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視聴中「おしん」

osin.jpg


再放送中の「おしん」を見ています。
本放送の時は働き始めた年で、見ることができませんでした。
その後も機会がなく、今回の再放送で一度見てみようと思いました。
なんせ古いドラマですから、今見ても当時の皆さんのように感動するのかなと半信半疑な部分もあったんだけど、見事にハマってしまいました!

視聴率が60(数字うろ覚え)パーセントとかなんとか?
あまりチェックしてネタバレを見ちゃうのが嫌であまり情報は仕入れません!!

最初の3話くらいは見のがしたんですけどね。



めちゃ面白い!!
視聴率がよかったのもわかる!!


いまのところ、物語はちょうど半分ぐらい。

少女編(第1回〜第36回)
青春編(第37回〜第86回)
試練編(第87回〜第136回)
自立編の初めのほう?

まで見ました。


おしんの子ども時代の舞台は山形。
めちゃ寒そうです!!
もちろんスタジオ撮影が多かったんでしょうが、ロケもたくさんありまして、本物の雪の中で、雪に埋もれるようにして歩いていくシーンもあったし、子どもをわざと流産するために泉ピン子さん(意外といったら申し訳ないけど、今見ると結構可愛い泉ピン子。「いま」と比較するからだろうと思うけど若いって素晴らしいなと思ってしまった(^-^; )は凍り付きそうな川の中に身を浸したり、子供おしんは奉公先で冷たい川で、手を真っ赤にして白い息を吐きながら洗濯するなど、見ているだけでも過酷なロケのシーンがてんこ盛り!!
皆さん体を張ってらしたんですねぇ~。
だからもうとってもリアルだし見ている方にも響きます。

子供時代のおしん、とっても賢くて前向きで優しくて思いやりがあって。
いい子なんですね~~。
おしんの父ちゃんはちょっとアレな父親で、暮らしが苦しいから7歳のおしんも奉公に出しちゃうような。
すぐにおしんの母ちゃんを殴っちゃうDV男(当時はそれが普通だったんだろうね)。
おばあさんとお母さんとおしんはお互いを思いやりながら暮らしていた。
おしんはばあちゃんを大事にするかあちゃんを見て育ったから、あんなに優しい娘になったんでしょうね。
かあちゃんやばっちゃんを大事にする姿は健気で涙を誘いましたよ。

おしんが奉公に出される時の親との別れは誰もが泣く場面ですよね!

最初の奉公先では本当にかわいそうだった。
女中頭のつねさんが意地悪で意地悪で。
たった7歳の子が赤ちゃんをお守りしてて、(小林綾子ちゃんも)辛かったんじゃないかなと思いますよ。
川でおしめ洗うのもつらいけど、負ぶいひもでおんぶも肩に食い込んだろうなぁと思います。
大人がおんぶしても寝てしまった赤ちゃんは重くてつらいもんね。
せっかく学校に行けそうだったのに、それも結局ダメに…。
試練試練のおしんの奉公生活。

ばあちゃんにもらった大事な五十銭を、おしんが盗んだと濡れ衣着せられてついにブチ切れたおしんは勝手に奉公先を飛び出しました。
ところが吹雪で行き倒れになってしまった。
そのおしんを助けたのが中村雅俊演じる脱走兵の俊作あんちゃんです。

思えば、この出会いがこの後のおしんの人生を決定づけました。

俊作はインテリだったので、おしんに読み書きそろばんを教え、反戦を説き、自尊心を植え付けました。
おしんの名前の意味、信じるの『しん』。信念の『しん』。心も『しん』。一番大事な辛抱の『しん』、中心の『しん』、 新しいの『しん』真実の『しん』神も『しん』、俊作あんちゃんにそう教えられたおしんは、それをよりどころとして「芯」の通った娘として成長しました。

その後、酒田の米問屋加賀屋にもう一度奉公に入りますが、そこで可愛がられたのは、この俊作あんちゃんに教えられた読み書きそろばんができたおかげも、大きかったと思います。
米問屋のおばあさんに気にいられて、孫娘の加代とも仲良く、そこでのおしんは生き生きと幸せそうに働いていました。

