◆ 感想「熱愛」
2015'09.15
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BSフジ放送の「熱愛」全47話、見終わりました。
友達も同じように見てたので、しょっちゅうメールのやり取りして盛り上がりました!
けっこうハマったな~って感じです。
ともかく意表を突かれると言うか、予想を裏切る展開で、一筋縄でいかないドラマでした。
そういう点ではとても見応えがあったと思うのです。
でも、主軸のストーリーはすごく面白かったと思うけど、なんだか、どうでもいい感じのパートも多くて、面白い部分とそうじゃない部分の差が大きなドラマでした(^-^;
軸になるのは、父と息子の確執です。
あらすじはこちら。
実の親子でありながら本気で争い合う、ふたりの姿に見入ってしまいました。
が、
主役ムヨルの母と、新しい恋人バリスタのラブの描き方が、正直気持ち悪くて(ファンの方にはすみません!)
中年同志の恋愛を、あまりにも純情にベタベタに描いてあって、受け入れがたく(^-^;
その部分は早送りで見てしまいました。
ふたりの恋愛には賛成でしたけど、見てられませんでした。。。。。
ムヨルの母に未練いっぱいのムヨル父も気持ち悪かった。。。。
そのほかにも、ムヨルの叔母夫婦が、養子を迎えるだの・・・と言うくだりは。。。
なんで必要だったのかなって(^-^;
社会的なメッセージ?
ドラマの癒し担当?
私としては、申し訳ないけど、どうでもいいパートでした。主軸の内容にもほとんど関係なかったし。
終盤、この叔母夫婦はムヨルの会社を去り、渡仏しますが、これも意味不明。
ずっと会社にとどまりムヨルを支えてあげてほしかった。
ムンドの妹のラブも描かれますが、まぁ重苦しいドラマの中で、笑えるパートも必要だったのでしょうけど・・。
これも、私にはどうでもよすぎのパートでした。
それと、
ちょっとネタバレになりますが
ヒロインのユジョンが、遺言状を見つけるくだりなど、ユジョンの性格で他人様の引き出しを勝手に開け、不審な包みを開封して中を無断で見るなどありえないのに、こんな風に強引に遺言状を見せてみたり・・・
終盤、ユジョンが修羅場の中でスヒョクに携帯電話を捨てられ、ムヨルに新しい携帯を買ってもらうんだけど、なぜ、修羅場の原因であるスヒョクとその母が、ユジョンの新しい電話番号を知っているのか。
もしも、新規ではなく買い替えでケータイを買ったとしたら、なぜそんなことをしたか疑問だし。
こんな風に、物語の展開が強引と言うか、雑と言うか、そんな感じの部分も目立ちました。
そして、ラスト。
結末は。
納得はできるけど、満足はできない。
感動しなくもないけど、残念に思わなくもない。
ある意味、印象に残る結末でした。
そして、「主人公は誰?」「熱愛って、誰の思い?」と、思いました(^-^;
ここから完全ネタバレです。
そもそも、ムヨルとユジョンが結ばれるのだと思って見ていたら、なんと、ユジョンはスヒョクと結婚してしまいました!
