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感想「記憶~愛する人へ」

記憶~愛する人へ~ DVD-BOX1

「記憶~愛する人へ~」を見終わりました。
とてもよかったです!
「未生」で大好きになったイ・ソンミンしが今回も感動させてくれた~。
そして、韓ドラを見るようになってごく初期に見た「ジャイアント」のジョンヨン役のパク・ジニさん。なぜか、「ジャイアント」以来二度目ましてなんですねぇ。けっこうたくさんのドラマを見てきたけど出会いがなかったので。でもほんとうに相変わらずいい演技で泣かされました。
とてもいいドラマでした!!
若年性アルツハイマーをテーマにしたドラマとしては最近では「リメンバー 記憶の彼方へ」がありましたが、断然こちらのほうがリアリティにしてもテーマにしても真に迫っていました。
リーガルドラマとしてもわかりやすく共感ができました。
ほんとうにいいドラマでした。
若いカップルの恋の行方も、いい箸休めというか(^^;
アクセントになっていて。好きでした(笑)
なによりも人が人を思う、思いやりが根底にあって、随所で感動しました。
見逃した方、ぜひとも再放送があったら見ていただきたいです!


ストーリー(ネタバレ)


大手弁護士事務所に勤め、メディアにも顔を出して有名な弁護士のパクテソク。
美しく、よく家庭を守る妻と可愛いふたりの子供に恵まれ、幸せな人生に見えるけれど、実は元妻で検事のナ・ウンソンとの間に生まれた息子ドンウを幼くしてひき逃げ事故で失う過去を持っています。
再婚して新しい家庭を持つテソクとは真逆に、ウンソンはいまだに時効となったひき逃げ事故の犯人探しにとらわれています。
最近ドンウの事故現場に花束が備えられており、15年もたった今、現場に花を手向けるのは、近親者以外は犯人しかありえない!!ということで、犯人探しが再開しています。
それを助ける同僚検事のカン検事はウンソンをひそかに愛しています。
そのカン検事の元で働くインターンのイ・スンホ。
とても良い青年なんですが、じつはこのスンホがひき逃げ事件の犯人。

主人公のテソクはスンホの父親イ・チャンムが代表を勤める太善弁護士事務所で働いています。
が、これは息子の犯行を知っていたイチャンムが、当時国選弁護人をしていたテソクを配下に置き、監視するため(それとも息子の罪を少しでも償う気持ちがあったのか?)スカウトしたためでした。

この事務所でテソクは勝つためになりふり構わない事務所の意向通りの悪徳弁護士になってしまったらしい。
ウンソンとの離婚もその辺が原因でしょう。

しかし、テソクが若年性アルツハイマーを発症したため、息子のひき逃げはんが行動を起こして過去がより、身近に想起されてきたため、そして息子が学校でいじめにあっていたり、いろんなきっかけがあって、テソクの裁判への方向性が変わってきました。
過去に自分が担当した「希望スーパー殺人事件」など、見直す事件があって、その結果どんどんドンウのひき逃げ犯人へと近づくことになります。

アルツハイマーは初期のために進行を遅らせることができるとはいえ、やはり進行していき、本人もつらいのですが、周囲を不安にもさせます。
そのうち、隠せるものではなくなり、打ち明けざるを得なくなりますが、妻も元妻も部下たちも、心からの愛情でサポートする姿がとても感動的でした。
個人的にはこの部下ふたりのテソクとの関係がとてもよかったです。
ふたりは自然に恋愛関係になるかならないかのビミョーなところで、出過ぎず、かといって隠れすぎもせず(笑)すごくいい塩梅でよかったです。
ふたりがテソクに向ける尊敬や愛情が、さりげなくて過不足なく、好きでした。

そんな中で発覚した、ひき逃げ事件の犯人。
その父親のもとで長年働いていたことがわかったテソクの絶望たるや!!
また自分が過去に担当した「希望スーパー殺人事件」の犯人が、太善法律事務所の大手顧客のシン副社長と判明。
イチャンム代表が、息子のひき逃げを隠ぺいしたことと、シン副社長の犯行が駆け引きされたりしながらも、結局はスンホが自首することで事件が決着の方向に。。。
イチャンムの母もまた、息子を守るつもりで、真実を知るスンホの同級生を手にかけるなど、間違った解決を選んでいました。
わが母を見ながら、自分が息子のためと信じてやってきたことの愚かしさを知るイ代表、というあたりも見応えがありました。

ひき逃げをしてドンウを死なせてしまったスンホ。
その罪悪感を一生背負い続けていくのが贖罪だというテソク。
しかし、ウンソンは
「ドンウはあなたの幸せを願っていると思う。ドンウがあなたの希望となればいいと思う」
と言います。

進行するアルツハイマーに脅かされつつも、愛する家族と幸せに暮らしていくであろうテソク。
アルツハイマーになったからこそ、家族の大切さに、愛情に気づくことができた。
家族に囲まれ、元妻とも和解したテソク。断絶していた父親とも距離を縮めました。

ひとは限りある時間を生きているのだと、
自分は病気じゃないからいつまでも時間があると錯覚している私たちに
どんな人にも、時間は限られているのだと
再確認させてくれるドラマでした。
何が大切なのか、きちんと見据えて生きろよと、言われているようでした。

10:16 : [ドラマタイトル]記憶~愛する人へトラックバック(0)  コメント(0)