2015'05.06
おバカちゃん注意報 ~ ありったけの愛 ~ DVD BOX II | |
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「帝王の娘スベクヒャン」と、ほとんど同時に放送されていた「おバカちゃん注意報」(BS11版)
時を同じくして、最終回を迎えました。
こちらも長かった。。。(^-^;
「帝王の娘スベクヒャン」と一緒に、毎日見てました。
それでどうしても、気持ちがスベクヒャンに行ってしまって、私の中では不利なドラマでした。
主人公ジュンスがすごく健気で可哀想で・・最初のほうは泣きながら見ていたんですが、中盤、テンポが悪く感じてしまって、終盤に至っては興味を削がれてしまいました。
いや、気持ちのすべてがスベクヒャンに行ってしまっていたので(^-^;
私的にはキャラもイマイチだったような・・・・(^-^;
萌える対象がなかったので。
このドラマも、終わりよければすべてよし、と言うタイプの物語で、ラストまで見たら、それまでの不満がすべて解消されてしまう、よかったねーーって感じのドラマでした。
悪くはないんですよね。
でも、いかんせん、スベクヒャン・・・←くどいって(^-^;
子ども時代は本当に良かったんです。★★★★★の勢いでした。
ジュンスのやさしさ、純粋さ、そして境遇の不運さに滂沱の涙。
この子があのイケメンの大人ジュンス(イム・ジュファン)になるの???と、ちょっと「?」って感じのプックリ坊やでしたが(ごめんねごめんね)明るくて賢明で、言うことなしの少年でした。
あまりにも優しい、優しすぎるジュンスに、何度も何度も泣かされました。
ジュンスにとっての新しい妹弟が、役者的にまた可愛くて!!
役柄としては、ジュンスたち親子を徹底的に拒否する(父親を「あの~」と呼び、ジュンスを「おい」と呼ぶ失礼さ)憎たらしい子ども達でしたが、それも仕方がない感じでした。多感な子ども時代に、母親が刑務所帰りの男と、いきなり結婚するなんて、それは誰だって受け入れられませんよね。
母子家庭ながら平穏に暮らしていたのに、いっきに生活をかき乱され、財産を失い、あげくに母親まで死んでしまう。
いくら憎たらしい子ども達でも、これは憎たらしくなっても当然。
ジンジュ、ヒョンソクが可哀想!!
でも、ジュンスには罪はないですから!!
それなのに、八つ当たりの対象になって、甘んじてその八つ当たりを受け止める、心の広い優しい優しいジュンスです。
まぁ子役ちゃんたちが演技がうまい!とくに、ジンジュの子ども時代を演じたチョン・ダビンちゃん。(同名で自殺した女優さんがいますね)「根の深い木」や「イルジメ」を見たことがあります。彼女、すっごく演技が上手~!!可愛いし今後期待の大きい子役ちゃんです。先日BS11で始まった「抱きしめたい ロマンスが必要3」でも、主役の子ども時代を演じてるけど、結構大きくなっててびっくりしました(^-^;人の子は成長早いわ(笑)
そしてヒョンソクの子役の、ナム・ダルムくん、この男子がめちゃ可愛い~。
将来有望なイケメン君ですよね。「花より男子」のジフ先輩の子ども時代と言うと、ああ、あの可愛い男の子!!って印象がよみがえります。
ジュンスは父親が残した借金と、母親まで死んでしまった後のきょうだいたち3人(赤ちゃんを含む)の面倒を見るために、自分は学校へも行かずに日夜働きました。(無理があるよねぇ・・(^-^;
そんなジュンスを次第に受け入れていったジンジュとヒョンソク・・・その矢先、ヒョンソクが同級生を死なせてしまい(本人無自覚)その罪を背負って、ジュンスが刑に服すのです。
その時はジュンスは、それが最善だと思うのですが、のちのち、そのことでかなり苦しみます。
警察が本気で調べたら、ヒョンソクが起こした事故であることや、故意ではなかったことなど、ある程度は分かるはずですが(でも、ドラマでも映画でも、いつも韓国の警察は無能に描かれてますよね)、死んだ少年の父親が権力者だったため、過失致死ではなく「殺人」で、10年と言う重い量刑が与えられます。
ジュンスが収監されたことで、ジンジュとヒョンソクはまたまた大変な目にあいます。
幼いナリ(ジュンスとは唯一血のつながりのある妹)は、仕方なく施設に預けられたりもします。
ますますジンジュとヒョンソクに恨まれるジュンス。
刑期を終えて出所して、ドヒと言う女性に出会い、彼女との愛を成就させるまでが描かれていますが、私にとってはドヒとのラブストーリーよりも、きょうだいたちとの和解に至るまでが、一番の見どころでした。
妊娠してしまったジンジュが、ジュンスを頼りにしたり、ジュンスが相変わらずの誠実さでジンジュを受け止めたり、ジンジュがジュンスを「オッパ」と呼び、ヒョンソクは「ヒョン」と呼ぶようになって、仲良くなったときは泣けました!