でも、縁談が…。
そういうものだと諦めたように嫁ぐつもりだったおしんに思いがけない出遇い。
渡瀬恒彦演じる浩太に思いを寄せたおしんは、縁談を受けることができませんでした。
同時に加賀屋の加代も浩太が好きになってしまい、おしんにも黙って浩太と駆け落ちのように出奔。
事情を知らない加賀屋の人たちへつかなければならない嘘がつらく、縁談を破断にしたこともつらく、おしんは奉公をやめました。
こんな加賀屋のようないい奉公先を去らねばらならない流れに、
まぁ展開上は仕方ないけど、おしんのことを思えば加賀屋にいたほうがよかったのに、と複雑な気持ちになりました(^^;
でも、結局お嫁に出されてしまう予定だったんだよね。。。。

実家に帰れば、姉のはるが女工哀史でいまわの際。
ほんとうにいつの世も貧乏はつらいところありますよね。

はるが死んでしまって、はるの意思を継いでおしんは上京して髪結いになる決意を固めました。
お姉ちゃんのように死んでいくのではなく、手に職を持ち自立の道を歩きたい!!

そこにも試練はあったけど、いつしかおしんは人気スタイリストとして独り立ちしてました。
日本髪から洋髪への転換期でもあり、時代がよかったとも言えます。

そこで羅紗問屋の竜三に出遇い、お互いひかれあって結婚。
竜三は佐賀の大地主の三男坊で、実家に資金を出してもらって羅紗問屋をやってました。
佐賀からの隆三のお世話係の「源じい」
最初は結婚を反対していたけど、いつしかおしんの優しさに打たれ、おしんの崇拝者になります。
いつもおしんの味方をしてくれた優しい源じい。
好きだったなぁこのひと。
おしんを思ってくれる気持ちに泣かされました。

夫婦に何度も危機が訪れるけど最初は不景気で倒産しそうになったときですね。
竜三は商売をたたんで佐賀へ帰ろうとする。
おしんは髪結いで生活を支えようとしたけど、それが竜三のプライドを壊し、ふてくされてしまいました。
必死で髪結いをして働くおしんを疎ましく思いながら女遊びを繰り返す竜三、そのツケを支払うおしん。
(NHKの朝ドラだから「女遊び」ではなかったけど、本当のところは女遊びだったんだろうと思うなぁ!)
自分が竜三をダメにしている、それなら別れよう!と、決意したときに、妊娠が発覚。
おしんが結局は子供服を売ることで商売を立て直すことに成功し、竜三も思いのほかその商売に没頭して、店は繁盛、工場を増設することにまでなりました。
ここで印象的だったのは、おしんが工場で働く女工たちへの福利厚生がすごくきちんとしていた。
お姉さんのはるさんが工場での激務で体を壊し死んでしまったことがおしんのなかでとっても大きかったんですね。
いまならそう言う設定も普通に思いつくだろうけど、30年以上前にこの発想は進んでいたのではないでしょうか?

夫婦の危機は乗り越えたけど、関東大震災で新工場もダメになったし、なによりも源じいが死んでしまった。
雄を守って。

無一文以下になった竜三は佐賀へ帰るしかなくなり、おしんも従うしかなくなってしまった。
竜三の父親は源じいが説得しておしんとの結婚に賛成してくれたけど、母親の清は終始一貫して大反対。
のこのこやってきたおしんをいびり倒しました。
源じいが死んだのもおしんのせいみたいに言われて辛かったなぁ。
それは言わないで!!って思いました!

佐賀での暮らしは、現代版のおしんが「いい思い出なんか何もない」と言うほどで、ともかく悲惨。
嫁姑の確執に挟まれた竜三も気の毒ではあったけど、あまりにもおしんには味方にならず、むかつきましたね。
何をやっても気にいらないし怒るし。
そのくせ、自分の娘が嫁ぎ先から戻ったときには大仰に大歓迎。

嫁は嫁ぎ先で辛い目に合って可哀想なんだ!
だから里帰りしたときぐらい甘やかしておいしいものを食べさせてやるんだと。
あんたがそれを言うのかと、見ていて開いた口が塞がらなかった。
自分も姑に仕えてきた、口答えはしなかったなど、おしんに対してはあらゆる姑根性を出すが、娘は姑根性から守ってやりたいと、矛盾に満ち満ちてましたけどね。
親心と言えばそうなんだけど。

おしんもめっちゃ努力してたけどね。
こんな姑ともいつかは仲良くなれると。

でも、清のハードルは、いや、崖は高く聳えていた。
ここが二度目の夫婦の危機。
おしんは東京へ行こうと決意をしました。
関東大震災で被災した髪結いの師匠がお店を再開したというので、頼っていこうとしたのでした。

でも、ここで再び妊娠!

