人を探す本格推理ものみたいな感じですが、どちらかというとモ・ソッキがハン・ジェグク=ハン常務に逆襲する「復讐もの」という感じです。
この手のは最近は「梨泰院クラス」があったので、すこしパンチに欠けたかなぁ。
最後のほうは、犯人探しに焦点が当たり、本格推理ものっぽい雰囲気が少し出ましたが、ひょっとしたらそっちのほうをメインにしてくれたほうが私的にはもっと興味が持てたかな。
決してつまらなくはなかったんですが、これもやはり一話が長く、それで16話だったので・・・。ちょっと持て余したかなぁ。
最近本当に長いのがつらい(^_^;)
だいたい、ハン常務が謎すぎました。
彼女はもともと判事で、女性だから出世の見込みがなく絶望していたところに、MCグループに誘われてやってきました。その後は権力をほしいままにし、なんでもやりたい放題。ただ根底にはMCグループのために、という一心があったことは確かでしたが。
なんでそこまで?というのと、どうやってそこまで権力を握っているの?というのが解せなかったなぁ。
でも,法曹界で女であるという理由で活躍できなかったのがMCグループでは権力の頂点を極めたから、全能感に酔いしれていたのかなと思いました。
物語は、このハン常務にいかにして打ち勝つか、ハン常務はMCグループを守るためにいろいろ犯罪も犯していたので、罪に問うという目的がありました。
イ・ジャンウ演じるユ・ホンド弁護士は、幼いころに母親を殺人の罪で服役という形で失い、韓ドラ特有の因果でこのグループに就職しました。
ハン常務の下で働きながら、仇を取ろうというソッキと結託し真実に迫ろうとするのですが、ハン常務もこれだけ権力があり機動力もあるのだから、この二人を黙らせるなんて簡単なのでは・・と思ってしまいましたが(^_^;)
ホンドの人柄が大変よかったので、応援したくなりました。
以下、ネタバレで結末です。
肝心の、ソッキの母親を殺したのは、ソッキの長兄でした。
ソッキの母親はソッキの父親チョルヒの先妻でした。
愛人であるヨンソが、チョルヒの息子ふたりを連れて一家に乗り込んできました。
ヨンソは先妻のソッキ母を追い出しました。
しかし、グループの名誉会長であるソッキ祖父が、ソッキを可愛がるあまりに、ソッキと母を家に戻すことにします。
そのためヨンソが苦しんだために、母親を思うあまりにソッキ長兄のワンスが殺してしまったとのことです。
このワンスは、ソッキを冷遇したモ一家の中で唯一ソッキをかばい、ソッキと仲良くしてくれた兄。
ソッキはワンスが好きでした。
そのワンスの弟ワンジュンは天才で、一家の期待を背負い、グループの担い手として期待されていて、母親も溺愛していました。
ワンスは母の愛を欲しかったし、認められたかったのですがまるで振り向いてもらえず。
一家の中でつねにお荷物のような、ゴミくずのような扱いをされていました。
幼いころにワンジュンが誘拐されたことがあったらしいのですが、そのとき、母は狂ったように泣き叫び、ワンスが誘拐されればよかったとまで言いました。
そのワンスが、母のことを思ってソッキの母を殺してしまったらしいのです。
そして驚くことに、ソッキの母と思っていたのは、血のつながらない母親でした。
実の母はソッキが生まれたときに死んでしまったのでした。
そしてその父親はなんと、名誉会長=ソッキの祖父!
それだから祖父がソッキを特別扱いして可愛がったのです。
物語の最後のほうに、明らかになった真実がいろいろ衝撃でした(^_^;)
ワンスはほんとうに可哀そうでした。
最後にワンスに気持ちを持っていかれてしまいましたね。
もうすこし、中盤でもストーリーにワンスが食い込んできてほしかったかな。
ハン常務や危機管理グループはみんな逮捕され、刑務所に行きます。
が、最後にはハン常務の出所をグループが出迎え、次に向けて!って感じで去っていきますが、あのラストは何だったんだろう?