ジンジュの結婚式は、ジュンスの結婚式よりも感動的で、涙涙。。。
案外早期にきょうだいたちとは和解し、ジュンスがジンジュやヒョンソクに受け入れられますので、そこが私の感動のピークで、その後はちょっと蛇足的な感じだったかなぁ。
ジュンスの冤罪のことや、サクセスストーリーの部分もあって、それはそれで見応えがあるんだけど、その頃はもう心はスベクヒャンに持って行かれていましたので(^-^;
さて、このドラマ。
キャストと言うか、キャラクターにすごくうっとおしい人物がいました。
ドヒの会社を乗っ取ろうと言う、そのために嫌われても嫌われても執拗にドヒに迫る、顧問弁護士のイ・ハンソ・・・。
こいつが(こいつ呼ばわりしちゃいますよ)憎たらしいのは良いんです。
ジュンスの「敵」で、同じ土俵にも上がらない、姑息で卑怯で陰湿で、ほんとーーーーーにムカつく存在。
敵は嫌な奴であるほど、戦いがし烈さを増して面白くなるので、それでいいんです。。とはいえ、ちょっと長すぎましたよね。あと、どうしてイハンスがいつまでも、ドヒの会社に居座ってるのかが不思議でした。正体がドヒの父親に分かってもなお、まだ会社にいましたから。「追い出せないんか」と不思議な気がしました。
ま、イハンスはそれでいいとして。。。
ドヒも、ほんとに、「ドヒ」にしか見えないくらいのはまり役でしたね。凛とした雰囲気がカッコよい女性でした。またスタイルが抜群に良かったです。が・・・。
困ったことに、主人公側の主要人物、ドヒの従妹のジュヨン、彼女がもう、いやでいやでたまりませんでした。
そういう脚本なんだろうけど、あまりに嫌いで、この女優さんまで嫌いになりました(^-^;
物語の柱の一つがジュヨンとヒョンソクのラブだったので、この二人を温かい目で見守ってあげられれば良かったんでしょうけれど、生憎狭量な私、ジュヨンを選ぶヒョンソクまで好感度が下がる始末。
でも、可哀想な女の子なんですよね。
母親に人生の一切を支配されている。
ジュヨンの母はいま、取り沙汰されている「毒親」「モンスターマザー」なんですよね。
またこの女優さん、この年代の中ではとっても売れっ子だと思うけど、イ・イルファさん。
そういう演出なんだろうけど、本当に身勝手で傲慢で、また金切り声で怒鳴り散らすさまが、見苦しくて腹立たしくて、大嫌いでした(^-^;
そういう母のもとで束縛されて育ったジュヨンに、だんだん、さすがの私も同情的になりました。
なんとか、母にヒョンソクとの交際結婚を許してほしいと思うジュヨン。
母はいつしか、ジュヨンの気持ちに、頑固な自分の信条をまげて、ジュヨンに折れていくんだけど、急に物わかりが良い母になってもねぇって感じで、私的にはそれもまたムカついた(^-^;
同じようなタイプのチョルスの母、ジンジュの姑ですが、この人も最初は「許せん!!」と思っていたんですよ。
でも、自分が痛い目にあい、それでもなお尽くしてくれるジンジュに、心底申し訳ないと思い、それまでの自分を猛省し、自分を変えていったんです。
その転身は、私は受け入れられました。
嫌な奴だったけど、良い人になったこと、よかったねーージンジュよかったね、と、思えたんです。
それ以後は見てるこっちも姑さんが好きになれたんです。
でも、ジュヨン母にはその流れがなくて、なんとなく、ジュヨンの情熱に負けてヒョンソクを認めていった。
なんか、すっきりしなくてもやもやが残りました。
イハンスに対してだって、裏工作で自分の会社を危ない目に合わせる羽目になったと言うのに、結局それはそんなに大したバツも受けずに会社を辞めることで済まされたのでは?
もっと痛烈に、自分のやったことを反省して、申し訳ないと泣き崩れるぐらいの流れが欲しかったです。
それまでの自分に対する反省、それがなかったですよね??
あと、一度、ドヒの弱み?をマスコミに売ったことがあったと思うんだけど、それはどうなりましたっけ。
まぁ最後の大団円で、それらの不満も吹っ飛んでしまったんですけどね。
全体的にいい話だったとは思うんですけど、スベクヒャンに負けてたこともあり、大人になってから、ちょっと下がってしまい、★★★の部分も多かった。
間を取って(子ども時代は短かったし)★★★☆って言う感じかなぁ・・・。
ジュンスの一貫した「おバカ」っぷり、それはもう、本当に素晴らしかったですけど。
最後のバカップルぶりはどうなの・・と思ったけど、長い間苦しい時期を過ごしたので許してあげました(笑)
(妻の歯を磨く夫・・・とか、真夜中に焼肉・・とか・・・え~~~~!!!o(@.@)o ナンジャコリャ!!
・・・でしたよね・・・・(^-^; )