今度は妊娠を黙っていくつもりでしたが、同行の予定の佐和が裏切って竜三にチクりました!
やっぱりすんなりいくわけないとは思ったけど…
佐和、アンタなんてことしてくれたのよー!!と。
竜三がおしんをとめようとしてもみ合い、転んだおしんは大けがをして人事不省に。
あっけなく、東京へ行くことはおじゃんになりました。

が、それは竜三の胸に伏せられ、相変わらず艱難辛苦の日々は続く。
むしろけがをしたことで極つぶし、疫病神の責めはひどくなったし
手も動かなくなって髪結いの未来は断ち切られるし
かといって、けがは異常なしと診立てられるし。
おしんは八方ふさがりですよ。かわいそうに。

竜三、怪我をさせておきながら労わることも忘れてしまう。

いよいよ夫婦もこれまでか…と思ったら、妊娠が竜三にばれた。
と、それまでのアレがウソのように、おしんを大事にし始めた竜三。
子はかすがいというけれどもこの変わり身(^-^;
良いやら悪いやら。

おしんも前向きになりました。

でも、竜三の妹とおしん、りょうほうのお産が同じ家では演技が悪い、どちらかが欠けてしまうと言うのです。

おしんには実家で産めという清ですが、おしんは意地でも実家に帰ろうとしませんでした。
意地で畑にも出て、疲れ果てて帰ってきてもご飯はロクにもらえない。
そんな生活でも、この家で赤ちゃんを産むと決意したおしん。

姑からは罵詈雑言の嵐!!!
佐和の姑に東京行きの件がばれて、よけいに怒り心頭の姑。
ここまで?という感じの嫁いびり。
ついには家の外の納屋で産めと言われてしまいますが、それも甘んじて受けるおしんなのでした。

結局、おしんは死産。
義妹は無事に出産しました。
義妹の難産で医者を呼びに行ったり、隆三が母屋に行っているうちにおしんの状態が悪くなってしまったんですね。
竜三は竜三でおしんへの風当たりを少しでも和らげようとして妹のお産に奔走したのです。
おしんは子を亡くし、ほんとうに可哀想でしたけど、
また姑は無慈悲にもおしんが死んだ子に付けようとした「愛」という名前を生まれた孫につけたといい、お乳の出ない娘に変わって孫にお乳をやるように頼みます。
放心状態のおしんが「愛」に授乳すると、姑は初めておしんに感謝します。
泣いて謝り感謝した…
いまさら、ケッ!!t手のひら返しって言葉知ってるんかい!!
っという思いでそれを見ていましたが、案の定。
人の本質はなかなか変わらないんですよ!

けっきょく、義妹が嫁ぎ先へ帰る段になって、おしんは「愛」にお乳をやり終えたこのタイミングで、家を出て東京へ向かうという決意を竜三に話します。
竜三も、今度はおしんを引き留められなかった。
あんたそんなことなら前の時なぜ行かせてやらんかったのよ!!と思ったのは私だけ?

雄も連れていくというおしんに、姑はまた180度態度を変えて、いや、元に戻って激昂、おしんを罵倒。
このひと、なんにも変わってなかった。変わったとは思ってなかったけどね。
やっぱり!って感じでしたよ。

この話の中で、この姑さんがいちばん「おもしろい」人かもしれません。
人の業を見せてくれました。


姑にひそかに反感を持っていた兄嫁がこっそりとおしんに協力してくれて、おしんは無事に雄を連れて東京へ行くことができました。
姑があわてておしんを追いかけたときは二人は汽車の中。

私が見たのはここまで。



二人目の子を死産で亡くし、妻子とあっさり分かれてしまう竜三が、結構平気そうでその気持ちにも疑問が残るけど、ふたりは和解しての別れだから、いつかはまた一緒になるのかな?現代おしんも「田倉」姓だしね。
夫婦の危機の時は別れずに、危機でもないんだけど別れることになって。
なんだか切ないものがあります。

これから、第二の東京編が始まる?

戦争もあるし。
まだまだ波乱万丈の行く先が待ちかまえてますよね。


18:18 : [邦ドラマ]おしんトラックバック(0)  コメント(0)