これにはびっくりしました。
スヒョクの父親が、ユジョンの親や姉の命を奪った張本人だったから。
ムヨルも同じ父親を持つ人間だけど、親子関係が破たんしていて、ムヨル自身も父親に相当苦しめられていたから、まだムヨルとはあり得るとしても、スヒョクとはあり得ないと思っていたのです。
案の定、ユジョンは後に、自分が、親や姉の仇にへらへらと愛情を見せていたことを知ると、絶望的になります。
スヒョク自身は罪はないんだけど、ユジョンがムヨルを愛しているのを知っているのに、粘着質な執念でユジョンを無理やり奪います。
その執念が嫌いでした。
自分を愛していない女性と結婚して、その女性が、まだほかの男に未練があると思って嫉妬したりしますが、そんなことは当然で、それを覚悟で結婚したのだから、ユジョンをどんなことがあっても理解して受け入れないといけない立場だと思ったのです。
それなのに嫉妬とは。。。
スヒョクの母親がまた最低の人間失格。
自分でユジョンの母の命を奪っておきながら、罪を認めるどころか、「あなたの気持ちも分かるけど、私の気持ちも理解して頂戴」みたいな言い分で、なんと身勝手なんだろうと、怒りを通してあきれ果てるばかりでした。
で、ユジョンはスヒョクと結婚はしたけど、やがてムヨルとよりを戻すと思っていたのに
だんだんと雲行きが怪しくなり。。。。
スヒョクの子供を身ごもっていたユジョン
そうなれば、きっと、ユジョンはスヒョクと別れられないんではないだろうか・・と思ってたら、
その通りになりました。
物語が一気に3年後になっていて(^-^;
行方不明のスヒョクを待つユジョンと息子。
彼女を支えながらも、セギョンとラブラブになっていたムヨル。
ちなみに、セギョンとのラブは、ムヨルの母親の画策が功を奏した形らしい。
ムヨルをあきらめ、ニュージーランドへ戻ろうとしてたセギョンを、ムヨルの母親が引き止め、自分の家に下宿させたらしいのです。「花嫁候補」として。
そのときはムヨルはユジョンを愛してて、あきらめきれなかったから、見ていた私は「なんて勝手なお母さん、ムヨルの気持ちを無視して」と怒り心頭だったんだけど、けっきょく、ムヨルも母親のそういう「情熱」、ムヨルをユジョンから引き離そうとする母の情熱に負けたんだなと思ってしまった。
まぁユジョンはそのとき、すでに、スヒョクへの愛情を確信していたから、けっきょくムヨルはユジョンに振られてしまう羽目になったんだけど、自分の気持ちの落し前は自分でつけてほしかったのに、母親にしてやられた形だから、ちょっと残念でした。
ムヨルがセギョンと恋人になったのも、ユジョンがスヒョクとよりを戻すことになったのも、話の流れとしては大いに納得できるものの、それ以外のラストはなかっただろうと思えるぐらい、腑に落ちる結末なんだけど。。
なんとなく、満足!!!って言えない私です。
スヒョクとユジョン親子の再会も、すごく感動的ではありながら・・
物語の主人公は誰???的なラストでした。
これ以外のラストはあり得ないと思えるぐらい腑に落ちたラスト・・以下同文(^-^;
「熱愛」って、誰が誰に対して抱いた思いだったのか?
と思うと、最初から最後までひとりを一途に愛し続けたのは、スヒョクだから。
(セギョンも、だけど、彼女は途中からの登場だったからね)
最初から、スヒョクを主人公にしてくれれば私ももっと、腑に落ちたのかなって思います。
それとも、
ムヨルは本当の本当は、ユジョンをまだ愛していて、ユジョンのために身を引いた。
自分のこの「熱愛」は、誰にも秘密で死ぬまで自分だけの胸のうちに収めておくのだ・・・。
とかいうラストなら、私も「満足」とはいかないまでも、なんというか、もっと納得したかも。
ムヨルが父、ムンドと和解したのはまぁ良かったんだろうけど・・・
そう思うにはムンドがムヨルにした仕打ちはひどすぎました。
私は、許せないと言う気持ちが残りました。
スヒョク母にも同然で、最後は病気で罪を償うことがあいまいになってしまったのはとても残念でした。
哀れではありましたが。
あと、ムンドはかつて、ムヨル祖父の身代わりで刑務所に入ったことがあると言うことだったけど
そのへんの、ムヨル祖母なりからムンドへの謝罪があっても良かったのでは。
っていうか、そういう設定は無かった方が良かったんじゃ・・・(^-^;
と言うことで、とってもとっても、不思議な後味の、すごく印象深いドラマとなりました。
毎日リアルタイムで見るぐらいハマってしまって、楽しみにしていたので、終わってしまって寂しいです。